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【投資信託】デメリットと選び方をズバリ!

フォレスト出版編集部の寺崎です。

今日は前回記事の続きです。

前回の記事では「投資信託のメリット」についてまとめました。ただし、何事もメリットの裏にはデメリットがあるもの。

今日は「投資信託のデメリット」について、水瀬ケンイチさんの『改訂版 お金は寝かせて増やしなさい』から抜粋してお届けします。

投資信託のデメリット①
持っているだけで手数料がかかる

 投資信託には各種の手数料がかかります。主には、①購入時手数料、②運用管理費用(信託報酬)、③信託財産留保額の3つです。
 なかでも、②運用管理費用(信託報酬)は、投資信託を持っている間は、毎日かかる手数料です。毎日かかるので、長期保有しても影響を薄めることができないため、リターンを直接押し下げる要因になってしまいます。
 そのため、インデックス投資では、運用管理費用(信託報酬)ができるだけ低い投資信託を選ぶことがとても重要になってきます。
 なお、①購入時手数料は、一時的な手数料なので投資信託を長期保有することで影響を薄めることができるうえに、③信託財産留保額とともに0%のインデックスファンドがあるため、これを選べば問題はありません。

水瀬ケンイチ『改訂版 お金は寝かせて増やしなさい』第1章より

要するに「運用管理費用(=信託報酬)」がなるべく安くて、購入時手数料と信託剤債保留額がゼロのインデックスファンドを選べばOKというわけです。こう聞くと、さほど大きなデメリットには感じませんね。

投資信託のデメリット②
すぐに大儲けはできない

 投資信託は、たとえばある会社の株式を1銘柄だけ持っているときと比べると、価格の上昇や下落が緩やかです。それはメリットのところにあった「分散投資」の効果でもあるのですが、裏を返せば、宝くじのように人生を一発で逆転するような大儲けはすぐにはできません。
 大きな利益を上げるためには、何十年といった長い時間がかかります。
 ただし、長い時間をかければ、着実に資産形成をすることができます。
 それも、やり方次第では、ほとんど手間をかけずに可能なのです。

水瀬ケンイチ『改訂版 お金は寝かせて増やしなさい』第1章より

株式投資を一攫千金のギャンブル的に楽しむ人にとっては退屈このうえないインデックス投資ですが、「ほったらかしで増えてくれればオッケー」という人にとっては最適解というわけです。

個人的には、インデックスでこつこつ積み立てしつつ、自分が応援する企業の株を持っておくのも楽しそうだなと最近思えてきました。

たとえば、いまちょうど株価が底を打っているChatworkの株価が2月24日現在で455円です。単元株数が100株なので、最低購入代金は45,500円。仕事で毎日使っているChatworkが今後伸びるのかどうかわかりませんが、45500円で応援できると思うと「ちょっと投資してみてもいいかな」と思えたり。

「応援したい企業」が自分にとってどこか、ちょっと考えたりすることが増えました。当然、日本の企業に頑張ってほしいので、国内企業限定ですが。

以上、投資信託のデメリットは2点でした。

ぶっちゃけ、デメリットと言えるほどのデメリットではない気がしますね。じゃあ、今後は具体的にどんな投資信託を選べばいいのでしょうか?

投資信託の99%は不要!

 少額からたくさんの銘柄に分散投資できて、制度的にも手厚く守られている初心者向きの金融商品ですが、手数料がかかるので、できるだけ低コストなものを選ぶ必要はあります。「投資信託」はそんな金融商品です。
 現在、日本には約6000本もの投資信託があります。
 この数、なんと日本の上場企業数よりも多いのです。
 たくさんの銘柄をまとめて分散投資できることが特徴の投資信託の数が、投資対象である上場企業数よりも多いのですから、普通に考えたら、これはある種の異常事態です。

水瀬ケンイチ『改訂版 お金は寝かせて増やしなさい』第1章より

いま調べてみましたら、現時点での日本の上場企業数は3,927社。対して、投資信託の数は約6000本。うーむ、たしかに異常事態です。

そんな膨大な投資信託から、どれを選べばいいのさ!?

「そんなにたくさんあるなかから、どれかを選ぶなんてできない!」

 はい、そう思われるのは当然です。
 ところが、実はインデックス投資においては、これがすごくカンタンなのです。
 結論から言うと、買うのは「インデックスファンド」だけです。
 投資信託には大きく分けて、「インデックスファンド」「アクティブファンド」の2種類があります。
 インデックスファンドとは、各種指数(インデックス)に連動する運用成果を目指す投資信託です。各種指数には、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、MSCIコクサイなど株式市場の動向を表すインデックスや、野村BPIなど債券市場の動向を表すインデックスなどがあります。多くの場合、「市場平均」を表しています。国内外の株式・債券・不動産など主要な各資産クラスには、それぞれインデックスがあります。
 インデックスファンドは、これらインデックスの動きにぴったり連動するように運用されます。たとえば、国内株式のインデックスであるTOPIXが1日で3%上昇すれば、インデックスファンド(TOPIX連動)も3%値上がりし、逆にTOPIXが1日で1%下落すれば、インデックスファンド(TOPIX連動)も1%値下がりします。
 一方、アクティブファンドとは、インデックスを上回る運用成果が得られるように、専門家が投資先や売買のタイミングを判断して運用を行う投資信託です。

水瀬ケンイチ『改訂版 お金は寝かせて増やしなさい』第1章より

答えは「インデックスファンド」を買えばよし。

実にシンプルです。

とにかく地味で華やかさに欠ける「インデックスファンド」ですが、実は「アクティブファンド」よりもずーっと運用成績がいいそうです。このあたりの説明についてはまた改めて。


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