お願い!誰かわたしの住宅ローンを通して
このコロナ禍ですが住宅ローン相談は増える一方です。やはり狭いアパートでテレワークするのは無理があるのでしょうか。住宅ローン相談が増えているということはハウスメーカーの売れているということでしょう。
当オフィスの住宅ローン相談の特徴は7、8割が公務員でそのほとんどがHPのブログを読んで相談の連絡をいただいているというものですが相談内容は100人いれば100通りあります。
あるお客様は『わたしはいくらまでの住宅購入しても大丈夫なの?』という住宅予算の相談、あるお客様は土地探しから始まりハウスメーカー探しを経ての住宅ローン相談だったりします。
そんな中で一際雰囲気が違う連絡なのが『通らない住宅ローン相談』です。ローンが通らないと言ってもパターンはたくさんあります。最も個人信用情報が著しく毀損している場合にはどうしようもないですがそうじゃないパターンも多く存在します。
例えば過去にガンになっていたり旦那様がうつ病になっているなどのような団体信用保険の診査が通らないために住宅ローンが通らないものや単純に銀行選択が悪くて通らないものまであります。
どっちにしても『審査の通らない住宅ローン』を選ぶ時点で罪です。なぜなら住宅ローンが通らないというのはどれだけ人の心を傷つけるのか、夫婦間の関係を厳しくするのかという基本的なことを理解していないからです。
そう、通らない住宅ローンに価値はないのです。
ハウスメーカーのセールスは家が売れればいいのでただ闇雲に銀行に審査に出していますがその行為自体がもしかしたらお客様の人生を変えるレベルで心の傷を負わせているのです。
実際にわたしのところには住宅ローンが通らないで悩んでいる多くの方より相談が寄せられています。住宅ローンが通らない時にはまず何をすればいいのかといえばCIC・全国銀行協会の個人信用情報の取り寄せになります。
わたしの場合は平成3年にクレジット会社に入社した時から審査に携わってきたのでCICの見方、考え方を熟知しています。ここにはお客様の人生そのものが出ています。
しかし、ごくたまにですがお客様の属性をみてもCICなどの個人信用情報をみても原因が全くわからない時があります。具体的にはこんな感じです。
1、公務員・上場企業勤務
2、健康状態問題なし
3、返済比率問題なし
4、個人信用情報異動情報なし
5、建物は大手ハウスメーカー
それでもお客様と話しながら通らない『原因』を発見していきます。その上で銀行を選んでローンを通していきます。通ったときのお客様の笑顔をなんとも言えない笑顔です。
本当はこんなに苦悩しなくてもいい場合は多いです。
ハウスメーカーのセールスや工務店はもっと住宅ローンの審査に関して関心を持ったほうがいいよ。どれだけ人を傷つけているか知ったほうがいいよ。自分の数字だけ考えるのがプロなのか?
そんなことを考えながら今日もそんな相談でした。