フォレスト出版編集部の寺崎です。
最近話題のWeb3ですが、メタバースでの土地取得がすごいことになってるみたいです。
なんだか完全にバブルですね。「初めは1ランドあたり3万~5万円相当だったが、数カ月経つと約20万円となり、いまは150万円で取引される」とあります。自分も買っておけばよかった・・・なんて思ったり。
ところで、今月21日にAmazon発売開始予定の新刊『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』(落合渉悟・著)が発売前の予約注文段階から好調です。
本書はタイトルに「メタ国家」とあるから、メタバースの話と一瞬思われるかもしれませんが・・・テーマは「DAO」です。
DAO(ダオ)とは、「自律分散型組織(Decentralized Autonomous Organization)」の略で、ブロックチェーンを技術的基盤とした仮想共同体のこと。文字通り、Decentralized=分散した・非集中的、Autonomous=自律した、Organization=組織。参加者全員が平等な立場で運営されるため、究極の民主主義を実現させるためのツールとして期待されています。
いくつか書籍企画を進めている関係で、Web3周辺については日々勉強中なのですが、DAOに関しては「Decentralized=分散した」、つまり中央集権的ではない部分に加えて、「Autonomous=自律した」の部分もポイントになるようです。
最近実用化している自動車の「自動運転」を英語で言うと、”Autonomous driving“と表記するそうです。”Automatic driving”や”Automated driving”ではない。これはつまり、これまでの旧来型のオートメーションの文脈で語られる「自動」ではなく、より高度な処理を行う「自律」であるという点が重要なわけです。
では、気になるDAOについての簡単な解説を『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』から引用しよう。
中央に鎮座する権力者の恣意的な決定を排除できて、民主的な総意が反映される仕組み。これが実現したら、ホントにすばらしいことです。
個人的な愚痴でたいへん恐縮ですが、「選挙で投票しても何も変わらない」という現実に絶望していました。これまでは。
でも、DAOによる国家運営が実現すれば、自分たちの声が民主的な形でストレートに反映されます。ブロックチェーンによる投票も可能となり、選挙の透明性、公平性も担保されます。
そんなことを夢想するなか、こんなニュースが飛び込んできました。
なんと!
コロラド州が暗号資産、DAO、ブロックチェーン、いち早く取り入れるぞ!とブチ上げています。さすが地方自治が徹底しているアメリカですね。
ただし、実は日本でもこうした動きが現実化しています。
自民党の平将明議員が座長を務める「自民党デジタル社会推進本部 NFT政策検討PT(プロジェクトチーム)」が「NFTホワイトペーパー(案) ~ Web3.0時代を見据えたわが国のNFT戦略 ~」というものを発表しています。
このホワイトペーパーを読んでみると、以下のような記載も見つかりました。
DAO特区!!!!!!!!!
いやー、もうこれはガチですね。
というわけで、今日はブロックチェーンエンジニアであり思想家/人権ハクティビストの落合渉悟さん新刊『僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた』発売前の中間報告でした。
(発売までもう少々お待ちください)