言葉かわれば文法かわる!~デンマーク語の定冠詞~
私はDuolingoという外国語学習アプリを愛用しています。
「英語で○○語を学ぶ」コースが中心ですが、逆方向の「〇〇語で英語を学ぶ」もありますし、「スペイン語でロシア語を学ぶ」「中国語で日本語を学ぶ」等、バラエティに富んだコースが続々と追加されています。
ちなみに、2021年10月5日現在、日本語で学べるのは英語・フランス語・中国語・韓国語の4言語です。
私が主に使っているのは「英語でイタリア語を学ぶ」ですが、他の外国語も気軽にかじることができるのが気に入っています。
ブラジル出張前にポルトガル語をかじったおかげで、飛行機搭乗時にCAとにこやかに挨拶を交わせたこともあります。("How are you?" "Fine, thank you. And you?"レベルのポルトガル語挨拶でしたが、驚いて喜んでくれました。)
先日は息子とレゴの話になったのを契機にデンマーク語をのぞいてみました。すると、興味深いことに気づきました。デンマーク語って定冠詞(英語の "the") の使い方が独特なんです。難しい話ではなく、明らかに英語等と違います。
例えば「ひとつのリンゴ」「そのリンゴ」の言い方をみてみましょう。
英語:"an apple" "the apple"
イタリア語:"una mela" "la mela"
デンマーク語:のちほど。
英語とイタリア語を比べた際にも、違いはいろいろあります。
例えば、
「melaは『女性名詞』である」とか、
「リンゴが複数ある場合には名詞が"mele"となるだけでなく、定冠詞も"le"となる」とか。
しかし、デンマーク語の違いは、これらとは異質のものでした。
では、こたえです。
「ひとつのリンゴ」「そのリンゴ」
英語:"an apple" "the apple"
イタリア語:"una mela" "la mela"
デンマーク語:"et æble" "æblet"
「ひとつのリンゴ」の方はいいとして、
「そのリンゴ」は「名詞の語尾について、一語となる」という新機軸です。
単純に驚いて、面白いな~と思いました。
何事も比較・相対化して考えることが重要だと常々おもっているのですが、言語(文法)はその最たるものですね。
「使いこなす」というレベルでなくても、複数の言語の仕組みを知ることは思考のためのよい糧になると思います。
お読みいただいてありがとうございます!
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同じく、Duolingoを通じての発見として、「中国語と仏教(曹洞宗・道元禅師)」を執筆する予定です。
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