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【フォレスト出版チャンネル #74】ゲスト/お金|資産7000万円のサラリーマン投資家が教える「小型成長株投資」

このnoteは2021年2月25日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

資産7000万円を構築したサラリーマン投資家

渡部:フォレスト出版チャンネルパーソナリティーの渡部洋平です。今日も素晴らしいゲストの方に来ていただいております。ゲストの前に編集担当の稲川さんをご紹介したいと思います。稲川さん、よろしくお願いいたします。

稲川:はい。編集部の稲川です。本日はよろしくお願いします。

渡部:今日は投資のプロの方がゲストに来てもらっています。今、投資に興味を持たれている方、Voicyのリスナーの方も多いんじゃないかなと思いますので、今日は本当に役立つお話をしていただけると思いますので、是非楽しみにして頂ければと思います。稲川さん、では僕の方から早速ご紹介してもよろしいでしょうか?

稲川:はい。お願いします。

渡部:今日は長田淳司さんに来ていただいております。長田さんはご自身もサラリーマン投資家として、これまでに資産を7000万円以上築き、現在はサラリーマン投資家の方々を中心に、セミナーやサロン運営もされております。それでは長田さんよろしくお願いいたします。

長田:はい。お聞きいただきありがとうございます。サラリーマン投資家の長田淳司でございます。

渡部:早速ですが、そもそも稲川さん、出版したばっかりなんですよね?

稲川:そうですね。

渡部:簡単に本の紹介をサラっとしてもらっていいのかなと思ったんですが。

稲川:では、私の方から紹介させていただきます。長田淳司さん、サラリーマン投資家を支援する投資家ということで、10万円から始めて資産を200倍にする小型成長株投資という本を今年の1月に発売させていただきまして、発売早々増刷ということで、やっぱり株が今熱いということで、この本もサラリーマン投資家のバイブルになるんではないかなと思っております。

渡部:是非、サラリーマン、いわゆる会社員の方ですね。ものすごく役立つ本なので、チェックしていただきたいと思いますが。長田さん、Voicyさんのリスナーさんで長田さんのことをご存じでない方もいるかもしれないので、まず最初に簡単に自己紹介していただいてもよろしいでしょうか?

長田:はい。それでは自己紹介いたします。私は現在39歳のサラリーマンです。とある大企業に勤務しているサラリーマンです。仕事の傍ら、株式投資を始めてかれこれ15年以上が経過しました。私が投資を始めたのは入社してすぐですので、もう15年以上経っています。私の投資手法としましてはサラリーマンでも無理なくできる投資手法、中長期に小型の成長株を保有し続けるという投資手法を中心に続けています。これまで私は自分で資産運用をする傍ら、株式投資について学びたいという方々のためにセミナーを続けてきまして、そのノウハウをこの度、フォレスト出版さんよりまとめて1冊の書籍として出版することができました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

一攫千金狙いからリーマンショックのドン底へ

渡部:もしかしたら書籍をすでに買ってくださっているリスナーさんもいるかもしれませんけども、今日は音声で直接お話ししていただけるということで、まずテーマとして成長株投資がどうしてサラリーマン投資家にとって最適であるのかという点と、なぜサラリーマン投資家は失敗してしまうのかという、その2つのポイントでお話ししていただきたいと思います。その前にそもそも投資を始めたきっかけはなんだったんですか?

長田:私の場合はそこが恵まれていたと・・・言いますのも、家が株式投資に対して寛容な家族でした。私の父も母も株式投資が好きで、特に母が株式投資が好きだったんですね。ですから、株式投資をすることが当たり前の家だったという事です。ですから、大学卒業して自分でお金を稼ぐようになってからは、自分でも株式投資をするように自然となりました。そこで、失敗も色々と重ねて来たんですけれども、株式投資自体に何らの嫌悪感といいますか、お金は汚いものだというような考えは持たずに投資できたということが私の原点になります。

稲川:そこですね。そこの障壁がないっていうのはすごくいいですね。

長田:そうですね。ほとんどの方はそこでまずブロックがかかっているというのが大きいと思います。でも、どんな方でも30歳位過ぎると何か気付くんですよね。今まで言われてきたことを一生懸命やってきた、勉強をやってきた、仕事も一生懸命やってきた。それでもなぜかあまり豊かにならない。給料ってなかなか増えないな、なぜだろう。そういうことって30歳くらいになるとみんな気づくんだと思うんですけれども。私の場合は少しそこに気づくのが早かったかなというメリットがあります。

稲川:でも、長田さん2005年から株式投資を始めて、最初は一攫千金狙いだったんですよね?

