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【フォレスト出版チャンネル#171】出版の裏側|自社の書籍を海外で売る
このnoteは2021年7月9日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。
英語圏で売れたら金額も桁違い
今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーを務める今井佐和です。本日は昨日に引き続き、編集部の森上さんと寺崎さんとともにお伝えします。どうぞよろしくお願いします。
森上・寺崎:よろしくお願いします。
今井:昨日は「買う」というテーマで、ブックフェアのお話などを伺ってきたんですけれども、今回は「売る」ということでお話を聞いていきたいんですけれども、やっぱり買う時と同じように欧米諸国のブックフェアで売ったりするんですか?
森上:そうですね。欧米諸国で売りたいよね。
寺崎:売りたい。日本の各出版社は売りたいはず。
今井:売りたいですよね。パイが大きいですもんね。
森上:英語圏で売れちゃったら、すごく大変なことになりますからね。売り上げも桁違いなんでね。
寺崎:まだうちは残念ながら英語圏には進出していません。
森上:基本的には、アジア圏になりますね。売る先は。
今井:アジア圏ということなんですけど、具体的にはアジア圏のどの国なんですか?
寺崎:台湾と中国と韓国とベトナムをはじめとする東南アジア諸国。台湾と中国は、台湾の繁体字っていう字で、ちょっと漢字に似ている。で、中国本土の方は簡体字っていって漢字を簡略化した字を使うんですよ。だから、中国と台湾はまた言葉が違うので。
今井:違うんですね。
寺崎:話し言葉は一緒らしいんですけど、読み言葉が違うから、ちょっとまた別の翻訳になるんですよ。
今井:あー、そうなんですね。
森上:具体的には2月に台湾のブックフェアがあって、8月に北京のブックフェアがあって、あれ?韓国も一応ブックフェアはあるんだよね?
寺崎:ブックフェアはある。だけどね、理由は忘れたんですけど、ブックフェアを外して個別訪問しています。
森上:うちはね。日本もブックフェアっていうのが、昔はあったんですけど、数年前になくなっちゃって、今はそういう場がないんだよね。
寺崎:ない。
森上:有志でご尽力いただいている出版社の何人かの方が11月に東京版権説明会というのを開催していて、2、3年前から始まって、11月にアジア圏の出版社をお呼びして、商談会っていうのがあるんですけど、やっぱりコロナ・・・。
今井:あー。
森上:2020年は全部中止だよね。
寺崎:全部、世界ブックフェア中止。
今井:ええー!全部中止!?
森上:全部中止。
今井:っていうことは去年と今年はもう商談ができないってことになってしまうんですか?
森上:そうですね。商談がないっていうことは、ちょっとまずいなと思ったので、オンラインに切り替えたって感じですね。だから、うちからエージェントさんを通じて、現地の各出版社に声をかけて、「オンラインでやりませんか?」というのを提案して、オンラインでできたね。
寺崎:そうだね。Zoomなどのウェブツールを使って、やりましたね。
オンライン商談の成果は?
今井:オンラインでの商談っていうのはいかがでしたか?
森上:やっぱり相手の反応がどうしても・・・。「あ、この人すごく興味を持っているな」っていうのがリアルよりもわからないんですよ。ニュアンスというか。
寺崎:そう。そこがちょっとね。やっぱりリアルの方が話は早いというか。
今井:温度感とかもわかりやすいですもんね。
森上:ただ、他の出版社もそうかもしれないですけど、うちにかぎっていうと、2019年より数字がよかったよね。
寺崎:数字はよかった。
今井:よかったんですか!?意外です!コロナで落ち込みそうなイメージがありますけど。
寺崎:1つは中国の景気がいいから、中国に版権が売れましたよね。しかも割といい値段で。
今井:おー。
寺崎:やっぱり中国にアジアマネーが集まっているので。
今井:集まってますねー(笑)
寺崎:ただ、オンライン商談は中国とは色々と大変だったよね。Zoomが使えなかったりとか。
森上:そうそうそうそう。
今井:Zoomが使えないんですか?
