02プロダクトマネジメント(PdM)について学び ~分析フレームワーク解説編~
こんにちは!株式会社フォークのWEBデザイナーoyamadaです。
前回に引き続き、プロダクトマネジメント、略してPdMについて学んだことを覚え書きとしてまとめてみたいと思います。
今回は2回目、市場の分析に役立つフレームワークの簡単な解説と理解をまとめた内容となっております。
アイディアより、まずは情報収集
「商品のアイディア=解決策」を考えるよりも、まずは「解決策を考える材料となる情報」を集めることが重要!
「ビジョン」やユーザー課題の視点が抜けていると、サイトのリニューアルをしたけれど、アクセス数が上がらなかったり、逆に使いづらくなったとアクセスが落ちたりすることになってしまう。
プロダクトのロードマップを作成する
プロダクトはチームでつくり、育てるもの。
チーム全体の動きを揃えるために、動き出す前にプロダクトのロードマップを策定して、計画や動きについてチームの共有認識をつくる。
情報(業界・市場・顧客)を集める
以下の流れで、情報を集め市場の定義をします。
①業界・市場の調査→②自社が狙う市場の検討→③具体的な施策検討
業界・市場の調査のフレームワーク
行き当たりばったりで調べると時間と労力が必要以上にかかることがあります。そこで、市場を分析するフレームワークを使い、大きい範囲から、少しづつ自社と関係がある領域へと調べ進めていくのがおすすめ。
まずは全体像から理解するために、【PEST分析】と【3C分析】で社会全体の流れや、自社をとりまく環境を整理。
【PEST分析】(外部環境分析)
社会全体で起きていることを把握するために効果的なフレームワーク。
以下の頭文字をとってPEST分析といわれている。
Newspicksや日経新聞などで検索して市場に関係しそうな環境を調べてみるとよい。その際、自社にとってプラスの影響か、マイナスの影響なのかも考えてみる。
・政治(Politics)
・経済(Economy)
・社会(Social)
・技術(Technology)
これらの各要素が自社にとってどのように影響するかを考える。長期的、短期的の両方の視点で見ると広く考えることができる。
時間軸を変えて違うPEST分析をしてみたり、各分野のいろいろな人とブレスト的に行うことがおすすめ。多角的に分析できて幅が広がります。
一つの課題を色々な方向から見ることができる。
【3C分析】
PEST分析で社会全体の流れを把握したあとに、3C分析をみていくことが多い。主要な登場人物3つの視点(顧客・競合・自社)を整理します。
3つのC、Customer、Competitor、Companyの頭文字をとって3C分析です。
・顧客(Customer,Consumer)→外部環境
・競合(Competitor)→外部環境
・自社(Company)→内部環境
ユーザーと自社の重なる領域=「自社の強み」
ユーザーと競合の重なる領域=「自社の弱み」
3つが重なる領域=「競争が激しいレッドオーシャン」
【カオスマップ】
自社を取り巻く環境を深く掘り下げていく。
特定の業界で、商品(製品・サービス)を提供する事業者を集めた「地図」
googleなどで検索して、誰かが作ってくれたカオスマップを参考にすると、時間短縮となる!↓
【5Forces分析】
「ファイブフォース分析」は、「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」「業界内の競争」「新規参入者の脅威」「代替品の脅威」の5つの要因を切り口として、業界の競争構造や魅力度を分析する手法です。
この分析の目的は大きく2つ、
①どうやって仕入れて、誰が買うのかという「収益構造」の理解
②自社が収益を上げるときの競争相手を調べること
これにより、新規参入か撤退かを判断する
以下の5つの視点で考える
①買い手(顧客・ユーザー)
②供給業者(売り手)
③業界内の競合企業
④潜在的な新規参入者
⑤代替製品、サービス
🔻5Forces分析の参考事例
【STP分析】で届けたい相手や自社の立ち位置を検討
STP分析で、自社の商品・サービスをどのような市場(セグメンテーション)に対し、どのような立ち位置(ポジショニング)で、商品・サービスを提供(ターゲティング)していくかを考えることが目的。
STP分析は以下の3つの要素からマーケティングを考えます。
・セグメンテーション(Segmentation)
・ターゲティング(Targeting)
・ポジショニング(Positioning)
ここで、スターバックスコーヒーでSTP分析を考えてみた例をざっくりと作ってみました。
※あくまでもSTP分析の方法を理解するための例として作成したので、粗い分析となっていることご了承ください🙏
STP分析の考え方
STEP1.セグメントを2軸に分けて考える(セグメンテーション)
市場をニーズ・行動様式等によりグループ分け、ユーザーが価値を感じる軸を作る。
ポイントは、自社の強みが活かせる意味のある切り口であるかどうかや、自社がいるところから目指したいところを考えるための手助けになるかどうか。
STEP2.軸で分けた4つの属性から自社にとって最適な1属性を選択する(ターゲティング)
分割したセグメントの中から、狙いたい市場を選定。重点顧客のペルソナを設定します。STEP1.2は「誰に」を決める作業です。
STEP3.ポジショニング
定めたセグメントにおいて、自社がどのような立ち位置(ポジショニング)を取るかを検討。競合他社との違いは何なのかを相対的な位置づけを考えて、カテゴリー名の代表になれるような誰もやらないスペースを探す!
STEP3では、自社はどのような商品・サービスを展開していくかの「何を」を決める作業です。
まとめ
そろそろ長くなってしまったので、今回はここまでにしておきます。
最後にまとめると、最初に戻りますが、「商品のアイディア=解決策」を考えるよりも、まずは「ビジョン」やユーザー課題の「解決策を考える材料となる情報」を集めることが重要で、市場や業界の情報を集めて整理・分析するところからはじめることが大事。
そして、情報を整理・分析するのに使われているフレームワークにはどんなものがあるかという内容でした。
次回は、収集した情報や分析から、カスタマージャーニーマップでユーザーの購買体験を考えて、具体的な施策(マーケティング・ミックス4P)の仮説を立てたり、改善に役立てたりする内容をまとめたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました🙏