長田:はい。そうですね。やはり株式投資の魅力というのは、大きなキャピタルゲイン、つまり株価が2倍にも3倍にもあがって大きな利益を得るということ、これは間違いないと思います。ただ、短期の取引の中で儲けようと言う思いが強すぎて、デイトレとは言いませんけれども、短い期間で投資を終わらせる。そういった取引を何回も繰り返していました。最初はそれでうまくいっていたんですね。ちょうどその時は2005年、6年、7年の株式相場が好調な時期でした。ですから、私の資産も投資すればするだけ増えていったんです。ただ、その後に起こったリーマンショック、これですべてが逆転してしまいました。株価を追いかける投資ばかりしていましたので、下がった時のことを考えていなかったですし、ついつい慌てて狼狽売りしてしまいました。さらにそこで日経平均先物やオプション取引といったような一発取り返してやろうというような取引をしてしまったことで一時、瞬間風速で400~500万あったお金が一気に100万円ぐらいに減ってしまったんですね。もう本当にこれはショックで、人間それだけ大きな損をすると、何も手につかなくなる。本当に本当に悲しいですよね。ボーナスって数10万円もらえますけど、それが2~3カ月の間に、何年分のものが全部ふっ飛んでいったわけですよ。本当に情けない気持ちですよね。体を動かせば気持ちも変わると思って動かしたりしましたけど、やっぱりね、何百万も損するとね、気持ちは切り替わりません(笑)。ずっと失意の中にいたんですけども、そこから真剣に投資とは何かということを改めて向き合うようになりました。

サラリーマンに成長株投資がおすすめな3つの理由

渡部:まさに投資のいい面も悪い面も体験されてきたというところなんですけれども。ただ、その反面、今すごく成功されて、生徒さんたちにも教えている状況だと思いますけれども、そもそも成長株投資メインにやられていると思いますが、サラリーマン投資家さんにとってなぜ成長株投資がよいのかというところ、まずポイント教えていただいてもいいでしょうか?

長田:はい。まず、成長株投資、特に2年・3年・5年程度のスパンを持った成長株投資ですと、そこまで株式投資にかける時間が少ないと言うメリットが挙げられます。もちろん、やたらめったら適当に株を買うことはできません。購入する前には経営者が誰なのか、そしてその会社がこれまでどのような業績を上げてきたのが、ビジネスモデルはどうなのか、時価総額はいくらなのか、10年後もその会社が社会に対して有益なサービス・商材を提供し続けていられるかどうか。そして他社からの攻撃ですね。常に競争にさらされていますから。そういったものから自らを守って成長させていけるかどうか。そういったことを色々と調べた上で投資する必要はあります。
ただ一度、それを決めて投資してしまえば、その後のフォローというのはずいぶん少ないわけですね、やるべきことが。サラリーマンというのは、日中も忙しく仕事をしていますし、土日も家族サービスなどでお忙しいかと思います。株式投資に割く時間がそこまで多い方ばかりじゃないと思います。その意味で中長期投資というのは、サラリーマンをしながらでも無理なく続けていける投資法で、さらにサラリーマンは毎月、毎月決まったお金が入ってくるというメリットがありますので、そのお金を投資に回していけるということで、プロよりも優位 がある。これもまたメリットだと思います。
もう1つメリットを挙げるとしますと、株式投資以外にも自分のサラリーマンとしての実力を上げるというメリットもあります。インデックスファンドもお勧めです。資産運用に本当に何も手をかけたくない方は、インデックスファンドで投資すればいいかと思うんですけれども、インデックスファンドの欠点としては株式投資のことが何も詳しくならないということがあります。中小型の株式投資をする上では、先ほど申し上げたようなことを調べる中で、自分の会社だけじゃなく、世の中全体の動向についても知見が広がりますし、会計や税務の知識が自然と身につきますので、サラリーマンとしての実力を上げることもできます。極論ですが、株式投資で儲かる、それ以上に自分のサラリーマンとしての実力が上がるということも大きなメリットではないかなと感じております。

渡部:ありがとうございました。今、3つポイントを挙げていただきましたけど、サラリーマンの時間の使い方で投資がきっちり行えるということと、定期収入を投資に回していける、本業にも活かすことができるということでした。個人的には3番目の本業に活きてくるというのはあんまり聞いたことがなかったので、新鮮だなと思ったんですけども。活かして本業もうまくいくと、2番目の定期収入というのも増えてくるんで、さらに投資に回せるって事ですもんね。

