現役のPMが語るウェブトゥーン翻訳業界のお話シリーズその2 ※注意:このエッセイの内容はあくまで私個人の経験談であり、前に勤めていた会社の公式な意見とは一切関係ありません。 はじめに ウェブトゥーン(以下WT)翻訳界隈でたまに話題になる世界同時連載の案件(ここでは「韓国語・日本語・英語」の3か国語」の同時連載を意味します)。約6年間WTプラットフォームで働いて、今もなおWTの日本語化のお仕事をしている私ですが、今まで世界同時連載に関わったのはたったの2作。約200作以上
現役のPMが語るウェブトゥーン翻訳業界のお話シリーズその3 ※注意:これはだいぶ昔の話ですので、最近のPMの採用条件や業務内容とはかなり相違点が多いです。キャリア的にはあまり参考になりませんので、ただの思い出話としてお読みいただければ幸いです。なお、秘密保持の関係上、詳しい数字などは公開できない点もご了承ください。 ことの始まり:書類選考に落ちました! 2016年、少ないバイト代で好きな漫画を買い漁り、ウェブトゥーンを片っ端から読みまくっていた就活生の私にある日一通のメ
現役のPMが語るウェブトゥーン翻訳業界のお話シリーズその1 話の前に 私は2016年3月からウェブトゥーン(以下WT)会社に入社し、WTの日本語化を担当するプロジェクトマネージャー(以下PM)として約6年間働きました。そして2021年11月に会社を辞め、同月11日にWTの日本語化だけを専門とする会社を立ち上げ、社長兼PMとして今も働き続けています。一つの会社に長く勤めていたため、他社の立場からWTのローカライズ(このエッセイでは作品の背景・人物などを日本仕様に変えること
経歴 2016年1月 韓国外国語大学 日本文学学科を卒業 2016年3月 レジンコミックスにウェブトゥーン日本語化PMとして入社 2017年1月 「キリング・ストーキング」の日本語化プロジェクトを担当 2020年 日本語化チームのPMパート長 兼 臨時チーム長になる 2021年11月 レジンコミックスを退社 会社をやめるまで、376作のうち164作の日本語化を担当 2021年11月11日 ウェブトゥーンの日本語化専門会社「For Readers」を設立