畑の違うジャンルの企画が通るかの公開テスト
フォレスト出版編集部の寺崎です。
コンクリート打ちっぱなしの家が好きです。
東京のデザイナーズマンションの元祖と言われる「ビラ・ビアンカ」なんてホントたまんないです。
けっこうバカにされますが、コンクリート打ちっぱなしの壁、モルタルの白い床サイコーなのは譲れません。
でも、子どもを育てるには最悪です。
コンクリート打ちっぱなし、モルタルむき出しは新生児が転んだりしたら「頭、カッパーン!」になりかねない。
子育てには絶対に向かない住居でしょう。
事実、自分もそんな家に住んでいましたが、子どもが生まれてから危険を感じて引っ越しました。
そんなわけで、普通の壁+フローリングの家に今住んでいるわけですが、やっぱり理想の生活感はオシャンティにいきたいわけです。でも、コンクリートは打ちっぱなせない。
そこで肝となるのが・・・インテリアです。
これって、誰の部屋だと思いますか?
答えは・・・ミッドセンチュリーの巨匠チャールズ・イームズさんです。イームズ氏のリビングですよ。なんともいえない全体の調和がさすがです。天井がめっちゃ高くていい。
これもイームズの部屋。
めっちゃよくないですか?
ほっこりします。
しかも、どことなく日本的な感じがして、真似できそうです。おじいちゃんの家っぽくもある。クッションの柄とかバラバラなのに、なぜか統一が取れてます。色味が統一されてるからか?小物がごちゃごちゃ置いてあるのも日本っぽい。
イームズはじめ、著名な建築家や作家のウッディなインテリアが紹介されてるのがこの本です。
「こんな天井の高い部屋は東京にはない!」ってことで、タイニーな空間をおしゃれに演出してる事例としてよく写真集になってるのが、ニューヨークの小さめマンションやパリのアパルトマン。
サイズ感は日本に近いけど、窓枠とか、しっくいの壁とか、床材とか、日本のマンションにはないよ!(日本のマンションの壁はたいがい繊維のシート貼り付けパターンですよね)
※ブルックリンスタイルの参考にはこの本がおすすめです。
この本の表紙になってる部屋もまじで超かっちょいいです。
「こんなレンガの壁の家は日本にはないわ!」
そう思いますよね。レンガの壁は真似できません。
そんなモヤモヤした思いをずっと抱えてきたわけですが、20年ぐらい前に香港(あるいは台北。失念)に旅行したときに、「お、これって日本の住居でも真似できるし、すげーおしゃれ!」と感動したインテリア集があったのです。
それが、これ。
2003年初版の本なので、表紙のPPがよれてブヨブヨになってます。この本は北京、香港、台北のおしゃれインテリアを紹介したもので、いずれも日本とおなじく「狭い部屋」の暮らしのなかでの工夫がてんこ盛り。
弊社はビジネス書の出版社なので、インテリアの写真集なんて出したことがないのですが、ここ数年来の台湾ブームもあるので、これの翻訳出版イケるんじゃないかな?と思うのですが、いかがでしょうか。
台湾、香港、北京のインテリアを紹介した本って、たぶんこれまでも出てないので。来週の企画会議に提案してみるつもりです。
結果はまたご報告します。では。
(追記)
予想通りというか、残念ながらというか、企画は通りませんでした。