長田:そうですね。株式投資で儲かる銘柄を探すということは、すなわち経営者目線で物事を考えるということなんです。どうやったらこの会社が儲かるんだろう、儲けているんだろうということで、自分が今たとえスタッフで働いているとしても、より高い次元で株式投資を見ることができる。サラリーマンの方で上場会社にお勤めの方も多いと思います。ただ意外と自分の会社のことを知らない方も多いんじゃないでしょうか。株式投資をすることで、自分の会社がどういう状況になっているのかということもわかる。株式投資、中小型株投資をすることで基本的なノウハウを仕事に活かすことができる。そうすると、経営者が何を言っているかわかる。そうすると、上司が何を求めているのかわかる、そうすると自分がどう動けばいいのかもわかるということで相乗効果が出てくると私は信じています。

「いつでも投資をやめられる」という最大のメリット

稲川:渡部さん、もう1つ長田さんがおっしゃっていることで面白いなって思っていることがあるんですよ。

渡部:はい。なんですか?

稲川:それは、サラリーマン投資家はいつでも投資をやめられるっていうね。

長田:そうですねえ。これを収録しているのは2月の頭ですけれども、『FIRE』というアーリーリタイヤメントの本ですとか、資産を死ぬまでに使い切ったほうがいいというような考えの書籍も出てきています。株式投資をする目的は何かと言いますと、もちろん直接的には増やすことなんですよね。でも、どこかで我々個人投資家は使い切らなきゃいけないんです。もちろん奥様、お子様、次世代に残していくっていうのも大切ですけども、自分がある程度使わないと意味がないので。そのためにはある程度のところで勝ち逃げして、そこから使うという発想にならないといけないんですよね。機関投資家の場合というのは預かったお金を増やすことが目的化しているんです。お客様から預かったお金を増やしてほしいと言われて預かっているわけですから。それがある限りはずっとリスクをとり続けていかないといけない。でも、我々はどこかでこれくらいあれば人生いいよねというものがあると思います。2000万円というのは老後の資産で足りないと言われていますから。1つそこが目安になると思います。3000万、5000万、1億円、人それぞれだと思いますが、そこまでいってしまえば後はもう使って勝ち逃げしてしまえばいいと。それが個人投資家の大きなメリットだと思います。

渡部:なるほど。4つ目のポイントとしてはいつでも投資をやめられるっていうところなんですね。

長田:そうですね。それでさらにオプションとして、「もう投資しなくてもいいよ。でも、暴落した時だけ、次は参加してもいいよ。」というようなスタンスで投資に臨むこともできますよね。

渡部:チャンスを待つということもできるんですね。

長田:そうですね。「もう1億あるから、もういいよと投資は。でもそんなに安くなるんだったら買ってあげてもいいな」と。もうそういうやってもいいし、やらなくてもいいしと、そういった状態になるのも個人投資家のメリットですね。

渡部:なるほど。リスナーの皆さん、会社員なのかフリーランスなのか経営者の方もいらっしゃるかもしれませんけど、収入があるのであれば投資をやめることもできるので、まずはチャレンジしてみる。で、自分のスキルも上げられるということで、投資をまだやったことがない方っていうのもこれを機にスタートしてみるのも面白いのかなという気がしました。

長田:そうですね。

渡部:それに伴って、今はうまくいくっていうところからお話しいただいたんですけれども、中には失敗してしまうケースもあると思うんですね。なので、次のテーマとして、なぜサラリーマン投資家が失敗してしまうのかっていうポイントからお話しいただきたいと思います。