寺崎:そうなの。だから、テンセントが提供している全く同じような機能のツールがあって、それを使ってやったんですよ。でも中国ってwifiの回線事情が悪いらしくて、途切れたりするんですよ。結局ね、電話。
今井:電話(笑)。
寺崎:エージェントの方が間に入ってくれて、こっちが言ったことを電話で翻訳してみたいな。
今井:なかなかトリッキーな技でいきましたね。
森上:まあ、なんだかんだ気に入ってくださってね。結局その時はよかったですよね。だから、変な話、会社の経営的には原価が掛かっていないから。
寺崎:原価ゼロ!経費ゼロ!
今井:そうですよね。向こうに行く飛行機代だったり、ホテル代だったり、ありますよね
森上:そうそうそう。雑費があるじゃないですか。それが全く掛からないで去年よりよかったから、どうなんだって話にはなっちゃうよね。
現地に赴く本当の意義
寺崎:なっちゃうよね。ただ、やっぱり現地に行く意義って、向こうの出版社とか、あるいは日本とお付き合いがある版権のエージェントの人たちとかと会食したり、そういうことで関係性をつくるっていう意味では、絶対に現地で、その国で会うっていうのが1番いいんですよね。
森上:そうですね。特に中国とかって、人間関係をやっぱり重視しますよね。
今井:そうですよね。中華って丸テーブルで、みんなで食べるみたいな。そういう文化ですもんね。
森上:そうなんですよ。そういう意味では、やっぱりこれは今までちゃんとリアルに行って、しっかりやってきたから、その関係性の延長で2020年はうまくいったのかなっていうふうに思っているので、コロナが終息したらまたちゃんと関係性づくりを強化していく必要があるかなっていうのは、編集部では思っています。
寺崎:台湾に行くと毎年、日本の版元を何社か集めて会食してくれる台湾の出版社の社長さんがいるんですよ。その人は、昔ながらの飲みニケーションで。まず1杯目は普通はビールじゃないですか。でも、1杯目からウイスキー。
今井:(笑)。
森上:なぜかね(笑)。それ、台湾流ってわけじゃないんだろうけど。あの人流なんだよね(笑)。
寺崎:あの人流(笑)。ビールが目の前にあるから、本当はビール飲みたいんだけど、皆ジーっと待って(笑)。
今井:(笑)。
森上:やっぱりその関係性っていうのをすごく大事にしてるんで、早くコロナ収束しないかななんていうのは思ってますけどね。
寺崎:ほんとだよね。
編集者が版権を売り込むケースは珍しい?
今井:関係性が結構大事だっていうのは、すごく意外な感じがしました。ところで、他の出版社の方もブックフェアには編集者さんが参加するもんなんですか?
森上:いや、それがすごく珍しいって言われますよね。
寺崎:そう。やってみてはじめてわかったよね。
森上:うん。「買う」っていう、昨日話した方はどちらかと言うと、やっぱり編集者がメインだったりするじゃないですか。他の出版社の知り合いの編集者とかと、フランクフルトでは会ったりするんですけど、「売る」方はあんまりいないよね。
寺崎:そう。海外版権を売る方に出てきている出版社で編集者が来ているケースは1つもなかった。
今井:え!1つもない!?
森上:何社かはいるんじゃない・・・?
寺崎:あ!そっかそっか。何社かあるか!
