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お伊勢参りとラッコを愛でる旅(最終目)

9月28日から2泊3日で三重県を訪問した3日目・最終日です。

この日は旅のメインイベント・伊勢神宮内宮を訪れました。

予定のルートは、伊勢神宮内宮 → 猿田彦神社 → おかげ横丁


◎3日目・最終日(2023.9.30 Sat.)

■朝ご飯はコンビニおにぎり

最終日は朝早くから動き始める予定にしていました。

そこで朝食は近くのコンビニで前日夜におにぎりを購入して、それで済ませることにしました。

7時ごろホテルをチェックアウトし、荷物を預けて駅前のバス停へ。

最近のビジネスホテルは、荷物は自分で荷物スペースに持ち込み、ワイヤーキーをかけてロックするシステムなんですね。

チェックアウトも、部屋のカードキーを精算機に入れれるだけです。

予約時にカード清算していればカードキーを返却して終わりです。

ものの1分もかかりません。

ビジネスホテル、進化していますね。

ホテルからバス停までは徒歩1分。信号を渡って伊勢駅前から7:34の内宮行のバスに乗る予定でした。

しかしバス停の時刻表にその時刻の表示がなく、焦った私は先頭に並んでいた学生さんに訪ねると、どうやら遠征試合で訪れた学生さんのようで、よくわからないとのこと。

すると横にいた年配の女性が、「ここでいいのよ」と教えてくれました。

10月から時刻表が変わるため、9月と10月の時刻表が貼られているのに気づかなかったのでした。

私がほっとした表情を見せたそとの時、「ほら、バス来たわよ」と。

この日は学生さんが大勢並んでいました。

途中に学校があり、多くの学生さんがそこで降りていきました。

猿田彦神社でも数人の観光客がおりましたが、私はまず内宮をお参りしたかったので終点まで乗っていきました。

■伊勢神宮内宮

8時前に到着しましたが、すでに多くの人がいました。

内宮近辺に宿泊している方もいるようでしたし、駐車場方面から歩いてくる人も大勢いました。

伊勢神宮はとても広く、その面積は5,500ヘクタールだそうです。

どのくらい広いのかピンときませんが、伊勢市の面積の4分の1に相当するそうですのでかなり広いことは間違いありません。

内宮の玄関口。宇治橋うじばしです。

ここから神聖なる世界へと足を踏み入れます。

外宮は左側通行でしたが、内宮は右側通行です。

宇治橋
宇治橋からの風景

宇治橋を渡って右に行くと神苑しんえんが見えてきます。

神様のお庭ですね。

神鶏が見られることもあるそうですが、この日は会えませんでした。

秋にはみごとな紅葉が見られる場所でもあるようです。

神苑

鳥居をくぐり、五十鈴川御手洗場いすずがわみたらしばへ向かいます。

近くに手水舎もありますが、ここで手を清めるのがならわしです。

五十鈴川は見通しがよく、緑多く清らかな水に心まで洗われるようでした。

五十鈴川御手洗場
五十鈴川御手洗場

五十鈴川を後にして、御正宮ごしょうぐうに向かいます。

20段ほどの石段の上に天照大御神が祀られています。

写真撮影はここまでと書かれており、ここから先、御正宮の写真撮影は禁止となります。

御正宮で参拝を済ませ、別宮へ向かいます。

荒祭宮あらまつりのみやへは、緩い坂を上っていきます。

途中に御稲御倉みしねのみくら忌火屋殿いみびやでん外幣殿げへいでんが建っています。

御稲御倉
外幣殿

荒祭宮は内宮の中で最も格式の高い第一別宮です。

緑の中をゆるゆると歩いているだけで、清々しい気持ちになっていきます。

荒祭宮

再び神楽殿の前を抜けて、左手にある橋を渡り風日祈宮かざひのみのみやへ。

風日祈宮へ
橋の上からみる五十鈴川

風日祈宮は風の神様です。

蒙古襲来の際に神風を吹かせたと言われています。

風日祈宮
風日祈宮

風日祈宮を後にして、神楽殿に戻り御朱印をいただくことにします。

神楽殿
神楽殿

内宮の御朱印もシンプルです。

内宮 御朱印

御厩みうまやにはこの日は御神馬はいませんでした。

休憩所である参集殿さんしゅうでんで一休みして、のどを潤したあと子安神社こやすじんじゃへ。

子安神社には子授け・安産の神様木華開耶姫命このはなさくやひめのみことが祀られています。

途中にきれいに整えられた木があり、不思議な形をしているなと思いながら見ていました。

1時間ほどかけてゆっくりとお参りし、宇治橋に戻ってきました。

朝は少し雲も出ていましたが、このときは綺麗な青空が広がっていました。

宇治橋から望む五十鈴川
行と帰りでは見える景色も違います。こんな山に囲まれているのですね。

■おはらい横丁を通り抜けて猿田彦神社へ

無事に旅の目的である伊勢神宮参拝をすませ、清々しさとほっとした気持ちでした。

時間はまだ9時を少し回ったころ。

おはらい横丁のお店の開店時間は10時からです。

どこも開店準備が始まったばかり。

それにまだお腹もすいていませんし、まだ人の少ない通りの様子を観察しながら猿田彦神社まで歩きます。

