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noblesse oblige? (6/15)堀下

卒業生とジンジャエールとLab

3月まで筑波大生としてLabによく来てくれていた子がAmazonウィッシュリストを通じてLabにジンジャエール送ってくれました!(ぼくが結婚祝いに乗じて買わせたのですが…笑)

今回は一応結婚祝いだったのでアレですが。このPay it forward(恩送り)というかおすそわけというか…こういった動きをデザインしたいなぁと改めて思いました。

というのも僕はLabにいて、このジンジャエールを買った人、飲む人には「これは学生の頃Labによく来てて、今はメルカリに行った宏志ってやつがくれたものでさ…」「あいつほんとクソみたいな人間だったけど憎めなくてさ」「なんやかんやまじめでチャレンジ精神がめっちゃあって…」「今はメルカリで○○してるらしいよ!」みたいな話がしたいんです。というか絶対すると思う。

LabはクラファンからはじまってDIYやって、1か月間のプレオープン期間をクラファンとDIYの参加者に限定して開放し、グランドオープンから4日間パーティをし続けてきました。


そのどれもが人と人とのつながりを生むための取り組みであり、それらを可視化するための手段。

今、少しずつ、本当に少しずつつくば駅前コワーキングを詰めていっています。とは言え夏にはオープン予定。バタつく気しかしてない(というか今も驚異的にバタついてる…)のですが、卒業を念頭に置いたコワーキングをつくりたい。

コワーキング運営のジレンマ

えもとさんとも「コミュニティマネージャーが食べられる世界をつくる」と掲げた通り、まずはコワーキングにおけるコミュニティマネージャーの在り方そのものをどこまでも自由に規定したいなぁとは思いつつも、コワーキングスペース単体のマネタイズにもチャレンジしたい。その時に必ず”コワーキング運営のジレンマ”に陥ると思っていて。それは何かというと「心から卒業を応援しきれない」ということ。コワーキングスペース利用者のほとんどはフリーランサーや1人社長。彼らがコワーキングスペースを離れる=卒業する、というのはたいていが事業拡大に伴うオフィス創設や人員増などなど。彼らの事業が伸びていくことを本気で応援し続け、かなり近いところから見ていたはずが、コワーキング事業者としては会員が減る。ぼくはこれを”コワーキング運営のジレンマ”と呼んでいます。

なんかそんなのはいやだなぁ…と思って会員を持たない、という選択をしたのが当初のLabです。予約すらも不可にして「その日その時その場に集った人との交流を楽しんでください」と言い続けてきました。Labはそれでいいと今でも思っています。経営はきつくても、それでも、「買って♡」とお願いしたら翌日にはジンジャエールが届く、そんな関係性を多くの方と結んでいくことそのものが尊く、計り知れない価値のあることだと思うから。

そんなLabを持ちつつ、つくば駅前に出るからには違うカタチでチャレンジしたい。とは言え、この関係性=パートナーシップの持たせ方は、すごくしっくり来ていて大好きです。だから、つくば駅前のコワーキングスペースでは、卒業生=起業家の先輩が、後輩たち=コワーキング新入居者に支援ができる、そんな料金体系を構築したい。そう思っています。

noblesse oblige?

そんなことを思ってた折、1つ思い出した言葉がありました。それはぼくの出身校である熊本高校の理念(?)である「noblesse oblige」という言葉です。思い出した直接的な要因は1つのニュースです。

ちょうど先週くらいニュースになってた愛子さまが英国イートン校に参加されるというニュースが話題になりましたね。
朝日新聞デジタル|愛子さま、英国に留学 今夏に3週間、初めての単独海外

お恥ずかしながら僕の母校熊本高校はなかなかに”頭がよく”て、実は愛子さまも留学される、英国イートン校となんか提携してて留学行けるんですよ。

掲げている理念も「noblesse oblige:ノブレス・オブリージュ」と。

ノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige ノブレ(ッ)ソブリージュ)とは、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことを指す。 出典:Wikipedia

いやいや、たいそうすぎるだろ!と思っていました。否、正直、今でもそう思っています。しかし、ふと、つくば駅前コワーキングでやりたい”Pay it foward”の考え方や先日就任した筑波フューチャーファンディングにおける学生支援、なんなら今までやってきたTsukuba Place Labでの活動もすべては、誰かから誰かへの支援を可視化することだったのかも。

そう思った時に急にnoblesse obligeが身近になったというか、自分事になった気がしていて。

昨夜、つくば市、ジェトロ茨城、Venture Café Tokyoと一緒に企画運営したTsukuba Global Night でタイトルに掲げた「つくばスタートアップエコシステム」も、結局はそう。エコシステム、すなわち循環をどうデザインするのか。ああ、常に考え続け行動するしかないんだなぁ。

言語化していくようにしたい。自戒を込めて。

つくばにいらしてくださった方にコーヒーでもご馳走するために使います!