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ストレスを消す唯一の方法

1、ストレスという言葉

硬い文章になりますが、一般的に使われている「ストレス」という言葉は、①ストレス原因と②ストレス反応に分かれます。
「上司がストレスなんです」というのは文脈上①にあたり、「最近ストレスがたまっていて」は文脈上②にあたります。そして今回取り扱いたいのは、②のストレス反応≒嫌な気持ちです。。

2、ストレス発生のメカニズム

本稿の主テーマに近づいていくことになりますが、ストレス反応(嫌な気持ち)の発生プロセスは下記のとおりです。
(1)何かが起こる
(2)どういうことが起こったのか評価する
(3)嫌な気持ちが発生する
これを具体例を挙げて書きますと、
(1)忙しい中、社内で一番難しいプロジェクトにアサインされる
(2)忙しい私をアサインするなんて、私の気持ちを分かっていない
(3)腹が立つ
上記のようになります。
そして、これを抽象化すると下記のようになります。
(1)出来事
(2)評価
(3)反応

3、ストレスを消す方法

本稿のメインテーマに入っていきますが、「(1)出来事」は私たちにはコントロールすることができません。上司のアサインに異議申し立てはできたとしても、上司が何を決めるかは、上司のコントロール下にあります。しかし、実は(2)の評価は自分でコントロールすることが可能、厳密には自分でしかコントロールできません。
例えば・・・
(1)忙しい中、社内で一番難しいプロジェクトにアサインされる
(2)こんなに忙しいのに、あのプロジェクトにアサインされるなんて、私は高く評価されているんだな
(3)評価されていることは嬉しいな
上記のように起こっている出来事は同じにも関わらず、(2)が変われば、(3)を変えることもできるんです。
つまり、ストレスを消す方法とは、(2)の評価を変えることなんです。

4、あとがき

①出来事→②評価→③反応というプロセスにおいて、②はコントロールが可能で、③の反応(ストレス反応)は②次第、つまり自分次第なんです。なんとなくのイメージですが、ストレスって他人や環境とか周りから自分にぶつかってくるようなイメージがあるのですが、実はストレス反応(≒嫌な気持ち)は他の誰でもない、自分自身によって作り出されているものなんです。難しい仕事に対して「アサインされたら嫌だな、これ以上忙しくさせるなんてひどいな」と思うのか、「ここでアサインされるなんて、私は評価されているんだな。ここで成果を出したら更に評価されるぞ」と思うのかは、自分が決められるんです。
出来事に対する評価を肯定的に変えることが簡単でないことは分かっていますが、ストレスを消す唯一の方法があるとすれば、出来事に対する評価を捉え直すことと言うことができます。

そして、唯一の方法であることは合理的にそうだと言えますが、誰しもが簡単に実践できる方法ではないことも理解をしています。ですので、次回はもう少し取り組みやすい「発生してしまった嫌な気持ちを緩和する方法」をご紹介したいと思います。


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