座り方で変わる身体への負担
はじめに
コロナが流行り始めて活動していたフィットネスクラブが休業し、トレーニング指導ができなくなり一日中パソコン作業をしていました。
その時に腰痛や人生初めての便秘になり体調は絶不調…
座り続ける大変さと負担のかかり方を身をもって体感し、”座り方’について書いてみようと思い今回まとめてみました。
デスクワークの方や座ることが多い方は読んでみてください。
第一章:あなたの背骨は悲鳴をあげている。
いきなりですが質問です。
椅子に座っている時と立っている時のどちらの方が腰に負担がかかると思いますか?
そもそもタイトルにある「背骨」ですが、造りや役割ごとに分類できることをご存じでしょうか?
■頭が乗っかっているところが頸椎(けいつい)ピンク
■肋骨がくっついているところが胸椎(きょうつい)緑
■ウエストの位置にあるのが腰椎(ようつい)オレンジ
簡単に言い換えると首の骨、背中の骨、腰の骨ですね。
その骨と骨の間にあるのが椎間板と呼ばれるゼリー状のものが入ったクッションで、衝撃を吸収したり、動く支点になったりしています。
このクッションから中身のゼリーが出てきてしまったのが、みなさんも一度は聞いたことがあるはずの”ヘルニア”なのです。
と言うことはですよ?
このクッションをギューって押しまくったら中身のゼリーって飛び出てきちゃうと思いませんか?
例えるならクリームが沢山入ったシュークリームを豪快にかぶりついたら、クリームが飛び出てしまってビックリする感じです。
こんな感じ。
いかにも困った状態ですね。
実はこの椎間板に圧力がかかる、要は負担がかかる姿勢は、立っている時よりも座っている時のほうが大きいんです。
これは、オフィシャルな研究でも証明されています。
立っている時を100とすると、座っている時の負担は140と椎間板内圧が高くなるそうです。
ちなみにギックリ腰の方に多い、中腰で重たい荷物を持つ動作は220、仰向けで寝転んでいるのが25とされています。
じゃあ、座っているだけなら、重い荷物持つより負担少ないじゃんって思った方はいませんか?
実はそんなに甘くはないんです。
この数値はあくまでも、キチンと座り姿勢が整っている状態での数値です。
以降、説明していきますが、キチンと座れていない方は、数値以上の負担がかかっていると思ってください。
自分では気づいていなくても、実は知らないうちに負担をかけているんです。
じっと座っていて腰が痛くなる、背中がだるくなってくる方は、背骨が悲鳴をあげている可能性があります。
では、次に座っている姿勢が続くとあなたの身体にどういった悪影響を及ぼす可能性があるのかを話していきますね。
あなたは今どのような格好で本記事を読んでいますか?
もし近くに椅子があるのであれば一度座ってみてください。
どこが曲がっていますか?
おそらく椅子に座ると以下の箇所が曲がっているのではないですか?
・膝関節
・股関節
さらにデスクワークみたいに手を前に出すと以下の箇所も曲がります。
・肩関節
・肘関節
・手首
その曲がっている箇所が座り姿勢によって負担がかかりやすい関節です。
例えば股関節で言うと、太ももの前の筋肉が縮まっていて、太ももの後ろやお尻が伸ばされたままになってしまいます。
しかも椅子に座るということは、太ももの裏とお尻の筋肉は潰されてしまっているんです。
そうなると筋肉はストレスを感じて硬くなりやすくなってしまいます。
太ももの裏の筋肉やお尻の筋肉が硬くなってしまうと、腰痛や膝痛の原因にもなり得ますので注意が必要です。
その辺りをケアするために、実際スタンディングデスクなどを導入されている企業もあるくらいです。
ですが、だからと言って、立って仕事しなさいと言うつもりはありませんし、すぐに導入できるものでもないですよね?
ですが、あなたの健康を維持してほしい。
できるだけ、身体に余計な負担がかからない生活を送ってほしい。
そんな思いから、本書では座りっぱなしでも、できるだけ身体の負担が少ない座り方をお伝えしていきます。
今よりほんの少し楽になる座り方を実践してみましょう。
第二章:自分の「座り方」を把握しよう。
★あなたの座り方はどのタイプ?
ここでは身体に負担のかかりやすい座り方を3つのタイプに分けて自分がどのタイプに当てはまるかチェックしてみます。
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