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パトカーに乗った時の話

大変貴重な経験をした。

上の娘が幼稚園の頃、妊婦の私は歩いて幼稚園まで送っていた。

その日は娘が自分で制服を着るのをひたすら待ち続け、1時間遅れで登園した。

だ〜れもいない。ゆっくり1人で遊歩道を通って帰るかな、いつもと違う道を進もうと先を見ると、、、

何やら怪しげな男が1人。

作業着を着て、もじゃもじゃ頭で、遊歩道のベンチに片足をかけて妙な動きをしている。

もしや、、、こいつ、『公然わいせつ』ってやつか!

昔はよく、コートの下が裸で「オラ〜!」とか言いながら見せてくる馬鹿がいて、大して驚くことは無かったが、ここは幼稚園の近く。ダメでしょう、ここは。

小学生、中学生の通学路でもあり、近くに高校もある。

咄嗟に「キャー!!」とか言えるキャラでは無いので「おっ!マジか!」と呟き、速攻で110番。

「今、幼稚園の横の遊歩道で出してる奴がいます」と言うと

「今そちらに向かってます!先程、近くの公園から通報があって、五分くらいで着きます。電話切らないでそこにいてもらっていいですか?」と!

ちょっとちょっと!これは【名探偵ワクン】
の出番じゃないのさ!

「了解いたしました!追跡致します!ただいま、サークルKの方に歩いております!」と中継しながら、やつを尾行した。

その後、サークルKの前に3台もパトカーが。あっさり確保された。

目撃者としてパトカーの後部座席にご案内され「いや〜!パトカー乗ったの初めてですよー!」とお巡りさん相手にワクワク感を丸出しにした。

お巡りさんもノリが良くて「滅多に乗る人いないですよ。乗らないでくださいよ(笑)」と笑いあった。

事情聴取をして、後日詳しいことを聞きに行きたいのでという事で、快諾してパトカーを降りた。

刑事訪問

数日後、女性刑事と相棒刑事2人で自宅に来た。高級な菓子折を持って。

「なかなか、こういう事件の目撃者の方は話して下さらないんです。公園の目撃者も行ったらもう居なくて。話しにくいこともお聞きしますが大丈夫ですか?」と丁寧に。

私より若いんじゃないかと思う女性刑事だったので「私は大丈夫です。言えないことないんで。刑事さんの方がお若いから嫌ですよね。遠慮なくなんでも聞いてください。」

と余裕を見せた。
ホントに「ズバリ言うわよ!」で、ここには表記できないような事柄を立て続けに聞いてきた。

まあ、言うけどね。ちゃんと。
「助かりました!女性の方は話してくれないので。ありがとうございました!」
一応、私も女性の方。しかも妊婦。


その後一緒に現場検証へ。
この時パトカーに乗ったのか、普通の車に乗ったのか記憶がないなぁ。

私が見た所と男がいたところを測量して、どの方向でしていたかとか、何が見えたかとかという質問もされた。


刑事さんとのやり取り


刑「何歳くらいに見えましたか?」

W「40代くらいですかねぇ」

刑「60歳過ぎてるんですよ」

W「えっ〜!すっごい若く見える〜!」

刑「常習犯で、保護司の方が自分の会社で雇って見張ってたんですけどね」

W「こういう人って気が小さいから、コラーッ!って言えば居なくなるとは思ったけど、それじゃあ解決にならないと思って110番したんですよ」

刑「おっしゃる通りです!ホントに気が小さいんです。毎回すごく反省するんですけどね」

W「性癖ってやつですかね。治るものじゃないですよね。保護司の社長さん、いい人ですね」

というような話をしながら頂いたお菓子を食べた。美味い。

この時お腹の中にいた娘は、私同様
【相棒】と【名探偵コナン】が好きだ☆


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