森上:何社かはあるんだけど。
今井:少数派。
森上:めちゃくちゃ少数派。でも、だいたい担当兼任みたいな人が多いですよね。
寺崎:ライツ担当の専任の社員みたいな。
森上:そうなんですよ。珍しいって言われますよね。うちは編集者5人で持ち回りでやっているんですけど、ライツ担当っていうのはいないので、通常業務以外でやっているので、そういう意味では珍しいケースかもしれない。
寺崎:まあ、人手が足りないだけっていう(笑)。
森上:(笑)。
寺崎:そうなったら自分たちで売りに回るしかないみたいな。
今井:でも、何でもできちゃうと大変ですけど。通常業務の編集のお仕事があるじゃないですか。それ以外にも、出張の商談があるとかなり大変ですよね。
森上:そうですね。準備が大変ですよね。まず、やらなきゃいけないことが、自社の本を売り込むために、書籍のセレクトを皆で手分けしてやるのと、あと売り込む書籍ごとに書籍紹介のレビューをA4用紙1枚で作成する。向こうに判断してもらう資料をつくる。本の“売り”とか、どれくらい売れているのかとか。
寺崎:アピール材料。
森上:そうそう。それをギュッと詰め込んだものをつくる。
寺崎:ちょっと盛っちゃうよね。
今井:(笑)。
森上:あとは、商談スケジュール。大体エージェントさんを通して、現地の出版社さんと会うんですけど、その商談スケジュールを決めていくっていうのは、結構なんだかんだで手間がかかるよね。
寺崎:うん。時間を取られるっちゃ、取られるね。
森上:うん。行く前までの準備で時間が取られるっていうのは、正直あるんですけど、そこは、我々は5人ですけどうまくやってるよね。なんとか。
寺崎:うん。でも、自分たちがつくった本を直接相手に売り込むなんていう機会はなかなかないから貴重な経験ですよね。
森上:まあ、そうなんですよね。実際に自分でつくった本を気に入ってもらえるか、直接反応が見える。あと、日本国内の出版社のライツ担当の方とも仲良くなれたりとかするし、横のつながりもできるし、やっぱり海外で各国の出版関係者、編集者、そういった方とコミュニケーションが取れるっていうのは、なかなかないので、そこはやっぱりすごく貴重な機会ですよね。それが楽しいなあっていうのはありますよね。だから、苦労っていうのはあるけど、みんな楽しくやってるんじゃないの?
寺崎:そうね。やらされ感でやっているわけではないし。僕の編集した本で『病は口ぐせで治る!』っていう本があるんですけど、これがやたら商談で盛り上がるんですよ。
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今井:そうなんですか(笑)。
寺崎:「ほんとかよ!」みたいな。でも、売れないの。
森上・今井:(笑)
寺崎:盛り上がるけど、売れないんだよ(笑)。
今井:これから売れるかもしれませんよ。
それぞれ異なる「お国柄」
森上:だから、そういう意味では、向こうはどういう反応を示すか。お国柄とかあったりするじゃないですか。どういうものが、その時に流行っているのかっていうのが分かったりとか、そういったことも色々と感じられるよね。そういう意味ではすごく勉強になるというか。だから、皆楽しくやっているよね。
寺崎:そうだね。しかも、結構トレンドの動きが早くて、毎年毎年トレンドが変わるんですよ。韓国って、当時は「日本の半年遅れでトレンドがくる」って言われていたけど、今は逆かもしれないですね。韓国の版権がどんどん日本に入ってきて、韓国ブームなので。だから、そういった変化が現地で捉えられるっていう利点はある。
森上:ありますよね。だから、去年はすごくこのジャンルがよかったのに、今年は・・・っていうのがあったり。例えばマインドフルネスとかって全然ダメだった年があったのに、翌年はすごく引きがあったりとか、そういうのってあるよね。
寺崎:あるある。すごくある。
森上:そうなんですよ。だから、年々変わるというか、ちゃんと定点観測をしておかないと、あと情報収集をちゃんとしておかないと、外しちゃうものを持って行っちゃうんだよね。そこは難しいけど、面白いところでもあります。
今井:ちなみにフォレストの版権で海外でもヒットしたっていうものは何かあったりしますか?
森上:神田(昌典)さんの本とかはやっぱり人気があったよね。
寺崎:そうだよね。
森上:あと、これは国に関わらず、我々が買う側としてもそうだと思うんですけど、日本で売れているものって、やっぱり欲しがるんですよね。それはあるよね。現地で売れているかどうかって、そのまま反映されるケースが多い。ただし、「日本でそんなに売れてないのに」って、いう場合もあるよね?
寺崎:ある!
今井:あるんですね!夢がありますね。
森上:夢があるんですよ。日本ではそんなに売れていないのに欲しがって、買ってくださる出版社ってあるよね。
寺崎:発売前にもうオファーされて、決まったっていうケースもあって。それで、発売されたら、それ日本で売れなかったんですよ。で、韓国行った時にその版権を買ってくれた担当の方に「日本の売れ行きはどうですか?」って聞かれて、非常に回答に困ったっていうのがありますけど(笑)。
森上・今井:(笑)。
今井:正直に言いづらいところですね。
森上:でも、韓国ってめちゃめちゃオファー早いよね?
寺崎:早い!
