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NO95 衝撃告白❗ 先取貯蓄は家計管理の敵?

貯蓄を増やしたい人や、
家計管理に興味のあるかたに向けてお話しします。
今日は独断と偏見にまみれたお話しですので、
気分を悪くされたら申し訳ありません。

ウマいFPの山内です🐴
本音で語ります。
いい加減に見てらんないのでバッサリ行きます。
すっ飛ばしてもらってもいいです。


「先取貯蓄でお金が貯まるなんて」誰が言った?


先取貯蓄をすれば貯金ができます
この言葉はもはや家計管理のテンプレみたいになっています。

まずは先取貯蓄を教える
→あたかも聞き手がお金の勉強をした気になる
→読者やセミナーの受講者が語り手の話を聞くマインドになる
→信者になる
→❓

最後は何でしょうね。
語り手が聞き手に保険か投資信託を売るか、
語り手が聞き手を虜にして相談料を頂くか、
先取貯蓄先の銀行先を紹介して、銀行から手数料をもらうか、
ライターがプレビューを稼ぐのか、
不動産会社の営業マンが家を売るのか、不動産投資の販売をするのか、

とにかく、その先頭として「先取貯蓄」が使われます。

あなたは先取貯蓄を信じますか?


証拠を示すリソースが見当たらない


「先取貯蓄をしたので、貯蓄効果が上がった」

という話がよくありますが、いつも首をかしげます。
まずは、貯蓄をさせて喜ぶ存在(銀行)がいる事。
先取貯蓄を喧伝するFPは銀行から報酬を受け取っている事。

また、先取貯蓄を始めた人の中で貯蓄に成功した人は
貯蓄マインドに入ったので、貯蓄が成功し始めたのであって、
たまたま、その人が先取貯蓄をその人が用いただけであり、
先取貯蓄が必ず影響をしているという事ではないと思います。

先取貯蓄をした人の貯蓄率が上がった」というデータが
実は未だに見たことがありません。
あれば教えてほしいものです。

また、浪費癖の人が先取貯蓄をすることによって、
支出を減らそうとするマインドは確かにつきそうですが、
支出をそもそも減らそうとしている人には大して効果がないと思います。


【先取貯蓄の弱点 ①】
モチベーション低下リスク


先取貯蓄の邪魔になるのは特別費の存在。
やりくり費を一定にするのが管理の王道」だが、
あまりにも理解していないFPと貯蓄初心者がいますが、

先取貯蓄を行うことにより、「家計管理を諦める人」がいます。

その理由を説明します。

まずは、こちらの式をまず見て下さい。
世間一般ではこう考えていませんか?

収入-先取貯蓄(定額)=支出

この支出の中身は固定費+特別費+やりくり費なので、
キャッシュフローを図で表すと、下記のようになります。

画像1

収入-先取貯蓄(定額)=固定費+特別費+やりくり費

もう少し式を変えると、
収入-先取貯蓄(定額)-固定費-特別費=やりくり費
つまり、収入から先取貯蓄と固定費と特別費を引いた金額が、
「やりくり費」になります。

先取貯蓄の残りでやりくりしようとすると、
特別費が大きくかかる月はやりくりが困難になります。

その理由は
収入と先取貯蓄と固定費を定額にすると、
特別費は月によってバラバラ、
やりくり費を特別費の金額によって合わせなければいけないから
」です。


例えば、収入20万円から毎月の先取貯蓄が5万円、固定費が7万円で、
特別費の費用がおおよそ2万円でやりくり費が6万円だとします。

ある時、特別費7万円(固定資産税等)だとすると、
やりくり費の予算が金額が1万円しかありません。
当然やりくりは無理なので、
先取貯蓄した口座から貯蓄を引き出すことになります。

この結果、現金移動が無駄に行われて、
家計管理のモチベーションがさがります。
これが、家計簿をやめてしまう原因につながります。

なので、対策としては、

【対策①】 
「もれのない特別費」と「適正なやりくり費の予算立て」を行う事
貯蓄の第一歩は正しい予算立てが基本です。

【対策②】
「先取貯蓄(変額)=収入-固定費-特別費予算-やりくり費予算」
と、収入金額と支出(特に特別費)の内容に合わせて、
先取貯蓄を「変額」で行う事


※ 自動で一定額の先取貯蓄はありふれていますが、
実は家計管理が難しくなる原因になります。

【対策③】
やりくり費の一部をカード決済をする人は、
やりくり費のカード決済をやめる事。
固定費は引き落としで、
やりくり費は極力痛みを覚える現金決済が基本ですね。
電子決済だとポイントが貯まりますが、消費傾向が高くなり、
貯蓄がしにくくなる、諸刃の剣です。

【対策④】
家計アプリで常に支出を把握する癖をつける


【対策⑤】
先取貯蓄ではなく、先取支出をする。
現金決済しかしない人は、口座で管理ではなく、1ヵ月に1度か2度の引き落としで、流動費と特別費の合計額を引き落とすとやりくりがしやすいです。

先取貯蓄というよりも先取支出と言った方が正しいかもしれませんね。
こちらの方が有効だと思います。


【先取貯蓄の弱点 ②】
貯蓄の低安定化


先取貯蓄が足を引っ張る場合がある。
先取貯蓄で安心に貯蓄を確保すると、気が緩んでしまい、
残りの全てのお金を支出に使い込んでしまう可能性が高いです。
収支の公式は

収入-先取貯蓄(定額)=支出 でしたね。

先取貯蓄した人がさらにお金が余りそうな場合でも、

”安心して”

無駄な支出(本当の浪費)で支出枠を埋める可能性があり、
貯蓄の低安定化」が起きるという事です。

本当にもったいないですね。

注意しないといけないのは「貯め期」にいる人たちです。
貯め期とは、出産前、子供が小学校に入った時、子供が独立した時です。
この時期にいる人たちが、貯蓄の低安定化になると、
貯蓄ができるときに思ったように貯蓄が出来なくなります。


貯蓄のベテランは先取貯蓄をやっていない!


最後に貯蓄のプロはどうしているかについてのお話をして終わります。
投資のベテランは貯蓄のプロです。
彼らは無駄な支出を嫌い、お金を徹底的に運用に回します。

投資のベテランが集まる交流会で、15名に対して

「先取貯蓄をやっていますか?」の質問をしたところ、

誰もやっていませんでした。



ただの無駄な現金移動だという事を確信するリソースになりました。
資産を作る人の特徴は

① 考え方がぶれない(支出や投資についても言えます)
② 無駄な行為をしない(先取貯蓄で余ったお金を支出で使ったり、
適正でない先取貯蓄額の現金移動を嫌います。また、そもそも無駄な支出を嫌います)


最後に


支出をコントロールするのはテクニックではなく、

【メンタル】が先です。

「お金が無くなる」と受動的に思うのではなく、
「お金をコントロールする」という能動的なメンタルが大事です。
お金を使うのは自分であって、他人ではありません。

お金を使う際に大事なことは、その消費が今の自分の財産に問わず、
買うべきかどうかを常に考えて置く事です。

財布の中身や、口座の残金で判断してしまう人は、
家計管理をしているつもりになっているかもしれませんが、
ただ単に、「支出マインドの軸ブレが起きているだけ」です。
そういった方は残金を見て消費を続けているので、
お金が貯まりにくいでしょう。

貯蓄マインドができていないうちは、
先取貯蓄も効果が出るかもしれません。


皆さんもこれを機に家計管理を見直してはどうでしょうか?

今日も読んでくれてありがとうございました~~🎸🙌🐴


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