
【起業】ドリームキラーに出会わないためのシンプルなコツ
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
ドリームキラー――。
文字どおり、こちらの夢をつぶしに来る人のことです。独立や起業の文脈でも、よく耳にするキーワードですよね。あなたの夢を否定したり、難癖をつけたり、妨害して、つぶしにかかるわけです。できるだけ目の前に現れてほしくないものです。
自らが「ぼっち起業家」にして、今までに多くの陰キャの方々を起業で成功に導いてきた「ぼっち起業コンサルタント」として知られる杉本幸雄さんは、「ドリームキラー」に出会わないためのシンプルなコツがあると言います。
今回は、杉本さんの新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』のなかで、その該当箇所を一部編集して、全文公開します。

*
起業したことを友達に話さない
私は起業する前から、ぼっちでした。同僚や先輩に、自分の夢や計画を話しませんでした。なぜなら、起業したことがない人に話してもわからないと思ったからですし、そもそも賛同を得たいとも発想しませんでした。話したところで、バカにされたり、反対されるだけで、時間の無駄だと思ったのが正直なところです。
起業することを話すと、300%の確率で「ドリームキラー」があなたの目の前に現れるでしょう。
ドリームキラーとは、あなたの夢を否定したり、難癖をつけたり、妨害する人のことです。彼らは、あなたのやる気を奪ってしまいます。起業したことがない人、起業して失敗した人に話しても無駄です。あなたは、応援されませんし、具体的な支援も99%得られまえせん。
私は、ドリームキラーに出会わないために、秘密主義でいました。誰にも言わないで、黙々と、着々と、進行させました。それが、私にとって最善の方法だったからです。
秘密主義で起業する3つのメリット
秘密主義で起業する、メリットは次のとおりです。
①自分の意志で自由に行動できる。
②誰にも邪魔されない。
③感情を乱さず、自分の力を存分に発揮できる。
もちろん、デメリットもあります。孤独で困難に直面したときに無償の協力者がいないことですし、責任転嫁する逃げ道も失います。
でも、実際、ぼっち起業家の人たちは、それらを基本的に自分で乗り越えています。また、起業家セミナーに参加することで、多くのアイデアをもらうこともできます。
私が同棲相手に起業したことを話したタイミングは、法人設立をして20日後くらいのことでした。
「会社、またまた辞めたんだ。それで自分で会社をつくったんだ」と言いました。相手の反応は「へえ、そうなんだ……」だけでした。
この反応は、期待され、信頼されていて、心配されていなかったからです。
なぜなら、私は、会社勤めは向いていませんでしたが、実務はきちんとできていたからです。この時点で持っていた資金は200万円だけでしたが、スタート地点としてはそれで十分だと思っていました。
私の周囲のぼっち起業家たちの大半も、起業することを誰にも話していない人ばかりです。むしろ、「起業するぞ! 宣言」をした人たちはことごとく失敗しています。
起業前に大反対に遭って、起業を断念する人がとても多いのです。私は有言実行のやり方を選んだ彼らは、もしかしたら反対されることを望んでいたのかな、とも思います。反対されれば、撤退しやすいからです。
でも、私たち秘密主義のぼっち起業家は、自分の夢や目標を大切に守るために、「無言実行」という作戦を選んでいます。
ほとんどの場合、一番のドリームキラーは、親や配偶者です。理由の大半はお金関連でしょう。同僚は、あなただけ成功者になるのが許せない、あなただけお金持ちになるなんて卑ひ 怯きょうだ、などとわけのわからないことを言って、自分が置いてきぼりになるのが嫌だから、あなたの足を全力で引っ張ろうと躍起になります。
さあ、あなたはどうしますか。有言実行派? それとも当面の間、秘密主義で着々と地下活動をして進むことにしますか?
〈著者プロフィール〉
杉本幸雄(すぎもと・ゆきお)
ぼっち起業家。起業コンサルタント。国内唯一無二の陰キャや人見知りの経営者向け交流会「KIO 陰キャ×自由が丘支部」支部長。
1969年1月生まれ、明治大学農学部出身。幼少の頃から虐待やイジメに遭い人生の前半はドラマのようなどん底人生。人見知りであまり話さず、話してもどもってしまい、小学生の頃のあだ名は「障がい者」だった。独りぼっちでいることをむしろ好み、寂しいとか孤独だと感じることはなかった。社会人になってからは、正社員だけでなくアルバイトや派遣スタッフでも、どこで働いても長続きしないダメ人間。1カ所で最長で3年、最短では午前中2時間だけで辞めて帰ってくるほど。正社員だけでも10社以上に転職した結果、ついには、もう履歴書を書くのも面接に行くのもめんどくさくなったという理由で、ぼっち起業を決意し、およそ20年前にコンサルタント業で起業。日本で随一のぼっち起業コンサルタントとして、ぼっちや陰キャ経営者からのコンサル依頼が絶えない。逆境を跳ね返して幸せを得るコツは「片手間ダメ! ど根性®」の姿勢で、目標達成のために必要な努力を少しずつ着実に消化していくこと。好きな動物は、ガリガリに痩せ目つきが鋭い、野良猫。
*
今回ご紹介した新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』の著者、杉本幸雄さんが、「ぼっち起業」に向いている人として、次のような人を挙げています。
◉会社で働くのに窮屈さを感じている人。
◉ぼっち・人見知り・コミュ症と自認しているが、起業したい人。
◉集団行動するのが苦手、一人で自由に稼ぎたい人。
◉就職に抵抗感がある学生。
◉とにかく自分のペースで仕事がしたい人。
◉飲み会とかの付き合いが苦手、めんどくさい人。
◉会議で自分の意見を発言するのが苦手な人。
◉人に指示されたり、管理されて働くのがツラい人。
◉会社の給料に不満があり、収入を自分で自由に決めたい人。
◉複数の人といるより、一人でいるほうが好きな人。
◉実際に対面で会ったり、電話で人と話すのが苦手な人。
◉社内政治とか根回しがめんどくさくて仕方がない人。
◉ライフスタイルや趣味を重視した人生を歩みたい人。
◉オタク気質がある人。
陰キャ、コミュ症、人見知り、オタク、集団が苦手……。
一見、起業に向いていない性格だと思ってしまうかもしれませんが、本書を読めば、その価値観は180度変わります。むしろ、起業に向いている武器である、と。
では、武器にするためにはどうすればいいのか、その武器をどのように活用していけばいいのか、そのときに注意すべき点など、ぼっち起業コンサルタントとして、今まで多くの「ぼっち起業家」を成功に導いてきた著者の杉本さんが培ってきた経験や知識、知恵を余すことなく盛り込まれた1冊が『「ぼっち起業」で生きていく。』(杉本幸雄・著)です。興味のある方はぜひチェックしてみてください。


▼新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』の「はじめに」「目次」を全文公開中
▼新刊『「ぼっち起業」で生きていく。』の関連記事はこちら