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【フォレスト出版チャンネル#175】累計100万部を超える大ベストセラー!フォレスト出版史上最大のヒット作誕生秘話を公開

このnoteは2021年7月15日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーを務める今井佐和です。本日は編集部の杉浦さんとともにお伝えしていきます。杉浦さん、どうぞよろしくお願いします。

杉浦:よろしくお願いします。

今井:今日はすごいすごいすごいスペシャルゲストをお呼びしているんですよね?

杉浦:はい。あの超大物を引っ張り出しました。どんな大物かと言いますと、フォレスト出版はおそらく20年くらい続いている会社のはずなんですが・・・もっと続いてるのかな?すみません。ちょっとその辺あいまいで・・・。

今井:(笑)。

杉浦:そんな歴史あるフォレスト出版の最大のヒットシリーズの著者さんなんですよ。

今井:もしかしたらVoicyをお聞きになってる皆さんも、読んだことがあるかもしれないですね。

杉浦:そうですね。シリーズ累計100万部を突破していますので、国民のうちの100万人は読んでいるんですよね?

今井:そういうことになりますね!

杉浦:そういうことになります。必ずや何人か読んだことのあるリスナーさんはいらっしゃると思います。

今井:では、早速お呼びしたいと思います。本日のゲストは嶋津良智さんです。どうぞよろしくお願いします。

嶋津:はい。よろしくお願いします。すごいすごいすごいと言われて出てきた嶋津でございます(笑)。めっちゃプレッシャーなんですけど、そんな紹介の仕方をされると(笑)。今日はよろしくお願いします。

〚怒らない技術』誕生秘話

今井:どう表現したらいいのか、陳腐な表現になってしまいましたが、嶋津良智さんです。では、嶋津さん、簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

嶋津:はい。普段は、「育てる側がよくならないと 社会も、企業も、人も、よくならない」との想いから 『「あなたのもとで働けてよかった 」をすべてのリーダーへ』という理念の基に人を育てられる人を育てる、人の育つ組織を育てるということをお仕事にさせていただいております。その主たるものが「人と組織の変われる理由がここにある」ということで、人づくり、組織づくりに特化をした日本一のビジネススクール、リーダーズアカデミーという会員制のビジネススクールを主宰、運営しています。

今井:ありがとうございます。早速質問なんですけれど、嶋津さんはこの『怒らない技術』を書かれる前にも何冊か本を出していらっしゃったんですか?

嶋津:そうですね。あとで詳しくお話をしていきますけど、元々原型となる本を出したのは3冊目だったので、その前に2冊書いていますね。

今井:で、この『怒らない技術』でグッと伸びたという感じですかね?

嶋津:そうですね。正確に話すと1冊目も結構売れたんですよ。で、2冊目も結構売れてるんですね。1冊目は確か45,000部ぐらい売れたんですね。2冊目は6万部ぐらい売れたんですけど。で、3冊目の本で、フォレストさんで当時の敏腕編集長と言われた編集長の方がいらしたんですけど、たまたま縁があって、その方をご紹介されて、その方が「嶋津さん、せっかくなので10万部売れる本をつくりましょう」って言ってくださって、僕も当時、1冊目と2冊目がそこそこ売れたというのもあって、少し著者友達もできてきた中で、やっぱり僕の中で10万部っていうのが1つのベストセラーとしての象徴みたいなものがあったんですよ。それで「10万部つくりましょう」って言っていただいた時に、すげー嬉しいなあと思って、制作が始まったんですね。「じゃあどんな本を書きましょうか」っていうことで、企画から始まったんですけど、僕がちょうど会社員時代にそれこそ1冊目、2冊目あたりにも書いていますけれど、「KKDマネジメント」って言って、最初のKが「恐怖」ですね。要するに「こいつを怒らせちゃいけない」とか、「こいつに逆らっちゃいけない」とかいうような恐怖のマネジメントをしていたみたいなところですね 2つ目のKが「脅迫」なんですよね。恐喝じゃないですからね(笑)。

