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稼げるカメラマン、稼げないカメラマン、何が違うのか?

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

先日のnote記事で、副業の新しい選択肢の1つとして「カメラマン」をおすすめする理由について、書籍『副業するならカメラマン』の内容を交えながら紹介しました。

同書の著者・小椋翔さんは、カメラマン養成所「カメラマン全力授業」の代表として多くの卒業生を送り出しています。同養成所は、カメラ歴0日でも3カ月後には副業として月収80~100万円を稼ぎ出している人が続出しているという実績が評判を呼び、入学希望者が殺到するほど人気を博しています。小椋さんご本人もカメラ歴0日からスタートし、今や年収1億円を稼ぎ出すまでになっています。

どのビジネスでも業界でもいえることですが、カメラマンの世界も例に漏れず、稼げるカメラマンと稼げないカメラマンに分かれるといいます。

その違いは何か?

この命題に対して、小椋さんは著書『副業するならカメラマン』の中で解説しています。カメラマンの世界のみならず、他のあらゆるビジネスでも共通したエッセンスがちりばめられています。

儲からないカメラマンは、技術を磨こうとする

 カメラマンが本屋さんに行くと、カメラの技術を磨く本を探す人がいます。
 けれど、本来探すべき書物は、カメラの技術を磨く本ではなく、ビジネス書ではないでしょうか。
 カメラマンとして生計を立てるなら、お金を稼ぐ、儲かるためのテクニックを知る、経営の本を読むべきです。僕の「カメラマン全力授業」では、皆さんにビジネスの本を読むようにお伝えしています。
 僕はこれまで、技術を磨いて磨いて磨いて、困っているカメラマンをたくさん見てきました。
 あなたは、クオリティの高いカメラマンの名前を、今すぐ10人挙げられますか?
 では、誰でもいいので、芸能人の名前を10人挙げてみてください。
 カメラマンの名前は出てこなくても、芸能人の名前であれば、すぐに10人挙げられるかと思います。
 そう、世間一般の人は、クオリティの高いカメラマンのことなど、ご存じないのです。
 お客様からすると、カメラマンのクオリティよりも、自分が満足する写真を撮ってくれるほうが重要なのです。
 すなわち、カメラマンとして儲けるためには、技術を高めるよりも、お客様が満足するクオリティを高める必要があります。
 日本人は、先に資格を取得してから行動するなど、技術を磨かないと一人前になれないといった考えを抱きがちです。その気持ち、僕も日本人なので、とてもよくわかります。
 けれど、お客様からしてみれば、満足できる写真を撮ってくれるカメラマンなら、カメラマンとしてのクオリティが高かろうと、低かろうと、関係ないのです。
 僕自身、カメラ経験はほぼなく、オートでしか撮れないのに3万円のカメラ1台で写真館をオープンしました。初めての結婚式の撮影は、パンケーキレンズしかないのにドンとお引き受けしました。
 僕はいつも、「目の前のお客様を満足させよう」
 そこに全力を注いできました。
 だからクレームになることなく、むしろリピーターが増え続け、写真館も継続できています。
 技術うんぬんではないのです。
 儲からないのは、技術がないからではありません。ビジネスを知らないだけです。

儲かるカメラマンは、どんな本を読んでいるのか?

 では、儲かるカメラマンは、どんな経営の本を読んでいるのでしょうか。
 書店に行くと、ビジネス書ランキングといったコーナーもありますが、店頭に並んでいるものの多くは、今の時代に合った、ビジネスの基本が記されたものばかりです。
 僕もビジネス書をはじめ、いろいろなジャンルの本を年間100冊以上読んでいますが、世界中の成功者に愛されている本は、何十年、何百年と同じです。
 そこには、目先のことや薄っぺらい外側のビジネスではなく、ビジネスの本質、根本の部分をしっかり育てる内容が記されています。
 中でも、僕自身をカメラマンとして成功に導いてくれたのが、スティーブン・R・コヴィーさんの『7つの習慣』です。
 この本によって、僕の考え方はすべて変わりました。
 同書では、「人格主義の土台となるのが、時代を通して変わらない軸となる原理原則だ」と唱えており、激動の時代だからこそ、多くの人たちが変わらない軸を必要としているといったことが記されています。
 また、コヴィーさんは、過去200年の書物をさかのぼり、成功について研究しました。その結果、成功する人間には7つの習慣があることがわかったと言います。
 そして、今日に至るまで、原理原則について、それ以上の自己啓発本を書くことはできないとし、人はこの7つを習慣化するだけで成功に導かれると説いています。
 僕は本書を、人生の教科書とし、何度も読みました。
 この7つの習慣は、カメラマンに限らず、すべてにおいて置き換えることができます。たった7つの習慣を意識するだけで、儲かるカメラマンになれます。ぜひ皆さんも、一度読んでみてはいかがでしょうか。
 カメラマンの技術を高めるよりも先に、最初にこういったビジネス書を読むことをおすすめしています。

なぜほとんどのカメラマンは稼げないのか?

