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歌と記憶
私は子供のころから歌が好きでした。
しかし、歌は上手くありません。
音域が狭く、高い声も低い声も出ないという、中途半端な声です。
別に歌手を目指していたわけではなく、ただ歌うことが好きでした。
学生時代は学年が変わって新しい教科書をもらうと、音楽の教科書を隅々までみて、歌えそうなものはとりあえず歌いました。
昭和の時代、テレビは一家に一台でした。
家ではテレビのチャンネル権は父が持っていたいため、音楽番組は懐メロばかりでしたが、流れれば一緒に歌います。
知らない歌でも、追っかけで歌います。
当時は、今のように画面上に歌詞の字幕など出ませんから、ワンテンポ遅れで歌手の歌を聞いて、追いかけて歌うのです。
輪唱か!? 笑
しかし、我が家では懐メロと流行の歌謡曲しか流れないので、最新情報には疎かったです。
初めて好きになったアイドルは天地真理さんでした。
「時間ですよ」という番組の最後に窓辺で歌う姿が可愛かったです。
「まりちゃんとデート」などの冠番組もありました。
小学生の時、お小遣いで初めて買ったレコードが天地真理さんの曲でした。
中学ではなぜか洋楽が流行り、クラスではKISSなどが人気でしたが、私はさっぱりわからずこの頃はあまり音楽と触れ合った記憶がありません。
そんな私にいろいろな音楽を教えてくれたのは、高校時代の友達でした。
高校生のときにはオフコースの「さよなら」を友達に教えてもらい、すっかりオフコースの魅力に取りつかれ、ファンクラブにまで入りました。
当時はファンクラブとは言わず、「オフコース・ファミリー」という名称だったと思います。
私はそこまでこだわりはありませんでしたが、熱烈なファンの前でファンクラブなどと言おうものなら、訂正させられました。
コンサートも何度も行きました。 懐かしい……。
「さよなら」以外にもたくさんの名曲があり、紹介しきれないのが残念です。
レコードは今でも持っていますが、現在我が家にはプレーヤーがなく聞くことができません。
数年前、プレーヤーを買おうと思ったのですが、置く場所がなく諦めました。コンパクトで手ごろなものがあったらほしいと思っています。
先日、ネットの世界で懐かしい人を見つけました。
本当に偶然なのですが、20代の頃親しかった人で、初めてジャズを聴いたのはその人の影響でした。
ジョン・コルトレーンや、セロニアス・モンクという名前を聞いたのも初めてのことで、遊びに行くといつもジャズがかかっていました。
偶然その人を見つけたことがきっかけで、当時好きだった曲を思い出し、ついお風呂で歌ったりしました。
レベッカの「フレンズ」もそのころ好きになった曲です。
今どきの歌は全然覚えられないのに、当時の歌は覚えているのですよねぇ。
深夜に小林克也さん司会の『ベストヒットUSA』という番組を見るようになり、シンディ・ローパーの曲にも心を動かされました。
たしか彼女のレコードも買いました。
その後、ユーミンのコンサートにも行くようになりました。
当時はチケット購入の整理券を取るために、朝から並んだりしたことを思い出します。
今と違って、何もかもがアナログでした。
1980年代終わり頃には、こんな歌も聞いていました。
やがて子育てが始まると、もっぱら子供の歌ばかりになりましたが、当時住んでいたマンションは有線放送が聞けたので、槇原敬之さんの歌がよく流れていたように記憶しています。
華原朋美さんが登場したのもこのころでした。
元夫の職場と関係があったので、デビュー前からいろいろ情報が入ってきて、デビューと共にあっという間にスターダムにのし上がった姿には驚きましたが、「やっぱりね」という気持ちもありました。
最近の歌にはイントロがないそうですね。
もうイントロクイズできませんね。
昭和の歌は間奏も長く、え? まだ続くの? と感じるほど長い間奏もありました。
最近の曲は、メロディも難しく、テンポが速い曲が多いので覚えられません。
子どもの頃、両親が見ていた懐メロ番組。
今、私が見る80年代ヒットソング特集などは、娘からしたら当時両親が見ていた懐メロ番組と同じ位置づけなのかな? などと思いながらつい見てしまいますね。
最近では80年代の音楽が、海外で注目を浴びているようです。
確かにあの頃は、新しい音楽のジャンルが次々と生み出された時代だったように思います。
ちなみに母はチェッカーズが好きで、涙のリクエストのサビの部分で、右手を挙げてくるくる回すふりを一緒に踊っていました。元気でしたね。笑
歌は当時のいろいろな感情と結びついていて、その歌を聞くと当時の感情も一緒に思い出されるような気がします。
宇多田ヒカルさんのデビューも衝撃的でしたね。
浜田省吾さんもたくさんの名曲がありますが、私は特にこの曲が好きでした。
青春時代を思い出します。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
家ではいつでも歌を口ずさんでしまうのですが、家事をしているときは99%鼻歌を歌っています。
適当に作った歌を歌っているときもあります。笑
娘が家にいた時は「うるさい」と言われましたし、歌番組では必ず私が一緒に歌うので「本人の声で聴きたいのにお母さんの声が邪魔できこえない」と文句を言われていました。
子供が小さいときは適当な歌を作っては歌っていたので、「音痴になったのはお母さんが変な歌を聞かせたからだ」と言われています。
私にとって歌は、様々な記憶と結びついたもので、きくだけで当時の思い出が鮮明によみがえってくる歌もあります。
もちろんただメロディや歌が好きという曲もありますが、楽しい曲も悲しい曲も「好き」というジャンルの中に含まれています。
思い出し始めると、きりがないので、今日はこの辺で。
今日も平和でよい一日でありますように。
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