今井:(笑)。

嶋津:脅迫です。要するに「こうやったらこうするぞ」、「こうやったらこうなるぞ」と脅迫みたいに脅していた感じですよね。今だったら、パワハラなんじゃないかみたいなね(笑)。当時だったから許されたみたいな。もう30年ぐらい前ですからね。で、3つ目のDが「どつき」ってやつですね。別にぶっ飛ばしていたわけではないんですけどね(笑)。ちょっとコツンみたいな感じで、アホなことをやっていた時代があったというですね。当時はまだ僕も24、5だったので、マネジメントとか戦略とかそんなことは分からない中で、今で言うベンチャー企業みたいなところに入ったので、50人くらいの部下を持って、24、5でやらされてたんですよ。やらされていた・・・やらされていただいていたんですよ(笑)。

今井:24歳で、最年少の営業部長だったというお話を聞いて。

嶋津:そうですね。その中で何もわからなかったので、結局そういうパワーマネジメントに逃げてしまったみたいなところがあったんですよね。でも、手前味噌ですけど、結果は出していたんですよ、それで。で、その辺の話を色々としていた時に、たまたまその時の編集長の方に「それ面白いですね」って言っていただいて、「そこを軸にこの本をつくりましょうよ」っていうことで出来上がったのが、当時、僕が原稿を書き上げた時は『怒らない技術』っていうタイトルで出したんですね。そしたら、当時の編集長の方が業界でも有名な敏腕編集長だったんで、「ちょっとタイトルについては考えさせてもらっていいですか?降りてくるものがあるんで」っていう話になって、「それはお任せしますよ」って言って、少し間を置いたら、その彼から「嶋津さん、この本なんですけど、『雨がふってもよろこぼう!』っていうタイトルにさせてください。表紙はこんなふうにして・・・」みたいな。僕は彼に対しては信用して任せるという意識があったんで、「もう全部お任せしますよ」みたいなかたちで本が出来上がって、実際に売りに出したんですよ。そしたら確か僕の記憶だと26,000部ぐらいですかね。

新書にリメイクしたら大爆発

嶋津:俗に「本なんて1万売れたらいい」なんて言われていたのが、26000部ですから、そこそこは売れたんですけれども、ただその編集長にしてみたら、「嶋津さん、ごめんなさい」みたいなレベル感だったんですよね。で、たまたま何年か経った時にフォレスト出版さんから、新書を初めてシリーズで出していくっていうことになって、僕のところにその編集長の方から連絡があって、「嶋津さん、実はうちで新書を出すことになったので、是非元のタイトル(『怒らない技術』っていう原稿を書き上げた時のタイトル)に戻して、新書判として、改めて10万部を売るために、リベンジさせてくれないか」っていうお話をいただいて、まあ再編集のものですからね。変な話、著者として僕は、そんなに労力がかからないので、「どうぞ自由に扱ってくださいよ」みたいなことでお願いをして、タイトルを『怒らない技術』にして、新書にして出したんですね。これが、バカ売れしたという。
この後のシリーズも含めて100万部以上売れたという、こんな本になったということですね。で、100万部って言うと、さっきも話がありましたけど、だいたい日本の成人の100人に1人は読んでもらっているっていう計算になるんですよ。非常にたくさんの方に読んでいただいた本に、最終的には仕上げていただいて、本当に僕はフォレストさんに足を向けて寝れないという(笑)。そんな状況です。
で、この本を再編集して出す時に、実は1つだけリクエストをしたことがあるんですよ。何かって言うと、タイトルが『怒らない技術』になったわけですよね。で、新書の表紙の色が全部ピンクになるということで、僕の中で『怒らない技術』というタイトルが、ハード、要するに堅いイメージがあったわけです。で、ピンクっていう色がどちらかと言うとソフトなイメージがあったので、タイトルとピンクという色が調和するような言葉を帯として使えないかなっていうリクエストをして、色々な話をしているうちに、俗にペルソナと言われる、ターゲットはどんな人なんだろうっていう話になった時に、女性じゃないかと。細かくどういった話をしたかは忘れちゃったんですけど、ターゲットは女性じゃないかって話になって、女性って言ったら「怒る」という言葉よりも「イライラ」だよねってことになって、帯に「イライラ禁止」っていう言葉が入ったんですよね。結果的にはこの「イライラ禁止」っていう言葉が非常に目立ってよかったんじゃないかっていう話になったと記憶しています。まあ、全体ストーリーで言うとこんなストーリーですね。