 日本人の特性か、自己投資貧乏に陥る人が数多くいます。
 例えば、プロカメラマンになろうと思ったら、カメラマンの専門学校に通ったり、有名なカメラマンのアシスタントとして活動したり、あるいはカメラマンの資格や検定があろうものなら、それを取得してから事業を始めようと考える傾向にあります。
 しかし、「カメラマン専門学校を卒業した小椋翔です。何でも撮影します!」とSNSで投稿しても、依頼は来ません。
 そこで、まだ知識や経験が足りないからと、3年下働きで有名カメラマンのアシスタントをしたとします。
 そして、「カメラマンの専門学校を出た後、プロカメラマンの○○さんの下で3年カメラを学ばせていただきました小椋翔です。撮影依頼お待ちしています!」と再び投稿しても、まだ依頼は来ません。
 そうか、今の時代、動画も撮れなきゃダメか!
 と、さっそく動画撮影セミナーに参加し、数カ月高額な受講料を払い勉強してSNSで告知しても、やっぱり依頼は来ません。
 知識を学ぶことで、自信につながるかもしれません。
 けれど、手段に依存する考え方をしていれば、結果、時代が変わりゆく中で、そのカメラがないと生きられない状況に陥ります。
 そもそも、ビジネスと知識は別物です。
 知識が高まったからといって、ビジネスがうまくいくわけでも、スキルが上がるわけでもありません。
 では、知識、スキルはどのように上げたらいいのでしょうか。
 それは、目の前のお客様を満足させることに尽きます。
 それを学ぶために、僕が運営するカメラマン養成所では、カメラを学ぶより先に、撮影依頼をいただく流れをつくっています。
 お客様から依頼がくると、どうするか。
 皆さん必死で知識とスキルを吸収しようとします。
 僕自身、初めてブライダル写真の依頼が来たときは、やったことがないのにもかかわらず、そんなことはおくびにも出さず、「やりましょう。撮影に行きましょう。私なりの全力で」と、会場に向かいました。
 当時、フルサイズのカメラを持っていなかったので、どうしたかというと、まずは徹底的に結婚式のルールを勉強しました。
 結婚式には介添え役がいて、プランナーさんがいて、どういう立ち位置で、どのタイミングで指輪の交換があって、人前式、神前式、いろいろなパターンがあるのか……。それによって、撮影してもいいところ、ダメなところがあるのか……。そんなことを、事細かに学び当日を迎えました。
 驚いたのは、先にも触れましたが、親族の方に、僕よりも性能の良い高級なカメラを持っている人がいたことです。
 しかし、僕はそのとき、人と比べて自己否定するのではなく、ご依頼くださった新郎新婦さんを満足させることに徹底しようと決めたのです。安いカメラでしたが、結果的にお二人には喜んでいただき、後に妊娠した際は、妊婦フォトを、出産後はニューボーンフォトやお宮参り、お食い初め、ハーフバースデイと、お子様の成長に合わせて撮影依頼をしてくださいます。
 このように、ビジネスと知識、スキルは別物と考えることによって、カメラマンは稼ぐことができます。
 そのためにも、まずは完璧主義を捨てることが大切です。
 自分の作品をつくるにあたって完璧であることは素敵ですが、それよりもお客様をいかに満足させるかに完璧であることにフォーカスすることが、カメラマンとして生活する上でものすごく大切なことになっていきます。

お客様の要望をよく聞けば、9割うまくいく

 ビジネスがうまくいかない人たちの共通点は、自分の商品、自分の価値観を前面に出していることです。
 そもそもビジネスは、問題を解決するために生まれました。
 ビジネスの基本は、問題提起にあるのです。
 そして僕は、ビジネスのことを「ありがとうの数」と呼んでいます。
 お客様から「ありがとう」と言ってもらえるようなことができているか。そう考えると、ビジネスはお客様が主体であることに気づきます。
 つまり、お客様の希望を徹底的に聞けば、そこにたくさんのビジネスチャンスが、そしてたくさんの収益があるのです。
 ここでポイントなのは、「お客様を説得しようとしない」ことです。
 お客様を説得することは不可能ではありませんが、それをするくらいなら、お客様の立場になり、お客様が思っていることを話したほうがビジネスはうまくいきます。
 これまで僕は、お客様の要望を聞いて、爆発的なヒットをいくつも生み出しました。
 例えば、「スタジオに行くと、うちの子は笑ってくれない」「子どもを3人も抱えて撮影に行くのは大変」といった声を耳にして、出張撮影を始めました。
「七五三に手ぶらで行けたら楽なのに」という声から、神社に手ぶらで来ていただき、そこで着替え、撮影をするといったサービスを行ないました。
 このように、お客様の要望をよく聞けば、ビジネスの9割はうまくいくのです。
 ぜひあなたも、お客様の立場になって、お客様の思っていることを提言してみてください。

いかがでしたか?

技術を磨くことを否定しているわけではなく、技術を磨くこととビジネス(稼ぎ方)を学ぶことは別。ビジネスを学ばないといけない。その両立こそ最終目標であることは言うまでもありませんよね。趣味で終わらせるならいいですが、ビジネスとして稼ぐためには不可欠なマインドだと改めて感じます。

小椋さんの著書『副業するならカメラマン』では、カメラマンに限らず、今回ご紹介したようなビジネス的な思考法リピーターのつくり方集客のノウハウなど、起業や副業を考えている方にも参考になる内容がまとまっています。興味のある方はチェックしてみてください。

▼小椋さんが「副業で成功する4つの秘訣」について語っています。



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