私の中の最高傑作「オーシャンズ11」
ブラッド・ピットが大好きです。
いつから好きだったのか思い出せないくらい好きです。
彼の作品の中では、『Mr.&Mrs. スミス』も大好きな作品なのですが、「オーシャンズ11」は文句なしの最高傑作だと信じてやみません。
かなり遡りますが、私は幼少期から外国映画や外国のドラマが大好きでした。
父がテレビ好きで、よくアメリカのドラマを見ていた影響だと思います。
子供のころ好きだったのは、ロバート・ワグナーでした。(←渋い!)
『華麗な探偵ピート&マック』というドラマを見ていて、かっこいいなぁと思っていました。
学生時代一番好きだったのは、ポール・ニューマンでした。
彼の映画は公開されればすぐに見に行っていました。
中でも一番好きだったのは『スティング』です。
ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードのW主演で、最高に面白い映画でした。
ロバート・レッドフォードも大好きでした。
二人ともかっこよかったですね~♡
大学の授業で鑑賞会が開催されたこともあり、何度見てもわくわくする傑作中の傑作だと思っています。
俳優、監督、レーサー、そして良き夫であるポール・ニューマンは永遠の憧れですね。
そんなポール・ニューマンの代表作『スティング』に匹敵する映画が『オーシャンズ11』だと思っています。
先日、国際ロマンス詐欺に気を付けてという記事を書いたばかりなのに、詐欺を称賛するような映画が大好きというのは、やや矛盾していると思われるかもしれませんんが、あくまでエンターテイメントとして見逃してください。
◎『オーシャンズ11』の魅力
もちろん、ストーリーが素晴らしいのは言うまでもありません。
しかしブラッド・ピットを愛するファンとして、彼ほどこの映画のラスティ・ライアンという役柄にぴったりな役者はいないのではないかと思うのです。
もちろん、この映画は「オーシャンズ11」というくらいですから、ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)が主役なのは間違いのない事実です。
しかし、脇を固める俳優陣あってのオーシャンズなんです!
ラスティはオーシャンの右腕で、オーシャンが刑務所に入っている間は、ハリウッドの若手俳優とかにポーカーを教えたりしています。
そのときの、うんざりしたような表情と、ダニーたちと再びチームを組んだ後の彼の表情は明らかに違い、生き生きしています。
物語は、服役中のダニーの仮出所の場面から始まります。
ダニーの迎えに来るのがブラピ演じるラスティです。
おんぼろ車に乗って、冴えない感じの出方するんです。
ダニーは服役中に企てた計画を実行するために、つてを辿って仲間を集めます。
ダニーとオーシャンの関係性もいいのです。
信頼できるパートナーであり、なんでも言い合える仲。
大がかりな詐欺を仕掛けるのですから、生半可な信頼関係ではありません。
ベネディクトの悪人ぶりも徹底していていい。
プライドが高く、冷徹なビジネスマンだけど、ダニーの元妻テスへの執着もベネディクトらしさが前面に出ています。
どの場面もユーモアとスリルに満ちていて、一時も目を離せない。
そんな中でもラスティの役割は、頭脳派のフィクサーという印象を受けます。
経験が浅く焦るライナスに的確なアドバイスを与えたりします。
「一番大事なこと」は何だったのか、気になります。
あの壮大な仕掛けの中で、緻密な計算の上に成り立つ一人ひとりの持つ役割が、時には観客をも裏切っていく。
どこを切り取っても、観客をこれでもかってくらい楽しませようとする心意気に溢れているのです。
そして舞台がラスベガスであることが、映画に華やかさを与えていて、お金に執着するベネディクトが一層引き立つのです。
まさにハリウッド映画。
ラスト、ひとりずつベラージオの噴水の前から静かに去っていくシーンがまたたまらない。
こんな大成功をおさめたのに、やったぜ!みたいな雰囲気ではなく、静かに勝利をかみしめている。
そしてしょせん俺たちはこのためだけに集まったチームだから、仕事が終わればそれぞれの場所に帰ってく、群れない潔さのようなものが見える感じがすごくいい。
プロフェッショナルな人々が、プロジェクト遂行のために集まった特殊チームで、任務が遂行したらあるべき場所に帰っていく感じが好きです。
映画館ではもちろん見たし、テレビで放映されれば何度だって見るし、DVDも買ったので、好きなだけ何度だって見てしまいます。
そしてこの映画のすごいのは、何度見ても飽きることなく楽しませてくれる、本物のエンターテインメントだということです。
ちなみに、初めて見た宝塚の演目が「オーシャンズ11」でした。
映画とは少し内容が変わっていましたが、宝塚ならではの楽しみ方があることを発見しました。
「オーシャンズ11」がつないだ、不思議な縁でした。