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【再掲】1日1食 VS 週3食 パフォーマンスが上がるのはどっち!?

 先日、自宅での夕飯時にイライラしていた妻が声を荒げたので、むかついた私は「うるせーな、もう飯はいらねーよ」と言って、リビングから退散しました。
 それ以来1週間、夕食抜きの生活をしています。正確には、普段は朝食もとることが少ないので、食事は昼飯だけ、つまり1日1食で生活しています(もっと正確にいえば、酒と乾き物メインのつまみで晩酌は続けています)。

 結果的に、1週間で体重が3kgほど減り、65kgになりました。社会人になる前の体重58kgには程遠いですが、この思いがけない減量に気を良くしたので、もう少し続けてみようと思っています。
 とはいえ、現段階ではどうしても空腹を感じることも、食事が頭をよぎりることも、以前に比べて増えている実感があります。食事を抜くと集中力が高まると言われていますが、その境地に至るまでに、つまり1日1食が当たり前になるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

 ところが、1日1食にも落とし穴があるそうです。
 それが記されているのが、1日1食~週3食(!)をすすめる堀大輔『食べない人ほど仕事ができる!』です。

 1日1食と週3食を比較した「極端VS超極端」の場合、どちらがよりパフォーマンスが上がるかを比較している箇所でそれが示されています。
 以下は、2021年2月のnote記事でも掲載した原稿ですが、再掲させていただきます。


1日1食は内臓器にダメージを与えやすい 1日1食と週3食の違い①

 本書では1日1食〜週3食になることをすすめています。しかし、1日1食でも十分少ないのに、さらに週3食まで減らすことにどんな意味があるのか? という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
 一つ目の理由は、1日1食の人の多くが、習慣的、そして生理的なはたらきによって、睡魔の発生する夜に食事をしやすいことです。空腹感と睡魔は密接につながっており、夜に発生しやすい睡魔は空腹感を喚起します。そして、未消化のものが大量にお腹に入ったまま寝ると、その間に内臓器に大きなダメージを与えてしまいます。
 週3食でも同じなのでは? と思われるかもしれませんが、週3食はそもそも食べる日より食べない日のほうが多くなるのはもちろん、食べることに特段の執着を持っていません。要は、「今日食事をとってもとらなくてもどっちでもいい」「いつ食べたっていい」という状態です。自ずと、内臓器にダメージを与える夜に食事をとる人は、1日1食に比べて圧倒的に少なくなります。

精神衛生上、週3食の勝ち 1日1食と週3食の違い②

 欲に任せて食べないということは、食事が美味しくなくなるのではないか? と思われるかもしれません。しかし、1日1食も含め、毎日食事をとることが当然と思っている人には感じることができない感謝を持つことができます。
 漫画やアニメでは、お腹をすかせたキャラクターが、目を輝かせて食べ物にかぶりつくシーンがよく描かれます。これは漫画やアニメの世界だから……と思いますか? また、自分とは無縁の世界に感じますか?
 週3食を実践するということは、食べることのほうが非日常になります。必然、いざ食事をするときはほかの誰よりも料理が輝いて見え、感謝の気持ちも湧き上がってきます。
 また、ビジネスマンにとっては自分の限られたリソースを、向けるべき対象に最大限発揮することが大切です。
 しかし、そのリソースを食事に悩むことに使うのはもったいないことです。食事をとるサイクルが短い人ほど、短いスパンで食事のことが頭をよぎります。食事をしている時間だけが、食事に関与している時間ではないのです。
 1日3食の人は、約3〜5時間程度のスパンで食事のことを考えはじめることになります。1日1食の人であれば、16時間程度でしょうか(睡眠時間を除く)。週3食となると、そもそも食事をとることをしばらく忘れることも少なくありません。私も気づけば4日ほど飲まず食わずで過ごしていて、ふと仕事の接待のときに、「あ、これ4日ぶりの食事だ」となることもあります。
 4日ぶりの食事だと、血糖値が急上昇してしまうのでは? と思うかもしれませんが、肝グリコーゲンなどが不足しているため(グリコーゲンなどのメカニズムについては別ページで解説)、心配するほど急激に血糖値は上がりません。

週3食だとダイエットが気にならなくなる 1日1食と週3食の違い③

 1日1食はダイエットに効果的と手放しでは言えない事情があります。というのも、1日3食の人よりも身体の吸収率が上がってしまうため、体重や脂肪が増えてしまうことがあるからです。
 一方、週3食も吸収力は上がりますが、所詮は週3食。それぞれをフードファイターのような食事にしたとしても太るのは不可能です。週3食で太るためには、一般的なカロリー計算で考えても、1食で約5000kcalも食べなければなりません。そもそも、少食で胃袋が小さくなっている状態でこれだけ食べることはかなり困難といえます。
 このように、こうしたダイエットに関する不安や食事に対する自罰感情を、完全に頭から抜いて食事ができるのが週3食の醍醐味です。

 週3食という食生活は、食事を毎日食べなければならない、栄養をとらなければならないという強迫観念からの脱却が目的です。そしてその目的を達成し、食べること、そして食べないことの罪悪感もなく、体重が無為に増えていくような事態にならないことの幸福感は、実践者しかわからないものです。
 週3食が当たり前になると、食事ができない時間に「我慢」という概念が入りません。しかし、食べるときに食材・料理に向き合い、感謝して楽しく食べる。この繰り返しで人は十分に幸せに生きることができます。
 一人暮らしで、必須家電と考えられている冷蔵庫を捨てた週3食実践者もいます。自分一人の生活において、非常食を除いて食材を保存しておく意味もないという認識になったようです。
「でも、電子レンジは必要なんですよ」
 私は「何をわけのわからないことを言ってるんだ!?」と一瞬訝しんだのですが、どうやら、久々に買ってきたお弁当をしっかり温めて食べることは、彼にとって保存よりも大切なことになったようです。


とりあえず、週3食までの道のりは果てしなく遠いので、デメリットを意識しつつ1日1食に慣れていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(編集部 いし 黒)

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