
メドックマラソンの魅力
今日は、このnoteでご紹介したいことのひとつつ、今年の9月に参加したメドックマラソンについて書こうと思います。
メドックマラソンとは
メドックマラソンとは、フランス南西部のワインの産地、ボルドー地方で行われるマラソンイベントで、正式名称は「メドック・シャトー・マラソン(Marathon des chateaux du Médoc)」とです。
このマラソン、ただ42キロを走るだけではありません。特筆すべき特徴がふたつ。
格付けシャトーでワインを飲みながら走る
ひとつはワインを飲みながら走れることです。
ワインがお好きな方であれば、既にその名前からピンときていらっしゃるかもしれません。
このマラソンの舞台はフランス南西部を流れるジロンド川河口域の左岸に位置し、ボルドーワインの産地のひとつに数えられるメドック地区です。
メドック地区にはたくさんの格付けシャトーが存在します。
シャトーとはフランス語で「城」を意味しますが、実際はブドウの栽培からワインの醸造、瓶詰めまでを行うワイン生産者を指します。
メドック地域では19世紀にこれらのシャトーの格付けが行われ、それが今でもほぼ不動のまま、ワイン界に君臨しているようです。
格付けされたシャトーのワインは、市場では高級ワインとして高く取引されているのですが、メドックマラソンではこのようなシャトーの敷地でワインを試飲するができるのです。(そのすごさを私はまだ良く分かっていない)
仮装をして走る
もうひとつは毎年テーマが設けられ、ほとんどの参加者はそのテーマに沿った衣装を身につけます。
2019年のテーマは「スーパーヒーロー」でした。
これは去年の冬に逝去したアメリカマンガの巨匠・スタン・リー氏へ敬意を表すこと、またこちらも世界中で親しまれているベルギーマンガ『タンタンの冒険』が1929年に日の目を見てから90周年を記念するためのものだそう。
スーパーヒーローに限らず、自分の好きな格好を身に着けるランナーも少なからずいました。(私もそうで、着物の襦袢ベースの手作り衣装を着用。)
このようにマラソンのくくりにとどまらない、非常に個性的なイベントですから、世界のランナーが集まります。
2019年は60カ国から約30,000人の応募があり、その中から約8,500人が参加。このうち、日本人ランナーは445人も!
ゼッケンとともに配布された案内冊子によれば、募集開始からわずか2時間でキャンセル待ちになったようです。
以上、メドックマラソンを大まかに紹介しました。
※今回の記事は、メドックマラソン主催者発行の案内冊子をベースに執筆しました。