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[土鍋でおかず作り#6]焼きプリン

FORME note読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

今回ご紹介するのは、おかずではなくスイーツ。
土鍋で作る焼きプリンです。
土鍋の蓄熱力を信じて、加熱後の余熱調理で中心まで固めます。加熱し過ぎないため「す」が入らず、なめらかに美味しく仕上がりますよ。

大まかな工程は下記の通り。

(1)土鍋でカラメルを作って冷ます
(2)卵液を作って(1)の土鍋に濾し入れる
(3)オーブンで焼き、余熱調理する
(4)冷蔵庫で冷やす
※できれば丸一日冷やすと、より美味しくなります。

カラメルを作る工程が一番分かりにくいかもと思い、今回はかなり細かく写真を撮って説明しました。「大変そう」と思うかもしれませんが、そんなことはないのでご安心を。それに、カラメルを作った土鍋でそのままプリンも焼くので、洗い物も少なくて、とても便利。
材料もシンプルなので、思い立ったときにすぐに作れますよ。

完成したプリンは土鍋ごとテーブルに運んで、みんなで取り分けていただきます。ふたを開けたときは、きっと歓声が上がります。これぞ土鍋料理の醍醐味。

大人も子どもも大好きな焼きプリン、ぜひ作ってみてくださいね。

土鍋焼きプリン

【使用土鍋】
使用した土鍋は、一人前の鍋焼きうどんを作るのにちょうどいい6合サイズの「伊賀土鍋 刷毛目 小サイズ」です。
こちらで購入可能です。

【材料】
[A]全卵 3個
[A]牛乳 2カップ(400㎖)
[A]グラニュー糖 60g
【B】グラニュー糖 60g
【B】水 大さじ2

(1)土鍋に【B】のグラニュー糖と水大さじ1を入れ、かきまぜないで鍋を手に持って回すようにして砂糖と水を馴染ませ、ふたをしないで中弱火にかける。

(2)沸騰してきたら、ときどき持ち上げて鍋を回して馴染ませ、色付くまでじっくり加熱する。茶色になってきたら火を止めてさらに余熱で加熱し、濃い茶色になるまで焦がす。残りの水大さじ1を加え、沸騰が落ち着いたら鍋を回して馴染ませ、カラメルが固まるまで冷ます。粗熱が取れたら鍋底を氷水などに浸けてもOK。

カラメル作りの工程は一度もかき混ぜません。薄く色付いてきました。
ここまで茶色くなったら火を止めて、余熱でさらに焦がしていきます。
かなり黒っぽくなりました。ここで残りの水を加えます。飛び跳ねに注意!
水を加えると色付くほどの加熱は止まります。
冷めるとだんだん固まってきます。
鍋を回して冷まし、鍋底全体にカラメルを行き渡らせます。

(3)ボウルに[A]の卵を割り入れ、全体が均一になるまで泡立て器でよく混ぜる。グラニュー糖・牛乳を加え、砂糖が溶けるまでよく混ぜる。

(4)(2)の土鍋に(3)を漉し器や目の細かいザルで濾しながら流し入れ、深さのある天板にのせ、天板に熱湯(分量外)を注ぐ。

天板がない場合は、土鍋が入るサイズの耐熱器で代用できます。

(5)160℃に予熱したオーブンで表面に焼き目が付くまで30〜40分焼き、そのまま庫内で完全に冷ます。
※ふたはしません。
※オーブンの機種によって加熱時間は異なります。

(6)オーブンから取り出し、ふたをして冷蔵庫で冷やす。
※最低でも6時間冷やします。できれば一晩〜丸一日冷やすとカラメルが溶けてプリン生地も落ち着いて、より深みのある美味しさになります。

このぐらいの焼き目が加熱を止める目安。あとは土鍋の余熱力を信じて!

取り分けるときは食べたい分だけスプーンで豪快にすくって、カラメルもすくってかけてください。
土鍋焼きプリン、ゴールまで時間はかかりますが幸せな気持ちになれるスイーツです。ぜひぜひ作ってみてください。


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