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日曜に「日曜っぽい」と思うのが好き。

こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。

明日、大阪の梅田 蔦屋書店さんで、豪華イベントが開催されます。

蒼井ブルー『エモい言葉の日常』刊行トークイベント&サイン会

幾度となく「エモい!」と 共感の嵐を呼んだ、蒼井ブルーの言葉はこうして生まれた──。
誰も表現できなかった「エモい言葉」の裏側がついに語られます。

イベントでは蒼井ラジオのパーソナリティ ぷら田さんをゲストにお迎えし、ダブルMCで、次の内容についてお送りしていきます。

・『エモい言葉の日常』制作秘話
・最近あったエモいできごと
・蒼井ブルーお悩み相談室(質疑応答)など

残席は残りわずかです。お申し込み受付は当日の午前0時まで。ご興味のある方はぜひ。

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『エモい言葉の日常』の出版記念イベント開催を記念して、SNSで反響が大きくあった言葉についてご紹介します。

日曜に「日曜っぽい」と思うのが好き。


ぼくの日曜のもっとも古い記憶は幼稚園のころ、朝起きて母に「今日幼稚園ある?」と訊いていたことです。曜日がまだよくわかっていませんでした。「今日はお休み」と返ってくると、友だちに会えない寂しさとのんびりできるうれしさが入り交じった複雑な気持ちになっていました。
 日曜のことが好きですが、日曜に「日曜っぽい」と思うこともまた好きです。日曜らしい風景やできごとに遭遇したときや、自分自身が日曜らしい行動を取ったときにそう思います。無駄に過ごしてあっという間に終わってしまう日曜もあるじゃないですか。だから「日曜っぽい」と思うことは「日曜を楽しめている」ということでもあって、きっと満足度が高まるのだと思います。
 社会人になってからの「日曜っぽい」は恋人とのできごとのイメージが大きいかもしれません。お泊まり明けなら、寝起きで格好も気にせず行く朝マックだとか。ほぼすっぴんの恋人が「わたしハッシュポテト好き」などと言いながら食べる姿に「日曜っぽい」と。好き。

蒼井ブルー『エモい言葉の日常』

夏はとても短いくせに、終わらないような気がしてくる日があって。


 世の中には、はじめて聴いたのにどこか懐かしさを覚えるような曲があります。それと同じで、ある年の夏、まだ知りあって間もないのにずっと前から一緒にいたように思える人がいました。
「ね、わたしたちってさ、前世でも一緒にいたのかな?」
 愛って、ひとりで語ると安っぽく聞こえてしまいがちじゃないですか。けれど応えてくれる人がいたら途端に成立して、むしろいい話になるんですよね。
「どうだろうね。でも、なくはないかも」
 ぼくたちはお互いのことをまだよくわかっていなかったはずなのに、過去にはほとんど触れず、未来のことばかり語りあっていました。どこへ行きたいだとか、なにがしたいだとか、夏らしい遊びの約束をいくつもしました。毎日一緒にいてもこなせるかわからないくらいの。
 夏はとても短いくせに、終わらないような気がしてくる日があって。

蒼井ブルー『エモい言葉の日常』

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今週に入って、ようやく秋の気配を感じるようになりました。ぜひこちらの投稿もチェックしてみてください。

▼本書のまえがき全文公開中!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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