料理と編集のあいだ
あけましておめでとうございます。
フォレスト出版編集部の寺崎です。
今日は2021年の2か目。今年はよい年になるといいな・・・ということで、元旦は初日の出を拝んで参りました。
初日の出を見に行ったのは生涯で初めてでしたが、こんなにたくさんの人がいるとは・・・(エジプトの太陽信仰か!笑)。
ところで、みなさん年末年始はいかがお過ごしでしょうか。今年はコロナのために帰省しないご家族が多いかと思います(うちもそうです)。
ゆえに「おこもり」で時間があり余ってる人が多いのではないでしょうか。
そこで、今日はお正月企画として「書籍編集者によるおすすめレシピ」を公開します。
編集作業とカレーライス論
むりやり結びつけるようではありますが、同僚の編集者が「編集=カレーライスづくり」という論を語っていて、なるほどと思ったことがありました。
つまり、われわれ編集者は、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、肉、カレー粉、米などなど、材料をもらって、カレーライスというメニューを調理する料理人だと。
カレーライスをいかにおいしくするか。
それこそが編集者の腕前。
たしかに、材料がなければコンテンツは成立しない。材料が良質であればあるほど、料理人としては萌えます。
ゆえに「編集は料理に似ている」ということですね。
チャーシューのレシピはこれが最強か?
この正月に挑戦してみたのが、自家製チャーショーです。「男の料理」の鉄板。これまでも色んなレシピを試してきました。だいたいはフライパンで肉の外側を焼いて「旨味を封じ込める」的な思想がはびこっているのですが、この常識を打ち壊すレシピを見つけてしまったのです。
チャーシュー(焼豚)というより、煮豚なわけですが、これがなんと、この通り作ってみたら、めっちゃうまい!!!!!(つまみ食いしたママも娘も絶賛(*^^*))
醤油をドボドボと(1000cc以上!)やたら消費しますが、キッコーマンのデフォルトの醤油であれば、750mlで200円もしないので、コスパはよいかと思います。
残った「醤油タレ」は味玉の味付けとか色々と使えます。
「ダシ」の奥深い世界
出汁を取る。
この「出汁を取る」という深みにハマるとヤバい。
こんぶ、かつお、にぼし、あご・・・。元旦の雑煮は「こんぶ+かつお」で出汁を取りましたが、なんか「年初の儀」と思うと、背筋がピッと伸び、「出汁はこれでいいのか・・・?」と不安になります。
そんな不安を一掃してくれる出汁がこれです。
私自身、30歳まで実家暮らしで、それまでいっさい自炊の経験なし。30歳で同棲して翌年結婚。「あたし洗濯。あんた掃除と食事」というシンプルなルールによる共働き夫婦として15年の間に独学で料理を覚えたわけですが、さまざまな出汁を試した結果、この出汁が最強であると現時点では考えます。
いまなお、実の母親には料理に関してはかなわないと白旗を上げていますが、いつぞや両親が泊まりにきたことがあり、そのとき「明日の朝は最高の朝食をつくるから期待しておけ!」と宣言して、普段は出汁の粉半分のところ、1袋分たっぷり使ってみそ汁を作ったら、母親が「なにこれ、おいしいね!どうやってつくったの?」と絶賛。
俺「無言(勝利)」。
母親に勝ったぜ。ありがとう。茅乃舎。
最強レシピの餃子
餃子が好きだ。なんなら毎日餃子でもいい。
餃子が嫌いな人ってこの世に存在するんでしょうか?
で、最強の餃子は「自分でつくる餃子」だと思う。どんな餃子の名店より、自分で作った餃子のほうがおいしい。絶対にそうだ。
幾多あるレシピのなかで、これぞ最強と思うのはこちらのレシピです。
この通りつくると、ホントおいしいです。ぜひお試しを。
なぜ、男は「カレー」にこだわるのか?
カレーライス。
ライスカレー。
なんでしょうか。この響き。
追憶のディスティニー。ロマン。
喫茶店でふかしたタバコの記憶。
「おかあさんがつくったカレーライス」
「高校時代の学食のカレーライス」
「恋人と食べたスパイスの効いた銀座の高級カレーライス」
「仕事のすきま時間で食べた飯田橋の富士そばのカレーライス」
カレーライスはいろんな意味合いや背景やヒストリーを包含していて、とても文化的だ。
故にこだわる。
そんなカレーライスにも伝説の最強レシピが存在する。
タモさんカレーは有名で、エバーグリーン。レシピどおり作れば、ほんとにおいしい。間違いない!
だがしかし、こういう本格的なインド(欧州?)カレーだけではなく、日本式の出汁が効いたそば屋のカレーも好きです。これは超簡単で、みそ汁のもとをつくって、味噌を入れずにカレールーを入れるだけでできる。
安い鯛の頭で「鯛めし」をつくる
スーパーで鯛の頭が190円とかめちゃ安い値段で売っていることがありますが、そういう場合には鯛めしを作るべき。絶対。
胴体と比べて頭だけだと身が少ないと思いがちですが、鯛の場合、頭だけでもけっこう身がある。
おすすめのレシピはこちら。
人気店「麺屋こころ」の台湾まぜめんに迫る
最後に、ジャンクな領域の食べもの「まぜめん」がありますが、「台湾まぜめん」も家でもつくれます。
以下のレシピでつくれば、店のものと遜色なし。週末のランチの定番になりますYO!
最強の調理具は?
さて、これらの料理をするにあたり、「調理具をどうするか?」という問題があるかと思います。これは結果論にすぎませんが、15年前に生活に取り入れたビタクラフトの調理具がいまだに現役バリバリに活躍しているので、超絶的におススメです。
フツウの調理具からしたら少し値段が高いですが、火を消した余熱調理でじっくり料理できたり、ガンガン荒っぽく使っても10年以上痛まず、ホントめちゃくちゃ便利です。
表面加工した安物のフライパンはすぐダメになりますが、ビタクラフトは10年以上タフに現役なので、これはお買い得です。
以上、編集者による料理論でした。