尾瀬ハイキング
先週は母が問題を起こしたため翻弄されてへとへとでしたが、そんななか週末予定通り尾瀬ハイキングに出発しました。
行かれないのでは……とも思ったこともありましたが、気分転換するためにも絶対に行こうと思いました。
全然準備ができていなかったため、金曜日の午後有休をいただき、月曜も5日間ある夏休みの1日をさっそく使わせてもらいました。
◎尾瀬夜行、初体験
今回は尾瀬夜行という臨時列車を使っていくプランでした。
以前勤めていた職場の方が作っている山岳会のメンバーが企画してくれたもので、今回の参加者は12名でした。
深夜に浅草から出発する東武リバティという夜行列車に乗って、早朝到着し、そこからまたバスで登山口まで移動しました。
この日は朝から大雨でしたが、夜半に家を出る頃には雨がやみました。
大荷物を背負って傘をさしていくのは不安だったので、ラッキーでした。
午前4時10分のバスまでしばらく電車の中で待機ですが、電車の中は空調が寒かったことや、結構明るかったこともあり全然眠れませんでした。
待ち時間におにぎりを一つ食べたことや、バスに乗ってからフリースを羽織って少し暖かくなったこともあり、1時間ばかり爆睡しました。
6時ごろ尾瀬沼山峠に到着し、朝食を食べ7時半ごろ出発しました。
前日まで尾瀬の天気予報は雨でしたが、雲が晴れてきて歩いている間に晴れ間ものぞくようになりました。
日差しが強くなく、それほど汗もかかず、ちょうどよい天候となりました。
尾瀬沼に到着すると、一旦その日の宿泊先尾瀬沼ヒュッテに荷物を置かせてもらい、身軽な装備で尾瀬沼一周に出発。
今回は初心者の参加者が多かったことから、ショートコースとロングコースが用意されていましたが、全員そろってロングコース(尾瀬沼周回コース)となりました。
◎尾瀬沼周回コース
今年は温暖化のせいか、尾瀬ヶ原の方はもう水芭蕉は終わってしまったそうですが、尾瀬沼周辺にはまだ多くの水芭蕉が咲いていました。
可愛らしい花も見ることができましたが、歩いているときは足元ばかり見てなかなか景色を楽しむ余裕がありませんでした。
尾瀬はそれほど勾配も激しくはありませんでしたが、ときおり足場のぬかるんでいるところもあり、木の根元などが大きく出ているところは慎重になりました。
今回、リーダーは女性でしたがベテランの健脚の方だったので、わりとペースが速く普段全く運動をしない私はついていくだけで必死でした。笑
それでも大自然の中、鶯の声を聴きながら、緑の中を黙々と歩くことだけに集中するという行為は、まちがいなくリフレッシュできました。
日頃、一歩足を踏み出すことに、これほど集中することなどありませんから、本当に脳が休まった気がしました。
鶯のさえずりががどこにいても聞こえてきて、頬をなでる風も心地よく爽やかな日となりました。
お昼を沼尻休憩所でとりましたが、疲れすぎていたのか、それとも朝食を食べ過ぎたせいかわかりませんが、あまり食欲がなく、持参した菓子パンを半分程食べてお腹いっぱいになりました。
沼尻休憩所で、なぜか洋服やリュック、いたるところに黄色い小さな粉のようなものが付着していることに気づきました。
たぶん何かの花粉だろうと思い、後でビジターセンターを訪れた時伺ったら、なんとか杉(←肝心の木の名前をおぼえていない😅)の花の花粉だろうとのことでした。
べたべたした感じではなく、手で払うとパラパラと落ちるのですが、気づくとあちこちが黄色くなっているという感じでした。
オコジョに遭遇すると認定証を発行してもらえるのだそうですが、残念ながらオコジョを見ることはできませんでした。
午後1時ごろには宿に到着し、入浴までしばし散策などそれぞれに楽しみました。
女性の参加は4人だったので、みんなでお土産屋さんをみたり、近くの喫茶店でお茶を飲んだりして過ごしました。
入浴は14時半~19時までに済ませるようにと言われ、3時半ごろ宿に戻ってお風呂に入りました。
夕食は18時、翌朝の朝食は6時でした。
