格闘ゲーム コントローラー持ち替え挑戦記(2) 必殺技コマンド入力!

格闘ゲームと技コマンド

前回の記事では,上下左右の方向入力に慣れる,特に上下のボタンを間違えずに押すというところまで来ました.上下左右の入力ができたら,次の課題は斜め方向の入力です.斜めの入力ができるようになると,いろいろなキャラクターで格闘ゲームには付き物の「コマンド必殺技」を使えるようになります.

キーボード入力の練習で使っているのは,ギルティギア ストライヴ(略称はGGST)の名残雪というキャラクターです.名残雪のコマンドリストを見ると下図のようになっています.

名残雪の技コマンド表

表記の方法は数種類あるのですが,このゲームではレバー(あるいは方向キー)の移動を示す矢印でコマンドを説明しています.青く表示されている技の【冠雪】であれば,下から斜めを通って後ろまで方向入力をして(キャラクターの位置によって前後が変わり,これは左が後方向の場合で説明されています)最後に攻撃のHSボタンをタイミングよく押す,という動作になります.

ちなみに文字変換では斜めの矢印を出すことが大変なので,専用の画像を用意したり,キーボードのテンキーの位置と照らし合わせて数字でコマンドを書く,という方式がよく見られます.慣れないとちょっと混乱しますね…

斜め=同時押し!

さて,これまで使ってきたアケコン(レバー式コントローラー)では,斜め入力をするためにはそのままレバーを斜めに倒す,というやり方でした.これに対して,キーボード入力では斜めを入力するのに「2個の方向キーを同時に押す」というやり方に変わります.ですので,冠雪は

下,下と後同時押し,後(=下を離す) + HS

という動作をします.攻撃ボタンのHSも「ボタンを押す」動作ですので,ボタンを押したり離したりという動作をひたすら,スムーズに繰り返すのがキーボードやレバーレスでのゲーム操作,という事になります.キーボードは普段,文字の入力に使っていますので,ボタンを押したり離したりは慣れっこなのですが…大変なのはやはり「同時に押す」というところです.上のコマンド操作では,HSボタンと後ろボタンの順番はちょっとだけズレても大丈夫なのですが,斜め入力のための下後同時押しはきっちりとこの順序で押さなくては斜めと認めてくれません.ここが大変.

左右同時,上下同時押しはどうなる?

レバーの時は一度に一方向にしか倒すことができませんから,気にすることはなかったのですが,方向キーの場合は同時押しができます.それでは,左右,あるいは上下という反対方向を同時に押したらどうなるのでしょうか?

これは,格闘ゲームにレバーレスコントローラーが使われだしてからちょっとゴタゴタがありました.反対方向の同時押しなんて,レバーやゲーム機のパッドでは想定されていませんでした.最初のうちは「ゲーム次第」で変わってしまいますし,もっと言うと,いわゆる「タメ技コマンド」を有利に使えてしまうという問題が起きて,コントローラーの種類によって,ゲームの腕前以外で差がついてしまいました.これを解消しようということでゲームメーカーもいろいろと調整をした結果,最近は「反対方向を同時に押したときは両方とも無効」という形に変化しつつあります.しつつあります,という通り,今も統一されているわけではありません…

指が忙しい!それでもレバーレスのいいところ

ここまで書いてきたように,キーボード(レバーレス)での操作は,ボタンの押し離し,さらに同時押しを駆使するという形になります.レバー操作の場合は,片方の手はレバーを倒す動作でしたので,これはこれで移動と攻撃がはっきり別動作となり,慣れればやりやすかったのです.
それでも僕が今回レバーレスに変更を試みている理由は,面白そうだからというほかに,慣れると方向入力が素早くきれいにできるという点があります.

上の画像にある名残雪の技で,【冠雪】→【不香】という技のつなぎができるのですが,下から後→下から前 というのをレバーで動かそうとすると,後から下を通って前,という形になってしまいます.その結果…

レバーによる冠雪→不香

画面左端,冠雪のHSを押してから,不香のKを押すまでの間に,方向入力が行ったり来たりしている記録が残ります.これをレバーレスで綺麗に入力すると…

レバーレスによる冠雪→不香

HSとKの間の方向入力がとてもすっきりしました! この正確さとスムーズさがレバーレスの強みです.実際の試合で入力が込み入ってきたときに,方向の入れ間違えが少なく,素早くなると言われています.

ということで,今回はキーボードによるコマンド技入力の練習でした.
DIYの理由はさらに後回しになりました…次回書けるかな?

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