スターバックスも和風な感じで素敵ですね。

街並みによくあっています。

まだ人もまばらです。

多くの人は内宮に向かって歩いているので、私は人の流れに逆らって歩いています。

振り向いて人が少ない通りの様子をカメラにおさめてみました。

おはらい横丁からこの常夜燈を左に曲がるとおかげ横丁です。

おかげ横丁の入り口

本当に人がおらず遠くの山並みまでよく見渡せます。

猿田彦神社の帰りには、通りはもう人でいっぱいでした。

おはらい横丁

ふと路地を見ると神職の方でしょうか、歩く姿が見え、伊勢神宮ならではの光景だなぁと思いました。

■猿田彦神社

のんびり歩いたので30分ほどかかったでしょうか。

おはらい横丁を抜けて、大きな交差点を渡ると猿田彦神社さるたひこじんじゃに到着しました。

猿田彦神社はみちひらきの大神と言われており、ものごとの最初に現れ、万事良い方向へおみちびきになる大神です。

建築、方除け、災難除け、開運、事業発展、五穀豊穣、大量満足など
みちひらきの御神徳でしられています。
天照大御神の御孫である瓊瓊杵尊ににぎのみことが降臨される際に高千穂の峯に導かれました。
また、御裔の大田命が皇女・倭姫命をお迎えし、五十鈴川の川上の地を献上し、神宮が創建されました。

猿田彦神社案内より

御本殿は二重破風の妻入造り(通称:さだひこ造り)です。

祝詞殿は寝殿造りで、神紋は五瓜梅鉢というものだそうです。

建築のことはよくわかりませんが、内宮を参拝したあとだったこともあり、想像していた社とは違った印象を受けました。

御本殿

御本殿の手前にはたから石があります。

宝船のような舟形の石に富を象徴する白蛇がのった目出度い石だそうです。

御本殿の正面には方位石があります。

事前に調べた時にこのことに気づかず、あやうく見逃してしまうところでした。

多くの人がひっきりなしに触れているため写真の撮影はできませんでした。

昔の神殿跡を印し、方角を刻んだ八角の石柱で、みちひらきのお力がいただけると人気のようです。

祈願する内容によって触れる方角の種類や順番があるようで、私も石に触れてお願いしてきました。

願いが叶いますように🙏

参拝を済ませ御朱印をいただきにいくと、猿田彦神社のだけでよいかと聞かれ「?」となった私。

リサーチ不足で同じ敷地内にもうひとつ神社があることに気づいていませんでした。

少し考えて、猿田彦神社の御朱印だけをいただくことにしました。

御朱印

御朱印をいただいて振り向くと池がありました。

餌が置いてあり、自由にあげていいと書いてあったのであげてみました。

一瞬で鯉が集まってきて、バシャバシャとすごいことになり、写真を撮る間もなくあっという間に何事もなかったかのように静かな池に戻りました。笑

直前まで口がパクパク、水がバシャバシャ

御朱印をいただく時に、もうひとつ神社があると知った私は鳥居をくぐってすぐ右に小さなお社があることに気づきました。

芸事の神様のようです。

■佐瑠女神社

佐瑠女神社さるめじんじゃの御祭神は俳優わざおぎ・神楽・技芸・鎮魂の祖神と仰がれる天宇受売命あめのうずめのみことです。

天照大御神が天の岩窟に籠られたとき、前で神楽をされ、大御神が再び現れて平和な世となりました。

また天孫降臨の際、御一行を待ち迎えた猿田彦大神と最初に対面された神様です。

その後は猿田彦大神の本拠の地である五十鈴の川上の地に赴かれる大神と共に来られ、その功により猨女君さるめのきみと称号を受けられたとのことです。

社の前に行くと、南海キャンディーズなど芸能人の名前の書かれた祈願幟がたくさん建てられていました。

それを見て、テレビでみたことがある芸能の神様とはここだったのだろうかと思いましたが、後日調べてみると全国に芸能の神様はたくさんいることがわかりました。

私も密かな思いを願掛けしてまいりました。

そしてやはりせっかくここまで来たのだから御朱印をいただこうと思い直し、佐瑠女神社の御朱印をいただきに戻りました。

それにしても、どちらの神社の御朱印もとてもシンプルですね。

御朱印帳の最初のページにいただいた、寒川神社の御朱印がやけに立派に見えてしまいました。

参拝を終えて、いよいよ旅の締めくくり食べ歩きへと参ります。

■おはらい横丁・おかげ横丁

お昼ご飯には少し早いので、まずは絶対食べようと思っていた2品を目指します。

1品目はおかげ横丁にある豚捨のコロッケです。

思っていたより小さくて、ぺろりと食べてしまいました。

お店は空いていて、並ぶこともなくすんなり買うことができましたが、昼食後にお店の前を通ったときは外まで行列ができていました。

続いてはおはらい横丁のだんご屋でみたらし団子を購入。

お店の横にある縁台に座って味わいました。

みたらしの蜜が濃厚で、これでもかというくらいたっぷりとかかっていて美味でした。

スプーンですくって最後の一滴まで蜜を楽しみたい思いに駆られました。

ふと隣のお店を見ると、面白そうなものを発見!

