【フォレスト出版チャンネル #72】ゲスト/子育て|教育YouTuber葉一が教える、親が知っておきたい自宅学習のコツ
このnoteは2021年2月23日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。
130万人フォロワー! 教育YouTuber葉一さんがゲスト!
渡部:フォレスト出版チャンネルパーソナリティの渡部洋平です。今日は編集部の石黒さんとすばらしいゲストにお越しいただいてお届けしていきたいと思います。石黒さん、よろしく願いします。
石黒:よろしくお願いします。
渡部:今日は素晴らしい特別なゲストに来ていただいているのでぜひ石黒さんからご紹介してください。
石黒:はい。今日はなんと130万人が登録しているYouTuber、そしてフォレスト出版から『塾へ行かなくても成績が超アップ!自宅学習の強化書』という本を出してくださった教育YouTuberの葉一さんです。
渡部:葉一さん、よろしくお願いいたします。
葉一:はい。お願いします。お2人ともハードルを上げすぎですね(笑)。出にくい、出にくい(笑)。よろしく願いします。
渡部:よろしくお願いします。私も葉一さんとお話させていただくのは初めてなんですけども、本当に爽やかで素敵で気さくで。
葉一:ありがとうございます。
渡部:本当に良かったです。僕もお話できてとてもうれしいです。
葉一:ありがとうございます。
石黒:葉一さん、すでにインタビューがこの本に関してもう4つぐらい入っているんですよね。毎回、同じことを聞かれて辟易しているんじゃないかなと思って。
葉一:いやいやいや!
わが子の自宅学習で、親が注意すべきこと
石黒:なので、今日は角度を変えて違うことをお聞きしたいなと思っています。私、今年で小学生になる娘がいるんですけど、親の立場としてどういうふうに教育したり勉強を教えていけばいいのかなーなんてちょっと考え始めたところなんですけど、どっちかというと今回の『塾へ行かなくても成績が超アップ!自宅学習の強化書』のカバーにもあるように、子供が勉強していると、お母さんがお茶を持ってきてくれたり、頑張ってね、みたいな。そういう景色が浮かぶんですけど、家庭での教育って、お母さんが担当されることが多いんですか?
葉一:統計をとったわけではないんですけど、やっぱりそういうご家庭の方が多いだろうなとは思っています。どうしてもお仕事されているお父様が多かったりするので、絶対的に子供と触れ合っている時間が違うんですよね。やっぱりそうすると、お母様のほうが接しているので、必然的に教育をよく見るのはお母さんのポジションみたいのができあがっちゃっているご家庭は多いのかなと思っています。
石黒:お父さんが積極的にかかわっていったほうが良いんですよね?
葉一:かかわり方を間違うと、地雷を踏みますけど(笑)。でも、基本的にはかかわってくれたほうが子供からしてもいいですよね。「干渉されている」と思わせてはいけないんですけど。興味を持ってくれて、自分のことに関心を持ってくれているんだって思ってもらえるのは安心感になるので、基本的にはパパもかかわっていってほしいなあと思いますね。
石黒:先ほどおっしゃっていた地雷っていうのは、例えばどんなことですか? 父親の勉強を見るときの。
葉一:お母さんも一緒なんですけど、子供からしたら、親が自分の勉強の監視役、「ちゃんとやってんの?」っていう監視役のポジションだと思われたら、基本的にサポートがしにくくなります、親からすると。結局、どんなアドバイスとか、優しい言葉を投げても、「勉強させたくて言ってんでしょ? どうせ」になっちゃうんですよ。だから、そこはやっぱり大きな地雷だなとは思っていますね。
石黒:父親と母親で役割分担的なものも考えたほうがいいですか?
葉一:あんまり自分は意識してなくて、そんなに厳密に分ける必要はないとは思っているんですけど、例えば、言いにくいことってあるじゃないですか。ちょっとグサッて言わなきゃいけない場面があったりしたときには、例えばお母さんグサッて刺すなら、お父さんはそのフォローに回るとかして、2人で刺しにいかないほうがいいんですよね。こういった場面では、バランスをとったほうがいいのかなとは思うんですけど、普段はそんなに厳密にしなくてもいいのかなとは思いますね。
勉強ができる子の親、できない子の親の違い
石黒:なるほど。ちょっとこれ、お聞きしたかったんですけど、答えづらいかなと勝手に想像しているのですが、勉強ができる子の親、できない子の親で特徴があるもんなんですか?
