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『非常識な成功法則【コレクターズ・エディション】』造本のこだわりを初公開

現在、販売中の『非常識な成功法則【コレクターズ・エディション】』ですが、これまでになく豪華な仕様のため、印刷所の営業さん、製本の職人さんなどと何度も打ち合わせを重ねて、ようやく着地した経緯があります。

今日はそんな「こだわりの造本」について。
※デザインを担当されたのはマツダオフィスの松田行正さんと倉橋弘さん。

ハードカバーの装丁は「資材」が9割

今回の企画は「永久保存版」かつ自宅の本棚に並べてうるさくない、静かに主張するデザインの方向性がイメージでした。

そこでチョイスしたのが、耐久性もあって、手触りの高級感もある「ロンニック」という合成皮革の素材。

Photo by 鷺坂隆

写真では伝わりにくいかもしれませんが、触り具合は「白い革」という感じです。これにパールの箔押しで点々のパターンのデザインを加えました。

Photo by 鷺坂隆

タイトルと著者名はシルバーの箔押し。

一方、セット販売される幻の書『大発見』の新装改訂版は、同じくロンニックの「ブルー」をチョイス。

Photo by 鷺坂隆

こちらのタイトルと著者名はゴールドの箔押しです。

細部への地味なこだわり

さらに、地味にこだわったのが「三方銀刷り」「三方金刷り」です。

要は本文用紙の外から見える部分にそれぞれ「銀」と「金」をするのですが、これが製本スケジュールを逼迫させる要因となりました。というのも、この印刷ができるのが手帳を専門に扱う業者さんしかないらしく、手帳製造の合間のピンポイントのスケジュールでないと印刷できなかったんです。

それでもやっぱり仕上がりを見た瞬間、「所有する喜びを演出するこだわり」として間違っていなかったと確信しました。

収納ボックスもシンプル・イズ・ベストに

2冊セットで販売するにあたって、これまた悩ましかったのが収納ボックスです。当初は以前手掛けた『マインド・プロファイリング【豪華書籍版】』のようなパッケージを考えていました。こんな感じです。↓↓↓↓↓↓

ところがどっこい、印刷所の担当者に相談したところ、このタイプのパッケージが作れる業者が年々減っていて、やろうとするとかなりコストもかかり、時間もかかると言われてしまいます。

仕方がないので、自分でパッケージ制作の専門業者を数社あたって見積もりを取ってみたりしました。しかし、やはりどこにお願いしても相当なコストがかかることが判明。原価割れしてしまってはアカンです。

そこで、ふたたび印刷所の担当者に相談したら「逆にシンプルにこういうタイプはどうでしょうか? これなら納期にも間に合いますし、コスト的にも有利です」と。

ということで、こんな感じの2冊セットケースにしました。

Photo by 鷺坂隆
Photo by 鷺坂隆

鮮やかな蛍光イエローはタントの新色の用紙を貼っています。商品名と著者名は金の箔押し。

最終的にめちゃめちゃシンプルなデザインに着地しました。編集サイドの悩みを聞いて、長らく相談に乗ってくださった印刷会社の担当Sさん、デザイナーの方々には感謝の気持ちしかありません。

そんなこんなで先月下旬より発売となった『非常識な成功法則【コレクターズ・エディション】』も限定600セットが残すところわずかとなりました。

かつて『非常識な成功法則』を読んで社会的成功を収めた読者がいたら、ぜひ永久保存版として一家に1冊、いかがでしょうか。

(フォレスト出版編集部・寺崎翼)

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