「外出自粛」をどう意味づけするか?
フォレスト出版の寺崎です。
これから数回にわたって『すごい無意識』『無意識を鍛える』の著者である梯谷幸司さんが発信されている動画メッセージを文字起こししてお届けします。メンタルトレーナー・心理技術アドバイザーである梯谷(はしがい)さんは「メタ無意識」という概念を核にして、人間の奥深い心理からもとづくあらゆる事象に斬り込んでいます。
今回は「外出自粛」について。
それでは、どうぞ。
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こんにちは。梯谷幸司です。
外出自粛のなか、ご自宅でゆっくり過ごされている方も多いかと思います。そして、みなさんにお聞きしますが、何のために自宅でゆっくり過ごしているのでしょうか?
「政府が緊急事態宣言して外出自粛を要請したから自宅にいる」
「みんなが自宅にいるようにしてるから自分もそうしている」
どういう前提で、どういう思いで外出せずに自宅にいるのか。それによって、今後このコロナ騒動が収束してから、うまくいきはじめるか、ダメージを受けてダメになっていくか、大きな信じ込みの違いが生まれてきます。
まず、みなさんにお聞きします。
たとえば、街中を歩いていて、青信号が点滅して赤信号になりそうなとき、うかつに「あ、赤になる!」と言って走ってしまう人も多いでしょう。あるいは、乗ろうと思っていた電車の扉が閉まる寸前「あ、間に合うかも?」と駆け込み乗車することもあるでしょう。
じつはこれって、心理的にとても危険なことなのです。
「赤信号になりそう。走って渡らないと」
「電車の扉が閉まりそう。早く乗らなきゃ」
こうした行為はあるダメージを持つ「信じ込み」が芽生えます。
「赤信号になりそう。走って渡らないと」
「電車の扉が閉まりそう。早く乗らなきゃ」
こう考えたときに何が起きるか。
あなたの脳はあなたの「動き」をみて信じ込みを作っていきますから、「あぁ、この人は余裕がない人なんだな」という信じ込みを脳が作ってしまいます。
そして「私は余裕がない人だ」という信じ込みを、あらゆる場面で応用しようとします。仕事でも余裕がない現実をつくりはじめます。プライベートでも余裕がない信じ込みをつくりはじめます。
なぜなら、「私は余裕がない人」だから。
ものすごいダメージができてしまうわけです。
これと一緒で、自宅で外出自粛をしている理由が、「政府がいうから」「コロナに感染するのがイヤだから」「みんながそうしてるから」だと、「私は見えない何かに振り回されている」「私には自由がない」という信じ込みが芽生えてしまいます。
そして、このコロナ騒動が収束して以降、「私は自由じゃない」「私は見えない何かに振り回されている」という前提が、さまざまな場面で応用され始めてしまいます。
仕事でもプライベートでも……
「ほら、やっぱり私は自由じゃない!」
「自分は見えないなにかに振り回されてるんだ!」
こうした思い込みに囚われた心理的ダメージを受けてしまいます。
これこそが、コロナ騒動が収束してから「求められて選ばれる人」になっていくか、「余って埋もれていく人」になっていくのかの大きな分かれ目になっていくと睨んでいます。
これはつまり、「メタ無意識」の違いなわけです。
「政府が命令するから自宅にいる」
「みんなそうしてるから」
「コロナが怖いから」
これらは過去基準で問題回避型です。これではうまくいきません。
「私はこういう未来の目的のために自宅にいる」
このように「目的」を付け直してください。「みんながそうしてるから」だと外的基準、他者基準になります。これはメタ無意識レベルで、ものすごいダメージを与えることになります。ダメージを与える「信じ込み」をつくってしまうことになるのです。
ぜひ改めて、「未来基準」「目的志向」で「私はこういう未来の目的のために自宅で過ごすんだ」という信じ込みを作ってください。
うかつに「政府が言うから」「みんなそうしてるから」「コロナ感染が怖いから」では、あなたの心にダメージを与えてしまいます。
ぜひ、注意して、何のために自宅にいるのか、考え直してみてください。
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