思い出をカメラに収めた2024年8月に出会った本など
夏は嫌いだが、長期休暇はありがたい。お盆休みを利用して千葉県銚子市の犬吠埼に赴いた。関東の最東端に位置する犬吠埼。富士山山頂や離島を除き、日本で一番早く初日の出を見ることができるスポットだという。
早起きは嫌いだが、日の出は見たい。普段なら絶対起きているはずのない5時台、ホテルから臨んだ朝日は目が覚めるほど綺麗だった。日の光に照らされた犬吠埼灯台のシルエットも美しい。約半年前に購入したミラーレス一眼で、写真に収めてみる。
少し前から想い出を残すことをテーマにnoteをせっせと書いていたが、夏の暑さと総力戦を繰り広げているうちに9月になっていた。それも後半に差し掛かろうとしている。昨年のnoteを振り返ってみても、夏は全く更新をしていなかった。暑さにやられていたようだ。
とはいえ、自分で掲げたテーマをほっぽり出すわけにもいかんと重い腰を上げた今日。文章を書くきっかけはないかとクラウド上のデータを眺めてみたら、前述の犬吠埼の写真が出てきた。
想い出を残す手段は別に書くことだけではない。せっかくだから、いつもの本だとか諸々の感想とあわせて、撮影した写真も載せてみる。
下手な写真も私の想い出であって愛おしい。それでもなお、夏は嫌いなことは揺るがないけれども。
さて、本などの話である。
2024年8月に読んだマンガ
ショーハショーテン! 8巻
物語の中で漫才を展開させながら同時に解説を両立させるのって、良く考えたら結構凄いことだと思う。テンポ良く漫才は読み進めたいけれど、後からその内容を説明するのはちょっと野暮な気もする。
でも、ショーハショーテンは違和感なく漫才も解説も同時進行するので、原作者の方の構成がとてもうまいんだと思う。主人公たちがどんな漫才をやるのか、今からとても楽しみ。
パリピ孔明 18巻
シンガー・英子が大型タイアップをつかみ取るエピソードかと思いきや、諸葛孔明が幼稚園を地上げ屋から救うべく策を講じる巻だった。どういうことなの……?この前は競走馬を育成してたし……。それでも面白く読んでしまうのが悔しい(誉め言葉)。
月刊少女野崎くん 16巻
電車では笑いを押し殺しながらも読まずにはいられず、家では気兼ねなく爆笑する。そんなマンガが『月刊少女野崎くん』である。16巻もとても面白かった!
演劇部、そしてお泊り会議のエピソードが好き過ぎた。鹿島くんと堀先輩はお互いをずっと手の上で転がしながら、全く関係が進展しないな……。他方で、野崎くんと千代ちゃんは少し関係が進んだ……のだろうか……?最後のシーン、描き下ろしの千代ちゃんと同じポーズで悶えてた。
メジロバナの咲く 4巻
主人公たちの通う女学園で起きた窃盗事件。自分のために他者に罪を負わせる人と、罪悪感をぬぐうために罪を重ねる人と、正しくあるべきことを説く人がそれぞれ想いを吐露して感情がぐちゃぐちゃである。「私にはあなたが眩しすぎるの」という言葉がつらい。でも眩しい人がいるから救われる部分もあるんだよなぁ……。
2024年8月に訪れたライブ
宇多田ヒカル「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024」東京公演
宇多田ヒカルの25周年記念ツアーが開催されるという噂を聞きつけ、全身全霊でチケット応募申し込みをしたのが今年の2月。その1か月後、なんと当選連絡が来た。抽選倍率がえげつないと聞いていたので、結果のメールを受け取った時は会社の階段で3度見した。
初の宇多田ヒカルのライブ。神々しささえ感じる歌の数々を味わいながら、MCで垣間見せる宇多田ヒカルのチャーミングさにキュンとする。天才って本当にいるんだと思った。どの曲も名曲だけれど、私は「光」「Keep Tryin'」「あなた」が特に好き。
彼女の歌詞に出てくる言葉のひとつひとつは、日常に溢れているものなのに、メロディに乗せて歌詞としてつなぎあわせると唯一無二のきらめきが生まれるからすごい。
たぶん、ものすごく昔に星座をつくった人は宇多田ヒカルみたいな人だったんじゃないかと思う。夜空に浮かぶまたたく星それぞれに名前をつけ、星どうしをつないで生き物やもののかたちを見つけて、そこに物語を描き語り継ぐ。初めて生で聴いた宇多田ヒカルの歌はまるで、つむがれた星座のようだった。
まとめる気のないまとめ
秋よこい。早くこい。そして冬になれ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?