私の00smusic#23
#221 Photograph by Weezer
5年ぶりの歓喜の帰還とともに、到着した2度目のセルフタイトル作品は、この30分にも満たないコンパクトなパワーポップ曲集を良く受け入れた人たちと、あまりに淡々としすぎていて、肩透かしを感じた人たちがいて、実は賛否に割れていた当時。ギターソロもただ歌メロをそのままなぞってるだけで終わるなど、物足りなさの声も多かったけど、極力シンプルに分かりやすく伝わる曲を並べたというとこで、ここで一回、その存在が明確に認識され直したとこがある気がします。個人的第一印象は、アルバムがスレイヤーのReign in Bloodより早く終わるのすげえ、という謎の感想でございました。
#222 Domino Effect by Ozma
全ウィーザーファンが聴くべきアルバムとして、本家からも推奨されるほどクオリティが高く、そしてウィーザーライクでもあるアルバムとして知られる存在に。それを抜きにしてもロックアルバムとして格好良い、グリーンアルバムよりも!?
#223 The One You Want by The Get Up Kids
前作でよりオルタナティブで挑戦的な方へ流れ、結果的にエモというサブジャンルへの印象を強めたが、流れの中では賛否に分かれる結果に。本作でやや戻す形となったけど、パワーポップ的な印象になったのは面白いなあ。
#224 Driving in the Dark by Save the Day
ニュージャージーのエモロックバンドの4作目In Reverie。唯一のメジャーアルバムであり、作風を変えたこともあり、失敗作の烙印を押された作品でもあり、リリース直後にレーベルが吸収され、いきなりドロップさせられるという憂き目にもあった作品。印象的なメロディが並ぶ、全然良いアルバムだけどね。
#225 El Caminos in the West by Grandaddy
カリフォルニアのバンドなんですが、最初に評価が上がってきたのは、UKやNME方面からだったんですよね。最後は、バンド資金が尽きて解散するという、生々しくも衝撃的な事実。あまりにも過小評価されすぎていたバンド。出ているアルバムも名作だらけだと思うんだけど、彼らのようなローファイポップバンドって、なかなか難しいのかな。
#226 Face Down in the Right Town by Earlimart
ロスからアーロン・エスピノザとアリアナ・マレーによるデュオ。繊細さとサイケサウンドの雰囲気にポップさをまぶしたような、個人的にグランダディみたいのが好きなので、引っ張られた感じになりましたかね。
#227 Calling All Cops by Motion City Soundtrack
正直、彼らの3作目のこの作品は、リック・オケイセク、アダム・シュレシンジャー、イーライ・ジャニーという3人によってプロデュースされたこと、それに鮮やかなアートワークに惹かれたことが、聴く大きなきっかけになったので、そもそも彼らが何者なのかは、あまりよくわかってなかったんだけども、ここで聴けたのは、素晴らしくポップに忠実でありながら、よくあるポップパンクとも違う、メロディや歌で感情的に動かす、アナログシンセ付の印象的なギターロックでした。
#228 21 by The Starting Line
これも聴くきっかけとなった理由は、バンド名とアルバムジャケットによる相乗効果によるとこが大きいけども、ポップメロディセンスと訴えかけてくる勢いのポジティブさみたいなのが好感。IslandやHurryも選びたかったな。しかし、青空色のパッケージは危ないな。
#229 The Last Time Again by Lit
オレンジカウンティのバンド。メジャー上がりしての2作目の前作がミリオンセラーとなってからの、この3作目Atomicは成果を上げられなかったけど、好きなアルバム。パンクとメタルとグランジの配合具合が絶妙で、格好良いですよね。
#230 Flavor of the Week by American Hi-Fi
ドラマーで活躍していたステイシー・ジョーンズがフロントに立って、ギターボーカルを取るというフー・ファイターズパターン。この曲のヒットで一発屋イメージもあるけど、メタル風味の骨太なオルタナギターサウンドに、パワーポップ感も加わって、重厚かつ掴みもある感じが格好良かったなあ。日本では、Another Perfect Dayがテレビ番組のガチンコのボクシング編でよく流れていました。その後なかなかヒット曲が出なかったけど、アルバムのクオリティはずっと最初から変わらなかった。ブッチ・ウォーカープロデュースの3作目Hearts on Paradeは、よりポップ味が増した名作でした。
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