お風呂場には備え付けのボディシャンプーもあり、さっぱりしたあと元気なおじさま方は夕食前に宴会です。笑
私も少し休んだ後、参加させてもらいましたが、ワインに日本酒、梅酒とおつまみが出てきてびっくりです。
これだけのお酒を担いできたなんて、山男はタフですね。笑
山岳会の会長がハーモニカを吹いて、みんなで尾瀬の歌を歌いました。
「夏がく~れば思い出す~♪ はるかな尾瀬、遠い空~♪」
リーダーが歌詞カードまで作ってきてくれていました。
小学校の頃習った歌ですが、ちゃんと覚えていました。
それから夕食を食べ、19時からビジターセンターで開催された尾瀬のスライドショーを見に行きました。
消灯は21時でしたが、そんなに早く寝るなんてここ数十年、体調でも崩さない限りなかったので眠れるかなあ? と思いましたが、あっという間に夢の中でした。
夜中に2度くらい、腰が痛くて目が覚めましたが、姿勢を変えるとまたすぐ夢の中へ。
起床時間の5時までぐっすりでした。
こんなにぐっすりと眠ったのは何十年ぶりでしょうか。
22,000歩以上歩いた効果でしょうか。
◎最終日は残念ながら雨
朝ご飯もしっかり完食。
この日は朝起きた時にはもう雨が降っていました。
8時に出発ということで、朝の準備の時間はたっぷりありましたが、雨の日にハイキングをする経験は初めてのこと。
ワークマンで買ったレインコートの威力が試される時が来ました。
実はこのレインコートは、昨年避難グッズを揃えた時に購入したものなのですが、その時Mサイズが売り切れでSサイズを購入。
なんとか着られることはわかっていましたが、雨の日に着るのはこの日が初めて。
背中がファスナーで広がるタイプで、30Lみっちり入ったリュックまですっぽり覆えました。
ズボンは少し丈が短い気がしましたが、特に支障はありませんでした。
リーダーが帽子をかぶるとひさしが雨除けになると教えてくれたので、帽子の上からフードをかぶりました。
顔に全然雨が当たらず、傘がなくても快適に歩くことができました。
私は普段メガネをかけていますが、眼鏡も濡れることなく歩くことができました。
この日は尾瀬沼山峠へ向かて歩いていたのですが、尾瀬沼山峠からくる大勢の方々とすれ違いました。
1日ずれていたら、私たちも雨の中、尾瀬沼周回となったことを思うと、前日晴れたことは本当にラッキーだったなと思いました。
雨だったら、私は歩けたかどうか自信がありません。
10時半には沼山峠に到着し、バスの時間までレインコートをしまったり、お湯話沸かしてくださったのでコーヒーを飲んだりと、のんびり過ごしました。
こういうところで飲むコーヒーは、なぜかおいしく感じますよね。
駅でお土産を買い、ホームに行くと可愛らしい電車が停まっていました。
一瞬、「え? 帰りはこれなの? 短い!」と女性陣が盛り上がっていると
冷静なおじさまたちが「そんなわけなかろう」と突っ込みを。笑
列車に乗り込むと、おじさまたちは反省会という名の宴会を始めました。
いや、ホント。山男は元気ですね。笑
私と友人は久しぶりに積もる話をし、楽しいひと時を過ごすことができました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
束の間、両親の介護という現実から遠ざかり、非日常を過ごすことができたこの2日間はとても貴重な2日間となりました。
出かける前は母に翻弄され行くのは無理かなと思うこともありましたが、行って本当によかったと思いました。
今日は1日遅れの筋肉痛であちこち痛くて、ロボットのような変な動きになっていますが、心地よい疲れという感じです。
明後日の父の退院までに買い揃えないとならないものをすっかり忘れており、娘から「手配した?」という連絡で思い出しました。
慌てておむつなどを手配、しかし明日中に届かなくてはならないという制限もあり慌ててテンパりました。
さっそく現実に引き戻されました。
明日からはまた仕事と介護の日々ですが、なんとかやりくりするしかありません。
明日からの日々も、平和でありますように。