葉一:そうですね。これは、今聞いてらっしゃる方に当てはまったら、俺、すごく嫌われる可能性も出てきますけど(笑)。できない子の親御さんで塾講師時代にちょっと多いなと思っていたのは、さっきの地雷を踏んでいる親御さんですね。基本的に言い方がキツい。だから、興味を持っているんじゃなくて、やっているかやっていないかがすべて、っていう。そうしちゃうと、過程の部分、子どもにとっては努力している部分を見てくれないことになっちゃうので、そうすると、どんどん子どものモチベーションも下がっていくという負のスパイラルに落ちていく子が多いかなとは思いますね。
渡部:はい。もう冒頭から石黒さんの質問攻めで親として石黒さんが聞きたいことを聞いていくというスタイルなんですか?
石黒:いや、そういうわけじゃないんですけど(笑)。うちの娘も小学生になるのが楽しみみたいで、自分の学習机も買ってランドセルも買って、もう自分で漢字の勉強とか算数とかしているんですよ。しているんですけど、算数が苦手で。まだ指を使っているんですよね、6歳で。遅いですかね?
渡部:完全に石黒さんの聞きたい話ですよね(笑)?
石黒:いやいや(笑)。例えば「ミカンが4つありました。そしたらママがみかんを5つ買って持ってきました。全部で何個ですか?」って。でも、指でいちいち数えないとできないんですよ。
葉一:石黒さんに、逆に質問なんですけど、指で数えて9個って正解するじゃないですか。なんて言ってあげるんですか?
石黒:「正解。でも今度は指を使わないでやってみよう」って、そんな感じです。
葉一:ひとまず、めっちゃほめましょう。自分は指使うとか、全然気にしないんですよ。小1、小2に上がって、使っていても全く気にしないんですよ。なぜかっていうと、そのうち使わなくなりますから、絶対に。
石黒:そういうもんですか。
葉一:基本的にはそこで正解したことを、自分はめちゃくちゃほめてあげる。言い方は、子供にもよるんですけど「次は指を使わないでやろうね」よりも「指使わないでできたら、もっとカッコいいぞ」って言ってあげると同じことでも違うんですよ。なので、ちょっと表現を変えてあげて乗せてあげるみたいな感じで言ってあげるとさらによしなんですけど。でも、すでに漢字と算数をやっているのはえらすぎますね。めっちゃえらい。お子さん、すごいなあ。
石黒:ちょっとテンションが上がっているだけだと思うんですけどね。
葉一:いやいやいや。
石黒:すごいなってほめるのが、やっぱりいい親なんでしょうね。
「言うべきことをちゃんと言える」人間関係づくりのポイント
渡部:今日は石黒さんが聞きたいことを聞いてくださっていますけど、Voicyのリスナーさんでもお子さんが居る方ももちろん聞いてくださっていると思いますし、もしくは部下の指導をしたり色々な方がいると思うんですけど、葉一さんがおっしゃったことって、すごく役立ちそうですよね。お子さんとか勉強だけじゃなくて、社会人の人が部下に接するときとか、いろいろな場面で使えそうですよね。
葉一:そうですね。塾講師時代は一応上司もやっていたので、部下に対しても生徒に対してもそうなんですけど、著書にも書いたんですけど「ほめ9割」なんですよ、基本的に。1割の指摘したいことって一番伝えたいことじゃないですか、本当は。その言いにくいけど言わなきゃいけないことを伝えるために普段からほめるようにしているんですよね。ちゃんとほめが伝わる関係って、人間関係ができている証拠だと思っていて、それがあるからこそ、言いにくいことはちゃんと伝わって、その子がレベルアップして改善していく、というのが自分のメインテーマテーマですね。大事にしているところになります。
石黒:僕は、ほめは10分の5ぐらいですかね、今のところ。
葉一:半分くらいですか。でも、半分でも多いほうだと思いますよ。
石黒:そうですか。ちょっと僕も「褒め9割」になるようにして。
葉一:ぜひ!
