《連載/ゼロから始めるFX》 なぜ移動平均線は初心者にやさしいのか?
■どんな人にオススメ?
・サクサク情報収集してすぐにトレードをはじめたい
・ラフな図ではなく実際のチャートを使った解説がほしい
・FXの勉強ではなく稼げる知識がほしい
■結論
初心者にとって一番必要な相場の方向感が「ぱっと見」でわかる事
■得られること
・相場の方向感が分かるようになる
・環境認識をするためのツールが理解できる
・買いか?売りか?待つのか?の判断ポイント
■時短マスター:移動平均線
移動平均線は、文頭に「単純」「指数」「加重」「修正」が付いたものが多様にあります。
時短マスターでは、
結論:指数平滑移動平均線(Exponential Moving Average)を覚えましょう
以降、この線を「EMA」と呼びます
理由:直近の価格をより比重をかけて算出するため、価格の急変動を素早く反映してくれるメリットがあるからです。
●3日間の平均値を計算する場合
指数平滑移動平均では、直近の「3日目価格」を2回計算式に組み込んでいるため、「3日目価格」が急上昇していれば、その上昇分を平均値に反映されるようになっています
■上下に敏感に反応する指数平滑移動平均線
USD/JPY 1時間足(2021年1月ごろ)
黒ライン:単純移動平均線 SMA
緑ライン:指数平滑移動平均線 EMA
両方とも、ローソク足を200本分の平均をラインにしました
比べると、緑ラインの指数平滑移動平均線の方が、ローソク足の動きに合わせて敏感に上下の傾きが変わっています
■指数平滑移動平均線(EMA)は何を見るか?
結論:EMAは「傾き」を見ます
これを見て「上昇」「下落」「横這い(レンジ)」を判断します
上図のドル円チャートを見るとローソク足の値動きだけだと上昇?or下落?が判断できません
EMAのラインを見ることで上昇中なのか?下落中なのか?を大まかにつかむことができます
■鉄則!?EMAは2本使う
図:ローソク足50本の平均と200本の平均をEMAラインとして表示
緑ライン:200EMA(200本の平均)→長期足EMA
紫ライン: 50EMA( 50本の平均)→短期足EMA
結論:EMAは複数のラインを入れて「傾き」「クロス」「幅」を見ます。
2つのラインで日数が多いほうを長期EMA、短いほうを短期EMAとひとまず呼びます
図のドル円チャートで見るべきポイント
●傾き
短期EMAと長期EMAが同じ傾きで上昇しているなら「上昇トレンド」
短期EMAと長期EMAの傾きがそろっていない(バラバラ)なら「レンジ」
短期EMAと長期EMAが短い時間で何度も交差している「レンジ」
短期EMAと長期EMAが同じ傾きで下落しているなら「下落トレンド」
傾きを見て「上昇トレンド」ならロングだけトレードする「トレンドフォロー」タイプの手法でよく使われます
●クロス
短期EMAが上下して、長期EMAとクロスするところ
上抜け=上昇トレンド
下抜け=下落トレンド
トレンドが発生するか?の予兆として使います
●幅
2本のラインがクロスした後、幅がどんどん広くなる=強いトレンド
幅が大きく広がった後にどんどん狭くなっていく=トレンドが弱まっている=トレンド終盤
トレンドの強さを見ることで、利幅を伸ばすか?利確して決済するか?の判断に使います。
■時間足ごとで見るEMA
1時間足と5分足での見え方を解説します
2021/1/27の22時、NY市場スタートでドル円が上昇していく局面です
22時のところに縦ラインを引きました
1時間足:2本のラインはピッタリ接地しています
5分足:2本のラインの幅が開いていて強い上昇トレンドと判断できます
5分足だと、2本のラインは頻繁にクロスしますが、トレンド発生のタイミングは早くわかります
1時間足は、トレンド発生を検知するのは遅れますが、強いトレンドが発生した時はその方向で伸びることが多くダマシが少ない傾向があります
EMAラインでは、短期足と長期足を組み合わせて、「上下の相場方向」や「トレンドの強さ」「トレンド発生のタイミング」を把握します
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