【人間関係】他人の嫉妬から自分を守るコツ~嫉妬回避ワード付き~
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
親子、きょうだい、嫁姑、友人、ご近所の人、同僚・上司、ママ友、恋人……。
あらゆる人間関係にまつわる問題の原点を探っていくと、ある1つの共通するキーワードが浮かび上がります。
それは、何だと思いますか?
人間関係の悩みに関する相談を多く受けてきた産業カウンセラーにして、心理カウンセラーの川村佳子さんは、その多くが「嫉妬」に行き着くと指摘します。
たとえば、
◎同僚や上司からの嫌がらせ
◎ママ友からのイジメ
◎恋人からの束縛
など、これらの問題の根底には嫉妬心が横たわっているそうです。
川村さんの相談室に来られる人間関係に悩みを抱える相談者の多くも、嫉妬が何かしらの形で絡んでいると言います。人気ドラマ「半沢直樹」も、まさに嫉妬が渦巻く世界ですよね。
「嫉妬」は、私たちの生きていくうえで、それだけ身近なんですね。「嫉妬」という感情が喜怒哀楽につづく第5の感情といわれる理由も納得します。
ただ、川村さんからうかがったお話の中で、ちょっと驚いたことがあります。
一般的に、「嫉妬する側」の相談が多いと思われがちですが、実は、「嫉妬される側」の相談のほうが多いというのです。
言われてみれば、先に挙げた「同僚や上司からの嫌がらせ」「ママ友からのイジメ」「恋人からの束縛」は、いずれも嫉妬される側の悩みですよね。
川村さんは、著書『嫉妬のお作法』の中で、次のように解説しています。
嫉妬されたことをきっかけに、いじめや嫌がらせを受けていたり、嫁姑問題、ストーカー被害など、相手や悩みも多岐にわたります。
本人だけではなく相手がいることなので、対処法も複雑になってきますが、嫉妬されないようにできるだけ回避することは可能です。
嫉妬されたことによる人間関係のトラブル、面倒ないざこざに巻き込まれないためにも、嫉妬されないように「回避する能力」を身につけておくと、これから広がるあなたの人間関係も、よりスムーズで快適なものになるはずです。
この章でお伝えする方法をマスターすれば、今までの人間関係も改善していくはずです。仮に嫉妬されてしまった場合でも、大きなトラブルに発展せずに済むようになるでしょう。
――『嫉妬のお作法』より
では、
◎なるべく嫉妬をされないようにするためには、どうしたらいいのか?
◎もし嫉妬されたとき、いったいどのように対処していけばいいのか?
川村さんは、著書の中で、人から向けられる嫉妬心を【事前に回避する方法】【嫉妬されたときの身の守り方】について、次の8つの方法を提示しています。
①嫉妬深い人を見極める技術と対処法
②物理的に距離をとる
③相手の嫉妬心を理解する練習法
④嫉妬ストレス耐性のつけ方
⑤嫉妬されることになれる心得
⑥嫉妬の矢を自分以外の場所へ方向転換させる法
⑦嫉妬は「最高の褒め言葉」と受け取ってみる
⑧嫉妬を避ける会話テーマ
本の中では①~⑧のそれぞれについて詳しく解説しているのですが、今回は「⑥嫉妬の矢を自分以外の場所へ方向転換させる法」に注目してみます。
あなたは突然、「これは、もしかして嫉妬をされているのではないか」と受け取れるような嫌みな言動、失礼な言葉をかけられたことがあるでしょうか? 時には、そんな傷つく場面に遭遇してしまうこともあるかもしれません。
「あなただけ得しているみたいで、ズルいわね」
「あんなに店舗拡大なんてできるわけがない。きっと裏があるはず」
このような心ない言葉を言われてしまったとき、驚きのあまり、頭が真っ白になってしまうものです。このように、想像もつかない嫉妬の矢が突然こちらに飛んできたら、どうすればいいのか?
川村さんは、本の中で次のような対処法を提示しています。
そんなときは、向かってきた嫉妬の矢をまともにキャッチせず、まったく違う場所へと方向転換させて飛ばしてしまうといいでしょう。
たとえば、こんな感じです。
「それはたまたま運が良かっただけです」といった、実力ではなく「運」という自分でもコントロールのできない偶然の出来事にしてしまう。
または、「私の力など微力でして、本当に皆さんのご協力があったおかげです」と決して自分だけの実力ではないんだ、本当に多くの人に助けてもらったのだという謙虚な姿勢で、多くの人の存在を伝える。
はたまた、「いえいえ、偶然出会った人とのご縁のおかげです」と伝える。そんな縁やゆかりなどと言われると、嫉妬している人は、もう嫉妬の矛先をどこに向けていいのかわからなくなるのです。
そして、それは同時に、「私にもご縁があるといいな」と相手の希望にもつながります。
「いつかは俺にもチャンスが巡ってくるかもしれない。あいつに回ってきたように運が味方してくれるかもしれない!」
そう思う人もきっといるでしょう。
――『嫉妬のお作法』より
つづけて、嫉妬の矢が飛んでこないように、未然に防ぐための注意点にも言及しています。
「自分が頑張った結果だ!」といったように、自分の努力がいかにすごいかをアピールしてしまうと、思いっきり嫉妬の矢が飛んできて、終いには嫉妬の集中攻撃をされてしまう場合があります。
――『嫉妬のお作法』より
川村さんは、嫉妬深い人の1つの特徴として、「自己顕示欲の強さ」を挙げています。自己顕示欲が強い人は、つねに「人に認められたい欲求」がある裏返しというわけです。つまり、そのようなタイプには、嫉妬心に火をつけないような言動が重要なのですね。
とはいえ、嫉妬されるのは、つらいものです。でも、大丈夫。古代から伝わるこんな名言は、少しは心が和らぐかもしれません。
古代ギリシアの歴史家ヘロドトスの名言です。
同情されるよりも、妬まれるほうがいい。
*
いかがでしたか?
産業カウンセラー・心理カウンセラーの川村佳子さんの著書『嫉妬のお作法』では、
第1章 嫉妬の正体
第2章 嫉妬する人、される人
第3章 男の嫉妬、女の嫉妬
第4章 人の嫉妬から自分を守る方法
第5章 嫉妬したときの対処法
第6章 嫉妬をプラスに変える技術
※今回は、第4章の一部をご紹介しました。
という構成で、嫉妬という感情との正しい付き合い方を解説しています。興味のある方はチェックしてみてください。
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