渡部:今のお話聞いているとまず9割褒めて、1割の伝え方もポイントがあるんだろうなと感じたんですけど、さっきの指を使っての例を葉一さん、おっしゃったじゃないですか。「指なかったら、もっとかっこよくない?」みたいな。その伝え方もすごく上手ですよね。
石黒:そうですよね。
葉一:ありがとうございます。
渡部:聞いている方もお子さんや部下に、ここはもうちょっと改善してほしいなっていうところがあったら、今出てきたようにまず褒めてあげて、さらに「ここができると、もっといいよ」っていう伝え方をすると伸びるんじゃないかという気がしました。
石黒:なるほど。
渡部:ちょいちょい僕も部下に当たる人間がいるので話をしているんですけど、今聞いていてすごく「そうかそうか、そうだよな」って思いました。
石黒:渡部さんはほめは何割ぐらいですか? 仕事上。
渡部:僕は割と多いほうだと思うんです。ほめるのは多いんですけど、ただほめているだけだなと思って。改善してほしい1割を伝えるっていうところがあんまり観点になかったので、「すごい。そうだな」って。
石黒:確かにそうですよね。対子供だと指摘しやすいですけど、逆に社会人になって会社に行って同僚に対してマイナスな面を指摘するって難しいですよね。
渡部:そうですよね。タイプによるのかもしれませんが、ガンガンいける人はいけるんだと思うんですけど、Voicy聞いている方も「そこ、一番言いづらいんだよね」って言う方もいると思うんですよね。だから、うまくほめて。
葉一:自分は特殊で、社会人の時に年上の部下ばっかりだったんですよ。だから、逆にどうやったら角が立たずに伝わるかっていうのを考えた結果がそこに至っていて、ほめと指摘するところのバランスは、すごく意識しながらやっていましたね。
過去にやってきたことに無駄なことなんて、ない
渡部:少し話題とズレてしまうかもしれないんですけども、葉一さんが教育YouTuberとして活躍されるまでの経歴をすごく計画的にされているじゃないですか? そういうところも今生きているんですね、塾時代の指導とか子供に向けてのものに生かされている。
葉一:生かしていますね。自分のやってきたことは、たぶんすべて今に生きていると思っています。
石黒:すばらしい。葉一さんの経歴の中で、営業マンもされたことあるんですよね?
葉一:はい。新卒営業マンですね、最初は。
石黒:塾講師から営業マンじゃなくて、最初から営業マンだったんですか?
葉一:営業マンやった後に塾講師です。
石黒:そのあたりの話、僕あんまり聞いていなかったなって思って。全然話が脱線しているんですけど、どんな営業をされていたんですか?
葉一:教材関係の一軒、一軒お家をピンポンする仕事です。
石黒:やっぱりそこは教育系なんですね。
葉一:一応、教育系でしたね。それは、たまたまだったんですけど。一軒、一軒ピンポンして、毎日怒られて「警察呼ぶわよ!」って怒られながらまわる仕事でしたね。
石黒:飛び込み(営業)で?
葉一:そうです。飛び込みです。
石黒:メンタル鍛えられそうですね。
葉一:メンタル鍛えられますよ。あんなに毎日罵倒されることないですからね(笑)。
石黒:それも今に生きているんですよね?
葉一:そうですね。ネット上で顔の見えないアンチに叩かれて凹むこともありますけど、あのとき、目の前で怒られているときよりはマシだよなと思います(笑)。
親が知っておきたい、学校の先生との付き合い方のポイント
渡部:さて、今回前半戦の質問は石黒さん聞き終わりましたか?
石黒:あと1個だけお聞きしていいですか?
葉一:どうぞ!
石黒:うちの娘が今年小学生に上がるって言ったんですけど(笑)、親は学校の先生とどう付き合うのがいいんでしょうか?
葉一:実はあんまり考えたことがなくて。でも、自分が思っているのは、学校現場はやっぱり主役は子供と先生だと思っているんですよね。だから、自分はもちろんサポートはするし、協力もするんですけど、あくまで外野だと思っていて。だから、先生がやりたい教育をやりやすいようにやってほしいなあっていう思いがあります。ただ、違うよねって思うことは言うようにしています。うちは小1の息子がいまして、石黒さんの娘さんの1個上の長男なんですけど。担任の先生が若い方で、ですけど、面談とかに行ったときは自分が思っていることはちゃんと聞きます、全部。
石黒:葉一さんが言うことだったら聞くと思います、学校の先生。
葉一:いやいやいや(笑)。だから、角が立つ内容も先ほどの話と同じですけど、ちゃんと自分の意見が刺さるように場をつくって、ということももちろんあるんですが。でも、基本的に先生のことを信頼しているので、お任せしますっていうスタンスは変えないようにしていますね。
石黒:わかりました。私も参考にします。「葉一さんから聞いたんですけど」って。
葉一:いやいやいや! 困る、困る(笑)。
渡部:先生に「信頼しているのでお任せします」っていうのが、冒頭にお子さんの監視役になっちゃいけないってお話をされていたじゃないですか。そこはやっぱりお子さんからの信頼を親も得た上で同じチームっていうか、そういう形で自宅で学習するっていうのがいいのかなっていう感じですね。
葉一:そうですね。
渡部:ということでいいですか、前半戦は?
石黒:はい。
渡部:せっかく葉一さんに来ていただいたので、まだまだお話いただきたいので、続きはまた明日の放送でお届けしていきたいと思います。本日は教育YouTuber葉一さんにお越しいただきました。葉一さんありがとうございました。
葉一:ありがとうございました。
渡部:それではみなさんまた明日も楽しみにしていてください。
(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)