うまくいかない「サラリーマン投資家」の特徴

長田:サラリーマン投資家が失敗してしまう理由。これは色々ありまして、書籍にも書いたんですが、よくある話としては自分の頭で考えないで人の発信する情報を鵜呑みにしてそのまま乗ってしまうということがあります。先ほど申し上げました通り、株式投資というのは初心者であればなおさら、短期投資ですぐ儲けるという発想になりがちです。
そうすると何か儲かる話はないかなと探すことになるわけですが、その時にどうしても有名投資家のツイッターなどを参考にしたり、Yahoo!掲示板を参考にしたり、投資情報誌を参考にしたり、日経新聞を読んだりして、今上がっている株を「これはよさそうだ!」と思いながら買ってしまったりするんですね。ただそういった銘柄はすでにもう皆さんが買ってる銘柄で、紹介された時がピークということが往々にしてあります。
本当であれば目を付けていない状況、少なくともフラットな状況ですよね。良くも悪くも過度に期待されていない状況のところで仕入れなければいけないんですけれども、高値になっているところで仕入れることで高値掴みしてしまう。そして、プランがないまま買ってしまっていますから下落した時にどうしようとも考えてないですよね。いきなりお金が100万円あったら、100万円その株をポンと買って。それが半額になっちゃって、塩漬けになっちゃうとか。そういうことよくあるんですけども。それをしないで、まずは自分の頭で考えるようにしようという事が大切だと思います。

渡部:なるほど。長田さんが株式投資を始めた時っていうのはどうだったんですか?

長田:もちろん、私が株式投資をした時はそのような事からスタートしています(笑)。人のネタを追いかけて適当に投資しているわけですね。何も自分で調べたこともありませんし、雰囲気で買っていたということです。それは誰しもが通る道だと思います。ですから、最初は少ない金額で始めて、そういった失敗を重ねていくということが大事かなと思います。あと、もう1個いいですか?

渡部:お願いします。

短期的な売り買いは素人には向かない!?

長田:はい。あまりにも株式投資を見すぎてしまうと、相場を 見すぎてしまうというのも問題ですね。離れていれば大したことがないニュースであっても、近くに居ると、株価の変動だけがどんどん気になってきてしまって、下がったから売りだとか、上がったから買いだとか、気になってしまう。それだけやっていても中長期の投資家にとっていいかどうかというのは別問題なんですね。その時間があったら、今はちょっと難しい時もありますけれども、外出したり、読書したり、旅行したり、本を読んだりと、そういったことをする中で投資のヒントが出てきたりしますから。あまりにも相場だけを見すぎると言うのはよくないと考えております。

渡部:なるほど。中長期で考えるのであれば、短期的な上がり下がりに一喜一憂しても仕方がないでし、ストレスにもなりますよね。

長田:そうですね。短期的には株式投資は美人投票と言われています。つまり、どれが上がるかということは、他の人がどのように考えるかが大事だということですよね。また、大口の投資家の動向によって株価が動くこともあります。100株、200株の単位で売買されているところに、1000株、2000株の注文、買い売りが入れば当然短期的に株価が一方方向に動きます。その動きというのは、自分が他人の手を見ることができない状態ですから、どこまで株価がいくかというのは短期的に分からないんですよね。ただ、長期的には株価というのは企業の業績に比例して上がっていきます。時価総額が大きい銘柄というのは例外なく、昔よりも業績が良くなった銘柄です。ですから、株価だけを見るのではなくて、長期的な業績の動向を見ながら投資していくということが大事です。

渡部:ありがとうございます。つまり、失敗してしまう方は短期で見ている方っていうことですよね。

長田:そうですね。短期取引は結構難しい。正直、難しい。まずライバルが強い。これは大きいと思います。
すぐ儲かる話ってみんな大好きなんです。やっぱり10年後に儲かるとか言われても全然現実的じゃないですし、誰もやろうとしないですね。今日買って明日儲かるという方が魅力的だと思います。となると、そこにはみんな強い人が入ってくるんですよね。毎年、毎年一定のパフォーマンスを上げなきゃいけない機関投資家とか、ヘッジファンドとか、セミプロとか、個人投資家でも何億も持っているような、そういう人がどんどん入っている環境のマーケットが短期市場なんです。
そこで昨日、今日株式を始めたばかりの私たちがそういう人たちと対等に戦えるのかというと、どうなんでしょうということですよね。いきなりプロ野球の1軍に出ていきなりバットを振ってヒット打てるのか、ホームランを打てるのか、そういう話だと思っています。
あと、税金も問題です。売買する度に税金が取られてしまいますので、これは福利効果が働かない。また、スプレッドというものも取られてしまうんですね。必ず買いと売りの間には値段が少し離れていますよね。売買を急いでするということはそのスプレッド分、1円、2円を取引の度に払うということになりますから、少しずつ削られていく。また、信用取引をやっている方は信用取引に係る手数料、金利、そういったものも少しずつ削られていくと言うことで、いわゆるマイナスサムのゲームになってしまうということです。