今井:ありがとうございます。実は私、この『怒らない技術』を大学生の時に買って読んで、感動して、読んだことを忘れて、また2、3年後に本屋さんで立ち読みして、なんて素晴らしい本なんだって、また買って家に帰ったら「あれ?2冊ある」って生まれて初めて2冊買っちゃった本が『怒らない技術』だったんですね。だから、すごく私にとって印象深いと言うか、思い出深いと言うか、そんな本なんですけれど。

嶋津:それは嬉しい。ありがとうございます。

今井:はい。そんな制作秘話があったなんて、驚きました。また、フォレストに入ってからも、タイトルを『怒らない技術』に変えてから、さらに売れたっていうお話を聞いてたんですけど、まさか仮のタイトルがすでに嶋津先生が考えた『怒らない技術』だったんだっていうのもすごく驚きました。

嶋津:そうなんですよ。

杉浦:さすがです。

日経新聞「今、日本で1番売れている育児書」

今井:こちらシリーズ累計でというお話だったんですけど、杉浦さんは途中から担当編集に代わられたんですよね?

杉浦:そうなんです。私は嶋津先生と何冊も「怒らない技術シリーズ」の後半部分って言うか、一緒にシリーズをやらせていただいているんですけど、私がはじめて携わったのが、3冊目のこちらも新書なんですけど、『子どもが変わる 怒らない子育て』ですね。そこから私の方で担当させていただいたんですが、当時私が入った時に、すでに1冊目の『怒らない技術』が64万部売れていて、私が『子どもが変わる 怒らない子育て』をつくった時も、さらに版を重ねて65万部になってました。で、『怒らない技術2』が11万部ですね。だから、もうその時点で、80万部ぐらいいっていた感じです。なので、まあ100万部シリーズの中の一部を私がちょっとやらせてもらったって感じですね。

嶋津:この『子どもが変わる 怒らない子育て』も、杉浦さんは覚えているかわからないですけど、当時の日経新聞のタイトルは忘れましたけど・・・。

杉浦:多分、「ベストセラーの裏側」ってやつですね。

嶋津:そうそう!そこで「今、日本で1番売れている育児書」みたいな紹介をされたんですよね。

杉浦:そうです、そうです!

嶋津:僕の唯一の日本一の称号なんですよ、これ(笑)。

杉浦:あー。嬉しい。当時も先生に「初めて日本一とりました!」みたいなことをおっしゃっていただいて、すごく嬉しかったです。それで、当時、「今、日本で1番売れてる子育て本」みたいなフレーズで書店さんのポップだったり、パネルだったりっていうところで使わせていただいていたので、多分日経新聞の取材の時にも「すみません。これ入れてください」みたいな(笑)。ちょっとゴリ押ししたような記憶があるんですけど(笑)。

嶋津:(笑)。

杉浦:もう7年ぐらい前の話なんで、私も若干定かではないですが・・・。

嶋津:杉浦さんが担当してくださって、それも確か15、6万部売れましたよね。

杉浦:そうです。

嶋津:さらにその後、『子どもが変わる 怒らない子育て』の漫画版も杉浦さんに担当していただいて、それも6万部とか7万部とか。

杉浦:そうです、そうです。すごくみんないい子たちって言うか、すくすく育ってくれる・・・。やっぱり怒りのコントロールっていうテーマがすごくいいんだなと思って。私はそのおこぼれにあずかってるみたいな感じなんですけど。

嶋津:いやいや。杉浦さんのおかげで、ほんとに。足向けて寝れないですよ(笑)。

杉浦:いやいや(笑)。どうにか積み重ねて100万部達成みたいな。

今井:ありがとうございます。普段、なかなか聞けないベストセラー作家さんの出した本の制作秘話と言うか、裏話ということで、まだまだお話は尽きないんですけれども、そろそろお時間が迫ってまいりましたので、続きはまた明日お伺いできればと思います。本日は嶋津先生、杉浦さんどうもありがとうございました。

嶋津:ありがとうございました。

杉浦:ありがとうございました。

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