偉大なる人間
普段は地方都市に住んでいるのですが
最近は自分の住む都市よりもはるかに都会へと旅することが増えました
同じ日本とは思えない空の高さ
そこにそびえる超高層ビル群
こんなところに人間が住んで大丈夫なの?
そう思ってしまうタワーマンション
首が疲れるほどの高いビルを見上げてもなお、空は高い
私の住む都市にこの高さのビルが出現したら
きっと低い空に押しつぶされて圧迫感に襲われてしまうだろう
高くそびえるビルの途中階には
何故か高速道路が走っている
ビルを貫通してビュンビュン走る車
高速道路分の5階、6階、7階は
高速道路を管理する会社がテナントに入っているそうだ
空を高く見上げても人間がつくった造形物に圧倒されるが
自分を遠くに運んでくれる便利な乗り物は
なんと川の下を走っているそうだ
所謂、地下鉄という代物
この地下鉄は人間を効率良く運ぶために縦横無尽に走っていて
道路が足りなくなったら
下に下に重ねて走らせているらしい
日本で一番深い地下鉄はホームまで約43M
ビル10階分は地下に潜るらしい・・・
更には海底トンネルなるものがあり
これは車も地下鉄も走るのだ
そして驚くことにこのトンネルの行先は人工島だ
「ここには昔、港があったんだよ」
港があったはずの場所にたつと遥か彼方まで都会の街並みが続いている
そう 埋め立てて人間の住処をどんどん増やしたのだ
人間の力は自然には及ばない
ホントか???
全然及んでいるだろう!!!
私も人間
でもこの大都会の景色をつくったのも人間
凄ない?
私がこの景色をつくれるとは到底思えない
でも人間である我々がつくったという事実は
目の前に広がっている
そして凄いのはこの想像を絶する都会の中で
まるで当たり前に住んでいる
馴染んでいる人間という生き物がいるということ
じゃあ
現代人が類まれなる才能を持ち
この景色をつくったのかというとそうでもないらしい
城にいく 神社仏閣にいく
築城するとき掘られた堀には自分たちの背丈より遥かに高い
岩が積み重なっている
これをどうやって切り出した?運び出した?組み立てた?
建立した神社にはどうしたって理解しがたい
様々な建立手法
どうやって考えてどうやってデザインしてどうやって形にしたんだ?
人力しか頼るもののない時代にこれらをつくったのも人間
私の生まれる遥か昔の人々も同じように
私には出来ない景色をつくりあげた
それをつくったのはやはり人間
そして私も人間
あれ?どーゆーことだ??
要するに人間って凄くない?
で、きっと私も凄くない?
たぶんなんだけど
この宇宙にはこの宇宙をつくった大いなるものの存在があって
その大いなるものは私たち人間の中に
その大いなるものと同じ力を与えてくれているような気がしていて
で
その大いなるものの力を私たち人間もいろんな形で発動していて
それを存分に発動することが
大いなるものも喜んでいるんじゃないかという気がしている
なんか
私たち人間が日々偉そうに
地球の温暖化を問題視したり、地球を守ろうと豪語してみたり
何でか宇宙を意のままに出来るんじゃないか?なんて考えて
いろんなことをしているけど
それって宇宙の大いなるものにしてみたら
どっちでもいいよ~
好きにすればぁ
気のすむようにしたらいいよ~ってなくらいのものなんじゃないかな?
そんな風にも思うのね
それは自然保護に取り組む人間を馬鹿にしている訳ではなくて
そうやって取り組むことを努力している人間の凄さも
すべて大いなるものは任せてくれていると思っている
大いなるものは
人間というものをとっても信頼していて
自分の力をそのまま私たちに与えてくれていて
私たちがそれを信じていけばそれでいいだけな気がするんだな
だからといって
その一部である私たち人間がそのおおいなるものを
超えることは出来なくて
宇宙が終わる前に
たぶん地球が終わる前に
人類が終わる
それは自然な出来事なんだと思うの
だからね
私たちは「私」が考える気持ちのいい事
それに一生懸命になればいいだけなんじゃないかな
自分の気持ちいい、心地いいに集中すれば
きっと大いなるものも気持ちいい、心地いいと感じてくれるんだろうな
大都会に行くといっつもこの考えが最後にふつふつ湧いてきて
結果
なんだか色んなことに感謝したくなって
人間も好きだなぁって思うんだ
っていうだけのお話。