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[土鍋でおかず作り#7]牡蠣ごはん

FORME note読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

今回ご紹介するのは、土鍋で一度は炊きたい炊き込みごはんレシピです。
これからの季節は牡蠣がたくさん出回るので、きのこと組み合わせて、ぜひ作ってみてください。シンプルに美味しいですよ〜!

大まかな工程は下記の通り。

(1)米を研いで浸水する
(2)牡蠣ときのこを調味液でさっと煮て、煮汁をこす
(3)水加減し、煮汁を加えて炊く
(4)火を止めて、牡蠣ときのこをのせて蒸らす

生の牡蠣を米と一緒に炊くと牡蠣が固くなってしまうし、水量も増えてうまく炊けないし、見た目にも美しくないので、先に牡蠣ときのこをさっと煮ます。そして牡蠣のだしが出た煮汁を調味液にして米を炊き、余熱調理(蒸らし)のときに牡蠣ときのこを戻し入れます。

先にしょうゆやみりんで煮ることで、牡蠣ときのこにもしっかり味がついて、ごはんと混ざったときにより美味しくなります。

できあがった土鍋のふたを食卓で開けたとき、
ふわっと立ち昇る白い湯気から現れる、ぷりぷりの牡蠣。
見た目も香りもごちそうです!

お酒のシメにもぴったりの炊き込みごはんなので、おもてなしや家飲みの一品にもおすすめです。

牡蠣ごはん

【使用土鍋】
使用した土鍋は8合サイズ(容量1500㎖)の土鍋です。
2〜4人で鍋料理をするのにちょうどいいサイズです。

【材料】
米 2合
水 400㎖(2カップ)
牡蠣 1パック(約180g)
きのこ(2種類ほど) 合わせて120g
※今回はしめじとひらたけを使いました。椎茸や舞茸でもOK。
万能ねぎ 適量
[A]しょうゆ 大さじ2
[A]みりん 大さじ1
[A]酒 50㎖
[A]だし汁 100㎖

(1)米は研いで水気をきり、分量の水で20分以上浸水する。

(2)牡蠣は塩(分量外)をまぶしてザルに入れ、ザルにボウルを受けて水道水で振り洗いする(水が濁らなくなるまで)。きのこは石づきを除き、食べやすい大きさに割く(切る)。

(3)土鍋に(2)と[A]を入れ、ふたをして中火にかける。沸騰したら少し火を弱め、3分煮る。ザルにボウルを重ねて鍋の中身をあけ、具材と煮汁を分ける。ボウルの煮汁の分量をはかる。

牡蠣ときのこは乾かないようにアルミホイルや鍋のふたを被せておいてください。

(4)煮汁の分量と同量の水を(1)から除いて捨て、牡蠣を煮た土鍋に米と残った水・煮汁を入れる。
※今回は煮汁が220㎖だったので、半分以上の浸水の水を捨てました。

土鍋は洗わず、そのまま使ってください。まだ熱いです。

(5)ふたをして中強火にかけ、約3分加熱し(土鍋が冷めている場合は5分)、弱火にして7分加熱する。
弱火にする目安はふたの穴から薄く蒸気が出て、少し沸騰してきた頃です。ふたを開けて確認しても大丈夫です。

(6)ふたを開けて、手早く牡蠣ときのこを米の上にのせ、すぐにふたをする。強火にして15秒ほど加熱し、火を止めて15分蒸らす。

(7)小口切りにしたねぎを散らし、よく混ぜて取り分ける。

ねぎのほか、あおさのりも合います。
完成! 今日も作りたくなってきました。

炊飯は「赤子泣いてもふた取るな」と言いますが、少しぐらいふたを開けても全く問題ありません。

・弱火にするタイミングで鍋内の沸騰を確認したいとき
・吹きこぼれてしまったとき
・蒸らしの前に具材をのせたいとき

こんなときはちょっとふたを開けても大丈夫なので、ご安心を。

とくに吹きこぼれてしまったときは、ふたを開けないことにはどうしようもありません。まずは弱火にして、ふたを開けたりずらしたりして、落ち着くまで土鍋のごきげんを取ってください。炊き上がりが少し固かったりする場合もありますが、たいていはそれでもちゃんと美味しいごはんになります。

土鍋でごはんを炊くときはタイマーを駆使して、慣れないうちはできるだけ土鍋のそばから離れないようにしてみてください。


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