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【フォレスト出版チャンネル#110】出版の裏側|5万円の高額書籍の誕生秘話

このnoteは2021年4月16日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。


渡部:
フォレスト出版チャンネルパーソナリティの渡部洋平です。本日のテーマは「5万円の高額書籍の誕生秘話」をテーマにお届けしていきたいと思います。5万円の本と言うと一体なんなんだというところだと思いますが、今回はフォレスト出版・編集部の寺崎さんとお届けします。寺崎さんよろしくお願いします。

寺崎:よろしくお願いします。

「5万円の本なんて、売れるの?」

渡部:5万円の本ということなんですけども、常識的に考えると書籍として高すぎなんじゃないかなって気はするんですけど一体何なんですか?

寺崎:そうですよね。この5万円の本の著者は以前に担当者3人が集まってVoicyでも話したことがある方なんですけど、認知科学者でベストセラー作家でもある苫米地英人博士の本なんですよ。

渡部:なるほど。さすが苫米地さんだけあって常識には収まらない、本すら高いみたいな感じなんですね。

寺崎:これ、どういう本かって言うと『マインド・プロファイリング』っていう高額の教材があるんですけど、これが3巻セットで全部合わせると40万円以上するコンテンツなんですよ。これを書籍化しようと思って。40万円のコンテンツだからいくらがいいかなってずっと悩んでいたんですけど、最低5万円ぐらいだろうということで企画したんですけど、やっぱり編集会議でも「5万円の本なんて売れるの?」ってすごく言われたんですよ。

渡部:まあ、そう思いますよね(笑)。

寺崎:(笑)。これは、”5万円の価値”を出さなきゃいけない。僕はこれ、絶対安売りしないって決めていたので5万円以下にはしないと決めて、どういうつくりにしたかって言うと、革張りのハードカバー、中世の聖書ってあるじゃない。あれって革張りで金の箔押しで、から押しって言って、金が付いてない箔押しみたいな模様がぶわーって付いていて、さらに栞を付けるんだけど、栞は苫米地博士愛用のオードパルファムの香り付き。

渡部:香りですか?

寺崎:そう。香り付き。香りが封印されている。

渡部:へえー!

寺崎:で、DVD盤は映像なんでこれはイラストとか写真をたくさん盛り込んで、用語集とかつけて、商材を買った人も副読本として楽しめるような本にしようと思ってつくったんですよ。更にこれ500部限定でつくったんですけど、全点シリアルナンバー付き。この世に1冊しかない本。

渡部:あー。なるほど、なるほど。

寺崎:だから、かなりお金はかかっています。

渡部:匂いがついている、嗅覚を使った本ていうのは初めて聞いたんで色々と面白いポイントがありますけど、個人的には匂いが気になりました。

寺崎:これ実は苫米地博士の使っている香水を使いましたってだけじゃなくて、苫米地博士と同じゲシュタルトを共有する、同じ情報空間を共有するという意味で付けたんですよ。

渡部:またまた苫米地マニアじゃないとわからないような世界観ですが。

寺崎:(笑)。「この香水、どこのブランドですか?」ってよく問い合わせがくるんですけど、ちょっとこれは博士のご了解を得ていないので公表はできないんです。

渡部:なるほど。本当に苫米地博士が関わっているらしい規格外の企画ですね(笑)。

5万円の書籍が2週間で完売!

寺崎:これ2020年、去年の4月末のゴールデンウィーク前に発売したんですけど、2週間で完売しちゃったんですよ。

渡部:5万円が。

寺崎:うん。これは僕もビックリしました。通常は渡部さんもわかると思うけど、ゴールデンウィークって販売に不利じゃないですか。

渡部:まあ、そうですよね。僕らの場合はそうですね。

寺崎:そう言いますよね。だけど、去年は緊急事態宣言があったから。

渡部:ああ、まさにその時期ですね。

寺崎:まさにそうなんですよ。それが完全に追い風で1ヶ月はかかるかなと思ったのが2週間で完売しちゃったんですよね。

渡部:なるほど。分かる人には分かる価値なんですね。5万円の高額書籍ということなんですけれども、この企画っていうのはどういう経緯で進んでいったんですか?

