フォレスト出版の寺崎です。
これまで3回にわたって『経営×人材の超プロが教える人を選ぶ技術』(小野壮彦・著)から、おいしいところをご紹介してまいりました。
▼第1回 「人を見る目」は鍛えられるのか?
▼第2回 人の本質を見抜くには「4つの階層」に分解すればいい
▼第3回 「知識・経験・スキル」を評価する人事採用はもはや時代遅れ!?
今日はいよいよ、最深部の「ソース・オブ・エナジー」について見ていきたいと思います。
地下3階の「使命感」と「劣等感」が人を突き動かす
目の前の相手を見抜く、人を選ぶためには地上1階の「経験・知識・スキル」、地下1階の「コンピテンシー(=行動特性)」、地下2階の「ポテンシャル」を順番にみていくわけですが、これだけでは説明がつかない事例を多くみてきた著者の小野さんはさらに深い部分に着目しました。
著者は、楽天の三木谷さん、ZOZOの前澤さんという天才的経営者のもとで参謀を務めたのち、ベンチャーキャピタリストとして数多くのスタートアップ経営者と仕事をともにします。そこでアクの強い個性を放つ彼らには、従来の「ポテンシャル・モデル」を超えた何かがあると考えました。
「使命感」はとても美しいものです。
でも、多くの人にとっては無縁なことかもしれません。
一方で「劣等感」というと、普通はあまりいい要素とは思えません。できれば劣等感は持たずに生きていきたいものです。しかし、誰もが多かれ少なかれ劣等感を抱えて生きています。
そんな「劣等感」を強烈なバネにしながら成功している人物が周囲にいませんでしょうか?
「ああ、あの人がそうかも」
そんな風に思い浮かぶ人物が誰にもちらほらいるのではないでしょうか。あるいはご自身がそうだと自覚されているケースもあるかもしれません
しかも、この「使命感」と「劣等感」は陰と陽をなす要素だといいます。
「使命感」と「劣等感」は陰と陽で交じり合う
「劣等感」と「使命感」がダークサイドに堕ちたケースとして、本書では映画『スターウォーズ』のパルパティーン卿が事例として用いられています。
恐ろしいですね・・・。
逆に劣等感と使命感を強烈な原動力にして成功した事例として、本書ではソフトバンクグループの孫正義さんが挙げられています。
いかがでしょうか。あなたの周囲にいる「すごい人たち」に思い当たる節はありましたでしょうか。
最後にVoicyの人気チャンネル「スタートアップ営業ラジオ」のジェイさんが「この本はめちゃめちゃおススメ!」と紹介してくださっていました。すごくわかりやすい解説なので、どうぞ!