どうやらスタンプラリーをやっているようです。

可愛いまねきのこのスタンプに、コンプリートしたい思いに火が付きました。笑

おかげでこの後たいそう歩く羽目になるのですが……(´ - `;)

あまり食べるとお腹いっぱいになりそうなので、通りをぶらぶらしてみます。

伊勢にもスヌーピー茶屋があるんですね。

路地裏のマンホールがお伊勢参りの旅人の図柄になっていました。

かなり年季が入っているようで、削れて丸くなってしまっているところも見られます。

ランチは2か所に絞っていましたが、1つがどうしても見つけられずにいました。

それほどお腹も空いていなかったこともあり、とうふやというお店に決めました。

ランチの時間まで少し間があったので、お店の前の椅子に腰かけて並んでいると先頭に並んでいた女性に話しかけられました。

その方も一人旅で、福岡から飛行機で名古屋まで来て、名古屋のホテルに泊まって今朝伊勢に来たという話でした。

飛行機の時間があるから大急ぎの旅だとのこと。

一人旅のベテランのようでした。

一人旅の良さは、こういう旅の途中で会う人との触れ合いにあるのかもしれません。

通された席は、同じ2階の部屋の少し離れたところでした。

私の方が先に食事を済ませ、「お先に失礼します。良い旅を」とお声がけして別れました。

まさに一期一会。

お店の窓から見える景色。 ゆったりと流れる川に日々の喧騒を忘れます。

私がいただいたのは「二種の豆腐御膳」

左がサツマイモのお豆腐、右ができたてのお豆腐です。

できたてのお豆腐は、最初はそのまま、次に塩で、最後は薬味と醤油をかけていただきます。

ほんのり温かいお豆腐の味変を楽しみました。

やっぱりお醤油が一番私好みかな。

サツマイモのお豆腐はしっかりしていて、お芋の甘みが楽しめます。

けっこう量があって、おなか一杯になってしまいました。

ゆっくり午後の予定を考えながら優雅な時間を堪能した後は、スタンプラリーです。

長い通りを行ったり来たり、端から端まで歩きつくしました。

前日まで招き猫のイベントが行われていて、らっこか猫か一瞬迷ったマネキネコですが、初心貫徹し、マネキネコまつりを諦めたのでした。

食べ歩きは若い人じゃないとあまり楽しめないかもしれませんね。

アワビの丸焼きとか、いろいろありましたが、私のお腹はもう満腹でした。

スタンプラリーの最後は、ランチ候補のもう1軒でした。

地下道を渡らないと行かれないことが分かり、帰りの電車の時間を気にしながら歩きました。

行ったり来たりと歩き回り、へとへとでしたが、コンプリーして2回ガラガラを回すことができました。

4等と5等があたり、絵葉書とペットボトルのお茶をいただきました。

娘から赤福とへんばもちを買ってきてというリクエストがあり、スタンプラリーの合間に購入。

ホテルで荷物もピックアウトしなければならないため、急いでバス停に行きますが、スマホの乗換案内に出てくる時刻が、バス停の時刻表にはありません!

伊勢は流しのタクシーがないそうなので、バスが来なかったら帰りの電車に乗れないかもと焦っていると、2連結の大型バスがやってきました。

どうやら臨時バスのようでした。

こういったバスはカナダやアメリカではよく見かけましたが、日本で見たのは初めてでした。

なにはともあれ、無事にバスに乗ることができ一安心でした。

ホテルで荷物をピックアップして、駅前のおしゃれなカフェで一休みして電車の時間までのんびり過ごしました。

いよいよ伊勢ともお別れかと思うと、名残惜しい気持ちになります。

こうして私の2泊3日の三重旅行が幕を閉じました。

最終日の記事は長くなってしまいました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

直前に決めた割には、予定通りに旅の工程をすべて実行することができました。

食べたかったものも食べたし、行きたかったお店にも行くことができました。

伊勢はお伊勢参りに特化された特別な町という気がしました。

交通の便はいまいちですが、参道のお店が充実しているので食事もお土産もお参りのついでに済ませられる感じでした。

今回は平日だったこともあり、比較的すいていましたが、紅葉の季節などは人でも多くなるのでしょうか。

この旅からまだ3週間しかたっていないのに、なんだか遠い昔のような気がしています。

みなさまにとって、良い1日でありますように。



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