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リサーチ会社が行うリスクチェックサービス「Fサーチ」を詳しく聞いたら、今の時代には”欠かせないツール”だった件。

テレビ番組のリサーチ会社フォーミュレーションnote編集部です。
以前、「テレビ番組のリサーチ領域②裏どり&ファクトチェック編」でもご紹介させていただきましたが、

フォーミュレーション社では「番組/CM/広告/イベント」などで取材・出演予定の対象者(主に一般の方や会社・お店など)が「反社会勢力」や「コンプライアンス違反」のリスクがないかを事前に確認するため、200個以上の“ネガティブワード”を使ってWEB・新聞・SNSなどを検索する、
「Fサーチ」
と呼ばれる業務を行っております。

【ネガティブワードとは?】
暴力団 反社 ヤクザ 任侠団体 マフィア 右翼団体 テロリスト 
詐欺 逮捕 摘発 行政指導 起訴 訴訟 提訴 
などのリスクにかかわるキーワード

そこで、今回はこの「Fサーチ」について、この業務を主に行っているフォーミュレーション業務推進部の「佐藤さん」にお話を伺いました。

佐藤: 宜しくお願い致します。

Note編集部(以下、編集部): では佐藤さん、「Fサーチ」の説明をよろしくお願いいたします。


①「Fサーチ」って何?

編集部:そもそも「Fサーチ」ってなんでしょうか?

佐藤: 冒頭で、リサーチ会社である「Formulation社」が行う独自のリスクチェック業務なので、「F」の頭文字から、「Fサーチ」という名前になっております。

編集部: リスクチェックのサービスは他にもあると思うのですが、「Fサーチ」の特徴などあるのでしょうか?

佐藤: はい。フォーミュレーション社のリサーチャーは、日々多数のテレビ番組を担当しており、そのリサーチの量も膨大です。つまり複数の番組で、個性的かつ魅力的なキャラクターを持った一般の方をリサーチしてキャスティングなども行っております。
しかし、場合によってはその魅力的な一般の方が、「コンプライアンス違反」をしている可能性も否めません。そこでメディアに面白い人を出演させるという「攻めのリサーチ」も行いつつ、メディアに危険を及ぼさないかを確認してトラブルを未然に防ぐことができる「守りのリサーチ」も同時に行っております。この「守りのリサーチ」が「Fサーチ」になります。

編集部: ”プロのリサーチャー”が、リスクチェックを行っているということでしょうか?

佐藤: そうです!通常の リスクチェック調査とは「ネガティブキーワード+新聞&WEB検索」を行っておりますが、「Fサーチ」はそれに加えて普段から多岐にアンテナを張って調査をしている”プロのリサーチャー”がアナログで細かく調べているため、調査内容の精度が高いリスクチェックが可能になっております。

プロのリサーチャースキルでリスクチェックを行う!


②「Fサーチ」のメリットって何?

編集部: 「Fサーチ」を活用するメリットなどありますか?

佐藤: 近年、メディアでの出演者(出演予定者)の過去の発言や行動が問題になるケースが増加しています。そのため、企業やメディアはより慎重なリスク管理が求められております。安全で信頼できるキャスティングを行うために、「Fサーチ」はトラブルを未然に防ぐ強力なパートナーと思っていただければ光栄です。

編集部: 「Fサーチ」では具体的にどんなリスクチェックを行っていますか?

佐藤: 「Fサーチ」では、通常リサーチャーが検索する媒体(新聞、雑誌、SNS、WEB情報)を徹底的に調査します。その検索量は膨大で、新聞記事であれば「150誌以上」の国内外のメディア、各種SNS、口コミ情報や電子掲示板などもすべて調べます。

検索している「新聞・雑誌例」


編集部: 「150誌以上」って多いですよね?

妥協せず、徹底的に調べます!

佐藤: 独自の検索システムなども活用し、対象のキーワードと冒頭のネガティブキーワードなどの特定のキーワードをうまく活用して調べているので、1つ1つ調べるわけではありません。ただし、リスクチェックに関して妥協は許されないので、調べられるキーワードは徹底的に調べているので時間はかかりますね。

③「SNS」の調査方法

編集部: 「SNS」などはどのように調べていますか?

