見出し画像

人が付き合っていける人数はたったこれだけってマジ⁉

こんにちは。フォレスト出版の美馬です。

最近、人間関係でそれはもうものすごく疲れています。

私はとくに人見知りするタイプではないですし、基本的には誰とでもそれなりに会話を続かせられるほうだと思っているのですが、もちろんたまに相性が合わない人がいます。だって人間ですもの。それは仕方のないことです。

異常心理学の第一人者である杉浦義典・著『いつもの焦りやイライラがなくなるせっかちさんの本』では、人付き合いについて興味深いことが書かれています。本書に掲載されている内容を一部抜粋、ご紹介していきます。

生物学的に、我々人間が付き合うことができる人数には上限があると言います。

1人の人間が脳で処理できる人数、つまりきちんと把握できる人数は、約150人と言われているそうです。太古の人類がサバンナに暮らしていた頃の遺跡を研究すると、一つの集落で暮らす人々の数は、つねに150人くらいだったそうです。おそらく人間の能力的に、その程度の数が限界ということかもしれません。

そして、著者曰くどんなに人類が進化しても、処理できる人数が格段に増えるということはあまり考えられないと言います。もちろん、SNSでフォローしたりフォローされたりしている人数、携帯電話に登録している人数が何百人もいるのは、今の世の中では仕方がないのかもしれません。

それでも、相手の顔と名前、個性がきちんとわかる人数としては、やはり150人が限度だと言うのです。

実際に付き合っている人数が150人より多いか少ないかはさておき、毎日毎日、あちこちで飲み会やサークル、オフ会などに参加している場合、もしかしたら身体的に無理をしているのかもしれません。

そもそも、友人や知り合いが300人いれば、150人しかいない人の2倍の幸せがあるというわけでもないですよね。著者曰く、心理学においては友人付き合いが充実していることは、心の健康に寄与するとされていますが、そこに人数はそれほど関係しないと言います。

それよりも、「支えられている」「支えている」という感覚を得ることのほうが重要だそうです。無理してたくさんの人と付き合う必要は一切ありません。また、「この人に連絡しなくちゃ」「あの人たちと会わなくちゃ」「SNSの投稿をチェックしなくちゃ」などというのは、たくさんの人とのつながりを目的にしてしまっている状況であるとも言えます。

「私、会っている人がやけに多いなあ……」
「じつはちょっと疲れているかも……」

と気づいたら、SNSでのつながりを広げ過ぎない、スケジュールに空白の日をあえて作ってみるといったことをしてみることが、本書ではおすすめされています。

とは言っても、次のように声をかけられるとなかなか断りずらいですよね。

「今週中にこの仕事する余裕ある?」
「今日、飲み会があるみたいなんだけど、もし暇だったら来ない?」
「今週末、予定がなければゴルフコースを回らないかってお客さんに誘われたんだけど、どうする?」

とくに、私のようなせっかちさんは、やらなくてはならない仕事が増えるとテンパって、結局仕事を先延ばしにしてしまうことがあります。また、「自分は重要な仕事を任されているんだ!」「自分は仕事ができるんだ!」と勘違いしがちな一面もあるようでうす。

そんなせっかちさんだからこそ、「飲み会には行かなくちゃ!」「断ったら悪いんじゃないかな」などと気持ちが追い立てられると、無理をしてでも飲み会に参加するという行動に直結してしまいます。

人間関係に疲れていたり、体に不調をきたしていたら、やはりキャパシティを超えている可能性があるかもしれません。相手は、「余裕ある?」「暇なら来ない?」「予定がないなら来ない?」と聞いているわけで、「どうしてもあなたにこの仕事をやってもらわないと困る」「飲み会に来ないとダメ!」「一緒にゴルフに行かないとお客さんに失礼だ!」などとは思っていないはずですよね(笑)。この場合、断ったからといって、今後の関係に支障をきたすケースは少ないでしょう。

「私がやらなくちゃ!」「断っちゃまずい!」などとすぐに行動に移さないで、ほんの一瞬、「どうしようかな」と「間」を置いてみると、無理のないお付き合いが可能になるかもしれないですね。

本書の製作期間中、そんなことを思いながら人間関係について考えていました。今回ご紹介した本はこちらです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!