心折れず写真を続けていくために
こんにちは。写真の先生をしてます大野朋美です。
写真が上達するコツって、いろいろ言われていますが、詰まるところ、コツコツと撮り続けていくことじゃないでしょうか?(シャレじゃないけど (^^) )
「いや長年やっているけど、一向に上達しないんだ。」とおっしゃる方もいるかもしれません。わたしの主宰する「みんなの写真塾」でも、長く写真を撮ってきたけど上手くならないので、いちどちゃんと習ってみようと思い、入会を決めたという方がときどきおられます。
そう思えたのも、そう思えるまで続けてきたから、とは言えないでしょうか。じゃあずっと好きで続けていくためには、どうすればいいのでしょう。
それにはいくつかコツがあります。好きでいるためのコツです。
センスに関わる指摘を受けないこと
ひとつは、心を折らないために、あるていど自信がつくまで、キツい指摘を受けない方がいいということ。「キツい指摘」というのは、自身の持つセンスに自信が無くなるような指摘のことです。
テクニック的なことなら、練習すればなんとかなると思えるでしょう。でもセンスについて指摘されたら、ショックから這い上がるのは、ちょっと難儀です。
でも本当のところ、センスは有るとか無いとかいうものではなく、磨くものです。
磨いていく過程で、自分はダメだと思わされないように気をつけたいのです。写真を見せるときには、褒めてくれそうな人を選んだり、指摘するのが好きな人には見せないように気をつけた方が良いと思います。
ちなみに褒めてくれそうな人を選ぶことはべつに悪いことではないです。褒めてもらったとき、ただ喜ぶのではなく、どの部分がどう良かったのかについてしっかり聞いておくことも、上達につながる大事なことです。
話を戻します。だから繊細だったり、人の言葉をとても気にされる方は、落ち込んでやる気を削がれるリスクを避けるためにも、最初はあまり人に見せない方がいいのかもしれません。
ベターを積み上げていくこと
ふたつめのコツは、ベストを求めるのではなく、ベターを積み上げていけば十分と考えることです。ベストを目指すと、そうでなかったとき、心が折れることがあります。
いきなりすごく上手い人の写真と比べるのではなく、以前の自分の撮った写真と比べて、それよりも良くなっていればOKと考えるようにするのです。
ここまでは途中で止めないための守りの方法でした。では最後に、もっと積極的な方法をご紹介します。
もうひとつの大事なコツ
それは、写真をやっている人たちの輪の中にいることです。そういった環境のなかに身を置くことです。
わたしの主催している撮影会「おさんぽフォト」に参加して、その後も続けて来られている方は、皆さん、上達しています。カメラ初心者の方だと1年もすれば写真が上手くなっています。
「おさんぽフォト」は写真教室ではなく、あくまで撮影会なので、ガッツリ写真を教えているのではなく、撮影を楽しむことが主旨なのですが、来られている方はいつの間にか腕も上がっているのです。
ここに足を運んで来ることで、参加している他の人たちに、それとなく影響されて、モチベーションが上がるからなのだろうと、10年開催しているなかで気づきました。写真の上手い人に影響されたり、そこで知り合った人から情報を得て、本やネットを使って勉強したり、写真教室に通ったりしていたのかもしれません。
つまり写真はひとりで撮るものですが、続けていくには友人や繋がりを持っておくことをお勧めしたいのです。それは、教えてもらったり、相談に乗ってもらったり、そういった明確な利がなくてもよくて。写真でゆるく繋がっている人たちが周りにいる。そういった人たちの大きな輪に支えられているってこともあるのです。