佐藤: これに関しては完全に“アナログ”で調べております。
対象者が所有しているSNSに記載している情報や写真をすべて見ます。

例えば、

・過去の投稿で不適切な発言や画像がないか
・不適切な交友関係(反社会勢力や犯罪関連人物との写真)がないか
・対象者が未成年の場合、(未成年)喫煙&飲酒をやっていないかどうか
・隠語で投稿していないどうか(違法薬物コカイン=コーク、コーラ等)
・その他、SNS以外で匿名掲示板や口コミサイトなどで悪評など

などを重点的にチェックしております。

各種SNSをくまなくチェックしている!


編集部:
 すべて見るのは大変ではないですか?

佐藤: はい…。対象者のSNSの投稿数、フォロワーが多ければ多いほど見る時間がかかるのでかなり大変です。しかしながら、このSNSチェックが対象者のネガティブな情報が出てきやすい部分なので、重点的にチェックするようにしております。

投稿数、フォロワーが多いSNSはかなり大変…

④「特殊検索方法」について

 編集部: 他にも「Fサーチ」ならではの調査方法はありますか?

佐藤: Fサーチの業務の中に、「特殊検索」もしております。
例えば、「国税庁法人番号公表サイト」では、対象が法人番号をしっかり登録しているかがわかるので、実態のある会社が存在するかがわかります。
また、「警察関連情報DB」も見ることができまして、対象者の過去の「検挙・事件情報」や「反社・半グレと関わり」があるかが分かります。

編集部: 記事以外で過去の犯罪歴などを調べられるということですか?

佐藤: 簡単に言えば、そうなりますね…。みなさんも些細な犯罪をしないように気をつけてください。

⑤ 「Fサーチ」の主なクライアントは?

編集部: 現状どんなところから「Fサーチ」の依頼がありますか?

佐藤: 現在、フォーミュレーショングループの繋がりで、各局の某有名番組・某CM・イベント等の主にメディアで多く利用してもらっております。主な【利用用途】は以下です。

【利用用途】
・番組・CM・イベント出演予定者の事前調査
・ロケ先の会社orお店の事前調査
・街頭インタビューをした方(OA前)の事前調査
・恋愛リアリティーショー等のオーディション参加者の調査

上記のように、事前に出演者のリスクを把握したいという理由で活用頂いております。

編集部: メディア以外はありますか?

佐藤: はい。お付き合いのある企業の方から「とある企業(企業の代表者)が信用できる人なのか調べて欲しい」という直接的な依頼もあります。この際も、対象者がコンプライアンス違反を起こしていないか、企業の評判などを調べて報告しております。
今後は、このような「企業案件」も多数行っていきたいと思っております。

⑥「Fサーチ」の流れについて

編集部: 依頼から報告までの流れを教えてください。

佐藤: Fサーチの主な流れは以下になっております。

① 依頼(対象者&所属名の伝達)

② ヒアリング(調査対象者に関して何を知りたいか、事前にヒアリングを行い、調査の焦点を明確にする)

③ 調査(記事&WEB検索、特殊検索、SNS・掲示板の調査)

④ 報告書の作成(調査結果は、出てきた情報のキャプチャを報告書にまとめ、PDF形式で提出)
※先方の判断に必要な情報を的確に提供するため、私見を加えず客観的な情報のみを報告する。
 

「報告書」のイメージ


編集部:
 どれくらいの期間でお願いできるのでしょうか?

佐藤: 慎重に調査を進めたいので通常は「1週間」ほど頂いております。お急ぎの場合は、「約2~3日」もしくは「最短24時間」での報告も可能です。

★「Fサーチ」とは ⇒ 「安全なコンテンツ制作のためのツール」だった!

編集部: 佐藤さん、ありがとうございました!「Fサーチ」は様々な媒体で活用して欲しいですね。

佐藤: 1つ大きな事例をお話しすると、過去に大きなイベントに出演予定の方が、出演前に降板になったことがありました。これは出演予定の方の「過去の言動、行動」が掘り返されて、このような結果になりました。
これを踏まえると、今回の「Fサーチ」で事前にリスクチェックをしていれば、大きなトラブルは防げたのではないかと私は思います。

面白いコンテンツを届けたい、けどコンプライアンスも守りたい、そんなことを常々思っている方々に対して、安心・安全なコンテンツ制作のサポートになればと思って取り組んでおります。
いつでもご依頼お待ちしております!

トラブル防止の強力なパートナーになります!


最後までご覧頂きありがとうございました!



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