寺崎:これは苫米地博士ご自身もよくおっしゃっていたんですけど、電子化がこれからどんどん進んでいくと、紙の書籍が貴重なものになって、”コーヒーテーブルブック”というモノになるという話があったんですよ。

渡部:”コーヒーテーブルブック”?

寺崎:これ、欧米の話なんですけど、リビングのコーヒーを飲むテーブルに飾る本っていう意味なんですけど、要するに紙の書籍がどんどんこれから希少化するとそうなっていくという予測なんです。だから、この『マインド・プロファイリング』の書籍版は、造本から何から何までかなり細部まで徹底的にこだわってつくりました。

渡部:さっき聞いた通り、時間もお金もかかっていると。

苫米地博士に「5万円は高い」と言われる(汗)

寺崎:そうなんですけど、実は博士に企画書をお見せしたんですよ、これつくりたいと。そしたら「いや、本で5万円は高いよ」って言われて。

渡部:意外な答えが返ってきたじゃないですか。

寺崎:そう。えーって(笑)。「まあ、そうですよね」って話したら、博士が「だったらDVDを付ければいいんじゃない?」って言われて、一時間語り下ろしの付属DVDを付けることになったんですよ。

渡部:なるほど。災い転じて福となすじゃないですけど。

寺崎:そう。本当に助け船を出していただいて、内容はAIのファイナルアンサーみたいな話なんですけど、博士が言うAIとは何かという。元々人工知能専門家なので、他では聞けないぶっ飛んだAIの回答みたいなものを語っていただいて、本当にこれは5万円以上の価値をもたらしてくれたなという感じがします。

渡部:ちなみに『マインド・プロファイリング』とは何なんぞやと思っている方もいると思うんですけど、AIとは関係があるお話なんですか?

寺崎:AIとはあんまり関係ない(笑)。

渡部:そうなんですね。これはまた新たなプラスで撮り下ろしみたいな感じなんですね。

寺崎:ちなみに基になるコンテンツってどういうものかって言うとDVD7本で全部で何時間だと思います?

渡部:7本ですよね?7時間?

寺崎:11時間18分。

渡部:おー。

寺崎:この11時間分をテキストに起こして書籍の文体に直したんですけど、何とか400ページぐらいに収まったという感じです。

渡部:なるほど。本としても結構長いんですね。読み応えありそうな感じで。

丸3年の制作期間がかかった労作

寺崎:そう。これ2017年2月に企画したんですけど、2020年発売なんですよね。だから、3年かかっちゃったんです。

渡部:おー。なかなかの超大作ですね。

寺崎:そうなんですよ。これは博士も徹底的に内容をチェックして一言一句見たのですごく時間がかかって、見返したら全部で8回くらい博士と赤字のやり取りしてましたね。

渡部:なるほど。本によっては1、2回ぐらいで終わるんですよね?

寺崎:そう。大体2、3回なんですけどね。で、「原稿OK、よし」と言われたのが、忘れもしない2019年1月23日。

渡部:ワンツースリー。

寺崎:そうですね(笑)。ここからがまた長い道のりがあるんですよね。

渡部:確かにそうですよね。そこからまた1年くらいかかってますよね? OKもらえてから形になるまで、さらに1年数ヶ月かかってるわけですよね。そこはどうして時間がかかったんですか?

寺崎:企画してからが2年で、更にまた1年以上かかっているっていう感じなんですけど、これは造本にこだわりすぎて、めちゃくちゃ時間がかかっちゃったんですよ。まずデザインを松田行正さんっていうデザイナーさんに依頼したんですけど、革張りの装丁の素材どうするかっていう。

渡部:あー。素材選びから。

寺崎:試してはやり直し試してはやり直しの繰り返しで、豪華なパッケージをつくるんですけど、これをどうするのか、栞の香り付けをどうするか、シリアルナンバーをどうやって刻印するかとかね。とにかく今までやったことがない試みなので課題が山積みなんですよ。一つ一つ解決。もうほとんど、アニマル浜口の「京子さばけ!とにかくさばけ!」って感じ。

