【ぼっち起業】陰キャの「共感力の低さ」が武器になる!?
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
共感力――。
仕事でもプライベートでも、人間関係構築において、共感力は低いより高いほうがいいに決まってる! 高いに越したことはない! そう考える人は多いでしょう。
自らが「ぼっち起業家」にして、今までに多くの陰キャの方々を起業で成功に導いてきた「ぼっち起業コンサルタント」として知られる杉本幸雄さんは、陰キャの共感力の低さは、起業においてはマイナスどころか、プラスに働く武器になると言います。
今回は、杉本さんの新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』のなかから、その理由と注意点について説き明かしている箇所を一部編集して、全文公開します。
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「陰キャの共感力の低さ」が武器になる理由
陰キャやぼっちの人の中には、共感力が低い人もいます。しかし、その共感力の低さが予想外のシナジーを生むことがあります。
私は共感力が低めです。でも、この特性がコンサルタントとしておおいに役立ち、結果として110億円も売れたのです。
共感力の低さは、悪いことばかりではありません。
クライアントへ想定外の利点をもたらします。共感性が弱い人は、しばしば物事を「0か1か」「正しいか間違いか」という見方をする傾向があります。
この思考癖は、問題や課題をより明確にズバッと指摘する能力につながっています。情緒的な影響をあまり受けず、事実ベースで物事を判断するので、クライアントにとって非常に有益に作用することがあります。
共感力が低い人の視点は、時には、クライアントに新鮮な印象を与えます。
不必要な忖そん度たくをほとんどしないからです。本人が見落としていた可能性を広げることにつなげられます。
「ジョハリの窓理論」の誰も気づかなかった、あるいはスルーしてきた「未知の窓」を明らかにしてしまいますし、本人が知らないフリをして逃げてきた「秘密の窓」も開けてしまいます。
「共感力の低さ」を武器にするときの注意点
しかし、このアプローチは、適切なコミュニケーションとお互いの理解が土台として必要です。そうでないと、クライアントを怒らせたり、傷つけたりするからです。
ぼっちで共感力が低いコンサルタントは、自分の視点を、相手に理解し受け入れてもらうために、ズバッと指摘をする前に、クライアントと目的をきちんと共有し合ったり、自分の特性を開示してトラブルを回避しましょう。
私には後悔する出来事を起こしたことがあります。
ある女性経営者Kさんに、ほとんど気遣いをしないで、東京・自由が丘のカフェでズバズバと問題点と責任の所在を伝えていくと、目の前にいるKさんの瞳から涙がどんどん湧き出てきたことがありました。
そのとき、私は涙の意味がわかりませんでしたが、今では「言い方」はとても大切で、どんなときでも相手を傷つけてはいけないと痛感しています。
ぼっちで共感力が低いコンサルタントは、自分の視点を〝独特で特徴的〟であると自認して、〝諸刃の剣〟であることを理解しておきましょう。
そうすれば、空気を読まない性質は、クライアントにとって価値ある洞察として役に立ち、感謝されるはずです。そして結果として、クライアントの目標達成を加速させることも可能にする力強い武器にできます。
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今回ご紹介した新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』の著者、杉本幸雄さんが、「ぼっち起業」に向いている人として、次のような人を挙げています。
◉会社で働くのに窮屈さを感じている人。
◉ぼっち・人見知り・コミュ症と自認しているが、起業したい人。
◉集団行動するのが苦手、一人で自由に稼ぎたい人。
◉就職に抵抗感がある学生。
◉とにかく自分のペースで仕事がしたい人。
◉飲み会とかの付き合いが苦手、めんどくさい人。
◉会議で自分の意見を発言するのが苦手な人。
◉人に指示されたり、管理されて働くのがツラい人。
◉会社の給料に不満があり、収入を自分で自由に決めたい人。
◉複数の人といるより、一人でいるほうが好きな人。
◉実際に対面で会ったり、電話で人と話すのが苦手な人。
◉社内政治とか根回しがめんどくさくて仕方がない人。
◉ライフスタイルや趣味を重視した人生を歩みたい人。
◉オタク気質がある人。
陰キャ、コミュ症、人見知り、オタク、集団が苦手……。
一見、起業に向いていない性格だと思ってしまうかもしれませんが、本書を読めば、その価値観は180度変わります。むしろ、起業に向いている武器である、と。
では、武器にするためにはどうすればいいのか、その武器をどのように活用していけばいいのか、そのときに注意すべき点など、ぼっち起業コンサルタントとして、今まで多くの「ぼっち起業家」を成功に導いてきた著者の杉本さんが培ってきた経験や知識、知恵を余すことなく盛り込まれた1冊が『「ぼっち起業」で生きていく。』(杉本幸雄・著)です。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
▼新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』の「はじめに」「目次」を全文公開中
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