パリ五輪のテレビ観戦をしなかったこと、少し後悔してます
先日、パリ五輪が終わりました。
私はテレビ観戦はせず、勝手に目に入るネットニュースで結果をチラチラ見るくらいでした。
アテネ五輪くらいまでは、わりとワクワクしながら見ていましたが、それ以降は回を重ねるごとに関心がしぼんでいったのです。
タバコで出場停止の是非を真剣にヤフコメやSNSに書き込んだり、疑惑の判定をした審判のSNSに直接進言するくらいの情熱を持って観戦できる方々がうらやましいものです。
いろいろ理由があるのですが、私の観戦しなくなったのは、自分と同世代の選手がほとんどいなくなったことが一番の原因かと思います。
もちろん、同世代の選手がいなくても熱心に観戦している人はたくさんいますし、その理由もさまざまなのでしょうが、「そういう視点で見ていたのか!」と感心したのが、私が好きなお笑い芸人きしたかののラジオ「きしたかののブタピエロ」のアフタートークでの発言でした。
ここにトーク内容を書き起こしてお読みいただきたいところですが、ラジオの書き起こしは著作権侵害になってしまうそうです。
しかし、コタツ記事であればOKという謎基準があるので、以下、コタツ記事風にトーク内容を紹介しましょう。
きしたかの岸「五輪はスクールカースト下位が輝ける採点」
8/15(木) 06:01配信
8月2日に放送されたTBSラジオ「きしたかののブタピエロ」のアフタートークが8月4日にポットキャストにて配信され、お笑い芸人きしたかの岸大将(相方は高野正成)が独自の五輪論を語った。
この日の放送では、冒頭から、熱戦が繰り広げられているパリ五輪観戦をテーマにトークを展開。話題が、きしたかの2人が同級生だった中学時代の部活に及ぶと、岸は水泳、高野は剣道で、それぞれ好成績を収めていたものの、校内では野球部を頂点とするスクールカーストの下位に甘んじていた苦い過去を吐露。
すると岸は、「オレのなかで(岸と高野の中学校では)、陸上部とか、水泳部とか、バレー部とか、柔道部とか、スクールカーストの中ではメチャクチャ下、もっと言ったら部活すらない器械体操とか、レスリングとか、こういう学校の弱者たちが、4年に1度だけ輝ける五輪が大好きなのよ」と五輪に対する思いを熱弁。
すかさず高野が「あの人たちは弱者じゃないのよ、日本一の人たちなのよ!」とツッコミを入れるも、「卓球部だよ、だって。日本一の弱者なのよ」と返す岸。「でも……」と反論を試みようとする高野だったが、「いやっ、(五輪選手も)学校では意外とそうだったかも……」と最後は白旗をあげるしかなかった。
この偏見に満ちた岸の持論は、さまざまな波紋を呼びそうだ。
私の中学生時代も、野球部が幅を利かせていたし、卓球部は地味でモテないやつらの巣窟みたいなイメージを持たれていました(最近は美少女卓球選手の登場や、漫画や映画などの影響で、だいぶイメージが上がっていると思います)。
五輪種目を見ると、確かにサッカー、バスケットボール以外はマイナースポーツがほとんど。五輪を、日の目を浴びる機会が極端に少ないマイノリティたちの祭典と考えると、自分と重なる部分も見え、応援に力が入るかもしれません(一方で、マイナースポーツであればあるほど、継続にはお金が必要なわけで、それができているということは、環境に恵まれているんだな、というやっかみも正直あります)。
残念ながら、私がこの放送を聞いたのは五輪閉幕後。熱心に応援するには、4年後のロス五輪まで待たなくてはなりません。
(編集部 イシくろ)