渡部:すみません。わからないです。

寺崎:(笑)。まあ、そんなこんなでこぎ着けたのが去年の4月末ということで、2週間で完売しちゃったんですけど、やっぱり手に入れられなかった読者さんがいっぱいいたみたいで、その後問い合わせがあったので実は先週から発売しているんですけど今回は200本限定で再販売することになりました*。
*2021年4月時点

渡部:おー!なるほど。

寺崎:案内のURLを貼っておきますので、もし「それ、どういうことなの?」って興味を持った方はLP読むだけで面白いと思います。

渡部:なるほど。その5万円の本とはどんなものなのかっていうのをちょっと興味本位でも見ていただけると面白いかもしれませんね。

寺崎:そう。今回も多分今月中で完売しちゃうと思うので苫米地ファンの方で、もし欲しいという方はお早めに購入した方がいいんじゃないかなと思います。

渡部:はい。限定再販売ということでリンクも貼ってあるので一体5万円の本とはどういうものなのかっていうのを見て頂ければと思うんですけれども、匂いは嗅げないんですよね?

寺崎:あー、それはちょっと難しいですね。

渡部:匂いを嗅いでみたいですね。ちなみにご紹介されている内容としては凄いですね。ちょっとだけ僕の方で読み上げますけど、「他人の脳と心を透視し、思い通りにする方法」、すごいですね、こんなこと出来たら。「論理よりも抽象度の高い空間である「情動」をコントロールする」、「社会的情動に働きかけて他人を意のままに操る」、すごいですね。「大脳辺縁系ではなく前頭前野が司る社会的情動は論理を超越する!」、「暗示されやすい意識状態の作り方」、「国家権力レベルの洗脳システムの解除法」、「隠されたRASの真実」、「「神様の声」を聴く言語野を開発」、「相手のゲシュタルト能力を逆手にとる」、「空海になる方法」、「多次元宇宙へのアクセス方法」、「抽象度が飛躍的に上がる分析哲学とは?」、「可能宇宙へ移行する核融合エネルギー」・・・すごいことが書かれていますね。

寺崎:そう。これ元々の教材の『マインド・プロファイリング』Ⅰ・Ⅱ・Ⅲってあって、Ⅰは「短期的に相手を動かす方法」、Ⅱは「長期的な影響力を与える方法」、Ⅲは「究極的な「可能宇宙メソッド」」というのを公開したんですよ。これらの一貫したテーマは一言で言うと、「プロファイリングの技術を通して自分と相手、そして世界をも変えていく方法」なんですよ。

渡部:なるほど。3つのステップなわけなんですね。

寺崎:そうなんですよね。だから洗脳技術の専門家であって、カーネギーメロン大学で人工知能の最先端の研究をしていた天才・苫米地博士の頭脳をインストールするっていうちょっと大それた試みなんですよね。

渡部:なるほど。それを実現させる企画なわけですね。

寺崎:はい。そうなんですよ。もっと言うと、今はコロナでパンデミックでフェイクニュースも多いので、「真実を見よ!」っていうのがもう一つの裏テーマではあります。

渡部:それでは今日は「5万円もする高額書籍の誕生秘話」ということで、寺崎さんと共に苫米地博士の話と、『マインド・プロファイリング豪華書籍版』についてお話をしてきました。最後に寺崎さんから一言もらいまして今日は終了としたいと思います。

寺崎:はい。Voicyは立ち上げ当初からの思想として、「あんまり売り込みはしないようにしよう」っていうのを編集部で決めていたんですけど、今回は売り切れが予測される商材だったので、一人でも「本当は欲しかったー!」っていう人がいたら困るんで、ちょっと売り込み臭が強かったんですけど(笑)、ご紹介しました。よろしくお願いします。

渡部:はい。ありがとうございました。こういうモノもあるんだなということでプラスの情報になったらいいなと思いました。では寺崎さん、今日はありがとうございました。

寺崎:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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