自分が体験した失敗から学べ

渡部:なるほど。今失敗してしまう理由を3つ挙げていただきました。まず、人の発信に惑わされないというか、自分でしっかり考えて居ない人は失敗してしまうと。あとは、市場を見すぎてしまう。あとは、短期取引に挑戦してしまうっていうことですかね。

長田:もちろん短期取引に挑戦することはいいと思います。一概に否定する方もいらっしゃいますが、私はそこまでではありません。なぜかというと、10人に1人、まあ20人に1人ぐらいでしょうか。中にはいるんですね、得意な人が。そういう人は短期取引で一気に資産を大きく増やして、億万長者になることも可能です、理論上は。中にはいますから。ただ、それは自分で試して、向いているかどうかというのは少額で確認してやってみてください。私は向いてないのでやっていないというだけです。

渡部:いずれにしても大きく負けないというか、正しい負け方をするというところが大切そうですね。

長田:そうですね。最初のうちは失敗が本当に多いです。やるべきことは分かっていても、その通りできるかどうかはまた別問題ですよね。いかに水泳が上手な先生に習って水泳やろうと思っても、実際に自分で泳いでみないと泳げるようにならないわけですから。どうしてもそういった理論もありますけど、ドロドロした実践の場に身を置いていく中で学ぶものが私は1番大きいと思います。成功している方の書籍を見ても、色々な方が自分の方法論を紹介されてそれぞれ得ることもありますが、共通していることとしては「失敗から学べ」。「自分の失敗から学べ」と元村上ファンドの村上世彰さんなどもそのように仰っています。

渡部:先ほど長田さんもすごくたくさんお金をなくしてしまった時、なかなか忘れられないというか、居ても立っても居られないみたいなことをお話されていましたけど、実際に自分のお金が減った時、なくなった時に、どういう感情が湧くのかっていうのを体験しておくのも必要ということなんですかね?

長田:そうですね。もうこれは自分の心の中で納得させなければいけない問題だと思います。ただ、何回も繰り返しているうちに私もそうでしたけど、心に抵抗ができてくるというか、1000万単位でお金がなくなったとしても、たかだかゲームのコインのお金で長期投資は将来的には株価戻っていくと。そういうことが腑に落ちていれば、動じることがなくなります。ただ、それはやはり暴落を何回も経験して、自分でそこから立ち直って投資を続けたと言うことがないと溺れてしまうと思います。

渡部:ありがとうございます。稲川さんは何かありますか?長田さんと一緒に本作りをしている中で感じたことや気がついたことみたいなのは。

稲川:本が出版されてから読者さんの感想なんかを見ていますと、「これを買えば儲かる」っていう本が世の中には多いんですけども、長田さんのスタンスというのは実践して勉強して失敗してもいいからやってみようよという様な内容で、何が儲かるっていうのは、正直ここには書いてないんですよね。だけど、勉強したいなって思わせる要素がたくさんあって、初めてでもやってみようかなっていうような感想をいっぱい頂いていますね。

渡部:今、サラリーマンは続けていらっしゃるんですか?

長田:もちろん。そういったスタンスで本を出版させていただいていますので、サラリーマン投資家として引き続き頑張っております。

渡部:今聞いているリスナーの皆さん、同じ立場と言いますか、それで投資をされていますので、長田さんの考えを参考にするといいんじゃないのかなってのはすごく感じますね。投資のプロの方の立場から言っているんではなくて、同じサラリーマンという立場からお話してくれるわけですから、これはかなり役立つんじゃないかなと感じます。
では、時間も長くなってきてしまったので、続きはまた明日ということにしたいと思うんですけれども、最後に本に興味を持ってくださった方もいると思うので、長田さんから再度簡単に本の良い部分っていうんですかね。こんなところがおすすめだよっていうのをお話いただいて明日にいきたいと思います。

長田:はい。最後に一言申し上げます。私の書いた最初の著書ですが、サラリーマンの方がどうして投資しなければいけないのか。そして具体的にどのように自分の実力を高めて、投資家として成長できるのか。具体的に何をすればいいのかということをギュッと1冊にまとめた本となっておりますので、もしよろしければご一読いただけると幸いです。

渡部:ありがとうございました。それでは、本日はサラリーマン投資家・長田淳司さんにお越しいただきました。また、明日も楽しみにしていただければと思います。ありがとうございます。

長田・稲川:ありがとうございます。

渡部:それでは次回の放送ですが、長田式成長株の探し方を5つのポイントから解説していただきます。ぜひ楽しみにしていてください。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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