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オカルトはすべて科学で証明できる?

こんにちは。フォレスト出版、編集部の美馬です。

暑くなったり寒くなったり、今年は気持ちの良い秋ではないような気がします。20代後半ともなると免疫力がガクっと落ちるのか、気候の変化に適応できず、すぐに風邪をこじらせてダウンしてしまいます。

とはいえ、昨日は2024年最大の満月「スーパームーン」だったので、月明かりの下、窓際でしっぽりと日本酒を嗜んでいました。いつか縁側のある家で猫と一緒に静かにお月見をするのが夢です。

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話は変わりますが、じつは私けっこう呪いとか、妖怪とか、悪魔とか、怪物とか、そういう類の話が好きなんです(もちろんエンタメとして)。お化けは嫌いです。宇宙人はそもそも信じていません。

月と言えば、狼男ですが、『呪いを、科学する』(中川朝子/ディスカヴァー・トゥエンティワン)によれば、この怪物の正体はおそらく「多毛症」の人間ではないかと考えられているそうです。

多毛症は、文字通り体毛が過剰に成長してしまう病気です。もっとも、先天性多毛症は非常にまれな病気ですから、大量発生したとは思えません。
 しかしこの多毛症、決して侮れません。スぺインにおいて、胃薬と脱毛治療薬の取違えにより、なんと17人の子どもの体に毛が生えた例が報告されています。時代が時代であれば、いわれのない偏見に晒されていたかもしれません。正しい知識と薬に対するリテラシーの重要さがわかりますね。
 また、その他の要因として、当時大流行していた狂犬病に対する注意喚起が、迷信という間違った形で伝播したことや、自分も狼男になってしまうと思い込む「狼化妄想」を抱えた人が発生したことなども挙げられます。                                                                       

『呪いを、科学する』
(中川朝子/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

このように、科学の視点からオカルト(?)を紐解くと「夢がないな~」と思ってしまうこともしばしばあるのですが、基本そういう話の出所を見ると悲しいエピソードに辿り着くんですよね。

たとえば、諸説ありますが、鬼の集落は疫病で見放された(隔離された)人たちが住んでいたムラだったり、罪人が集められた場所だったり、本書では鬼は「腐敗した死体」だったのでは、と書かれていました。当時のことを思うとちょっと悲しい気持ちになるものばかりです。

それでも興味がある方には本書をおすすめします。

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これも諸説ありますが、猫は年を取ると「猫又」になると言われています。今世に恨みつらみがあって妖怪化する猫もいれば、飼い主に愛されすぎて不思議な力を持つ猫もいるらしい。どうかうちの愛猫は後者であってほしいものです。

エアコンの上に乗るのでバリケード設置中★

いつかその尾が二つに分かれるまで。



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