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【日本暮らし記録Vol.11】コザルの成長記録|言語習得の過程〜日本語・英語・オランダ語の環境〜

台風が過ぎてからここ一週間、連日36℃〜38℃の大阪。外から一歩も出れないくらいの猛烈な暑さです。まるでサウナ状態なんていうけれど、本当にサウナの中にいる時の暑さ。蚊も活動できないくらいの暑さです。
去年までは、8月に入ってからこの暑さが大体お盆の初めか終わりくらいまでの約1〜2週間続く感覚でしたが、暑さの時期が今年は7月後半からと長いです。年々心配になるほどの暑さ…ずっとこんな暑さが毎年続くのでしょうか。夏の避暑地が本気で欲しくなってきます。

noteで書き始めてから約1ヶ月。少しづつ読んでくださる方も増えているようで、ここでお礼を。読んでくださる皆さま、ありがとうございます。

長男のコザルは現在3歳。言語習得の最も盛んな時期に来ています。ここで、これまでのコザルの言語の習得の現状、我が家の言語コニュニケーションの選択、今後の見通しを記録としてまとめておきます。

現在の状況(3言語交わる環境)

現状の割合
発語:日本語90% オランダ語10% 英語3%
言語理解:日本語90% オランダ語90% 英語ほぼゼロ
(ある言語で質問し、別の言語でもいいから答えられる)

現在私たちからのコザルへのコニュニケーション言語は、私→コザル(日本語)、夫→コザル(オランダ語)です。コザルが最も長い時間を過ごしている保育園は、日本の公立保育園に通っているので100%日本語。なので必然的にコザルから出てくる言葉は90%日本語です。残りの10%はオランダ語。自分から言えるオランダ語は主に数字や色、「牛乳が欲しい」と「ありがとう」「おやすみ」「おはよう」「ぼくは〜」は完全にオランダ語を身につけています。ただオランダ語を必要とするのは、夫とのコミュニケーションのみで、夫もコザルの日本語に反応してリスポンスしたり、日本語で返してしまうこともあるので、コザルのオランダ語でのアウトプットはかなり少なくなってしまっています。
それに反して、インプットに関しては、家でのTVやアニメのほとんどをオランダ語の番組(いわゆる教育番組的なもの)を好んで見ているコザル。これが本当に不思議です。視覚的な好みや興味もあるんだとは思うのですが、日本語の教育番組を一切見ようとしません。これはこれでいいかと我が家では見てもらっています。ここが日本語の番組になると、もうこれから先オランダ語をインプットする機会がなくなる気がしています。
また最近気づいたのは、誰にでもオランダ語を発するというわけではなさそうということがわかってきました。我が家には、夫の友だち(第1言語が英語圏)がよく遊びにきてくれるのですが、この時は私たち両親も完全に英語マインドに切り替わります。だからなのか、夫の前でさえもなかなかオランダ語を用いて話そうとしません。彼らにオランダ語を披露してもらおうとしても、「嫌だ」と首を振ります。オランダ語と英語の音の違いはわかっているようなので、この人たちにわざわざオランダ語を言う必要がない、と言う感じが伺えます。
第3言語の英語については、今はあえて無理に習得してもらおうと思っていません。私と夫は基本英語でコミュニケーションを取っていて、コザルはそれを聞いているだけになります。あとは私たちの友人と英語でコミュニケーションを取っている時も聞いていて、英語はそのくらいの程度です。

我が家の言語コミュニケーションの選択|なぜ英語じゃない?

なぜ英語のコミュニケーションの選択をしなかったのか。実はとても悩んだトピックでした。これについては何度も夫と話し合いをして、これからのコザルの生活環境なども考慮して以下の理由で決断しました。
1.今後コザルが生活していく環境は、移住の可能性を含めても日本かオランダであること。
3.現在、英語を必要とする生活環境ではないこと。
2.私も夫も第2、3カ国語目として英語を習得できていること。

この3つが大きく決め手になりました。要は焦らなくていいか、ということです。
早期での言語習得は、親が必死に子どもに強要すればするほど遠ざかります。加えて、子ども自身がその言葉を話さなければならない状況になければ本当に難しいものです。言い換えれば子どもの生活に密着すればするほど、習得率は高くなり、子どももプレッシャーを感じることなく覚えてくれます。
もしコザルに英語圏のお友だちがもっとたくさんいて、一緒に遊べる機会があれば話が変わってくるのですが、今はそうではありません。私と夫も、今コザルに必要な言語ではないと判断しました。本人が英語や他の言語を学びたいと思った時にこそ、学べるチャンスを存分に手助けしようと思います。

暑くて1日2回もプールへ。

今後の見通し

日本に定住:このまま日本に定住することになれば、コザルのオランダ語能力はゼロになる可能性が高いです。まず日本に学校を含めてオランダ語でのコミュニティーはほとんどありません。インタナショナルスクールも基本的には英語か日本語の環境になるので、残念ながらオランダ語は諦めざるおえなくなります。その代わりに英語の習得を、と意気込んだところで、コザルの気持ちがなければおそらく続かないのが現実です。日本のインターナショナルスクールは学費が高すぎて正直通わせてあげることができません。
代わり日本語(カタカナ・ひらがな・漢字)はネイティブレベルになりえます。日本で生活するとなるとやはり日本語はネイティブ並の能力は持ち合わせた方が生きやすいです。
オランダに移住:もし今後近い将来オランダに移住をするとなった場合、コザルの言語はオランダ語率が最も高くなります。日本語は幼児レベルを身につけたまま、オランダにある日本語補習校へ通うことを選択肢に入れるとネイティブレベルにはなりませんがコミュニケーションレベルを維持できるかもしれません。これは私がどれだけコザルと一緒に頑張れるかにかかってきますが…。
加えて、オランダはヨーロッパの中でも英語習得レベルの高い国です。夫の友人、親族、高齢の義理父を含めてみんな英語で難なくコミュニケーションが取れ、積極的に英語で話してくれるレベルです。オランダ語を話せない私にとってはありがたい限りなのです。なのでコザルもおそらく英語の習得ができるようになるでしょう。
言語習得のことだけを考えると、オランダに住む方がコザルにとって選択肢が大幅に増えますが、お互い違う言語を背景に持つ親たちの大きな悩みになるものこのトピックです。言語習得は、将来の生きやすさや仕事探しにも密接に関係してくるのが現実です。どの言語も中途半端になってしまうと、仕事を見つけて生活していくのが難しくなってきます。どの言語が第一言語になってもいいので、できるだけネイティブレベルに近づけてやる後押しをすることが私たちの勤めだと思っています。

生活拠点の選択は幅広く持つことが重要だと、20代、30代前半を通して感じてきました。これは家族を持っても一緒です。そして言語習得はその一つ。どこでも仕事や生活できる術を身につけること、これが私や夫が身につけた最大の財産だと思っています。コザルにもしっかり身につけてもらえたらと思います。




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