森上:韓国の出版社はオファーがすごく早いんですよね。発売前から日本のアマゾンをチェックしてるんだろうね。
寺崎:amazon.co.jpを常にチェックしてるっていう。
今井:常に(笑)。
森上:だから、オファーも早いですよね。そんな感じですかね。
今井:アンテナの感度のよさみたいなのも大事なんですね。ちなみに、アジアにも色々な国があるかと思うんですけれども、それぞれの国の特徴とかってあったりしますか?
森上:台湾は日本語がわかっている人が多いですよね、編集者でも。
寺崎:うん。日本語も話せるし、なんなら読めるので、その場で「もくじ」を自分で見て、買う買わないを判断するみたいな。
森上:そういう人もいますね。
今井:通訳者が必要ない感じなんですね。
森上:台湾はそういう人が多いかな。やっぱり親日っていうところもすごく大きいので、なんとなく距離が近いですよね。台湾の出版社、関係者って。
寺崎:そうかもしれない。一番近い感じはするな。
森上:コミュニケーションがめちゃめちゃ取りやすいお国柄ですね。韓国はどうですか?僕は韓国のブックフェアは行ってないからわからないけど。
寺崎:韓国は、自分達の文化が好きというか。だから、韓国に行くときや韓国の人が来たりする時は、必ず韓国語を覚えて、韓国語をしゃべるんですよ。そうするとすっごく盛り上がる。あと、これは台湾もそうかもしれないけど、編集者には日本のアニメ好きが多いですね。
今井:そうなんですね。意外な感じがします。
寺崎:どこの国でもそうなのかな。でも、韓国ではそれが目立っていた感じがしますね。
今井:「鬼滅の刃」とかも、韓国ですごく映画も流行ったっていうニュースを見たので、耳飾りの模様をどうするかみたいなのとか。
森上:そういう意味では韓国との文化の交流も、ここ何年かで加速していますよね。
寺崎:やっぱり政治的には色々とあるけど、現場レベルの若い編集者さんとは全然ないよね。
森上:全くないよね。
寺崎:エージェントさんとか。本当にめっちゃ仲良くなれるみたいな。
今井:石を投げられたりとか、そういうことは全然ない。
寺崎:ないない(笑)。で、連れて行ってくれるお店とかも日本にはない、本場の韓国料理で、「これ、韓国以外で見たことない!」みたいな、そんなところに連れて行ってくれるので。
今井:ザ・韓国みたいな感じの?
寺崎:うん。まあ、台湾もそうだよね。
森上:うん。台湾料理ね。
寺崎:中国は、俺は行ったことないんだけどさ。
森上:中国は、先ほどちょっと話したけど、お金は持っているんだけど、出版点数が決まってるんですよね。海外の本を出版する点数が決まっている。だから、1社で買う点数が限られている。
寺崎:色々規制があるんだね。
森上:そう。そうなると、やっぱりどうしても点数が限られるので、日本の出版社もその枠の中でどうやって自分の本を売り込むかっていう。でも、買う金額はやっぱりどこの国よりも高いね。
寺崎:あと、出版社じゃなくて、大きな建設とか不動産とか、そういう大資本の出版部門みたいなのが結構多いって聞きました。
森上:だから、例えばTOYOTAが出版社持っているみたいな感じ。そういう大手企業が持っているっていうパターンね。そういうのもあるってことですよね。
今井:国によって全然違うんですね。
森上:そういう感じでしょうかね。それぞれに一応特徴がありますね。
寺崎:でも、本当にまた現地に行きたいですよね。
フランクフルトでは編集者が肩で風を切って歩いていた
森上:早くコロナが終息してほしいなって改めて思いますね。それによってやっぱり刺激を受けますからね。特に買う側の欧米の方に行くと、「こんなに世界中に出版に関わる人がいるのか!」と思うぐらい。あれ、刺激受けませんでした?僕はめちゃくちゃ受けたんだよね。
寺崎:あと、ドイツのフランクフルトに関して言うと、出版業が完全に盛り返しているらしいんですよ。
今井:盛り返している?
寺崎:そう。電子も結構しっかりと熱くなっていて、僕も前もって森上さんから聞いていたんだけど、「本当だ!」と思って、編集者は肩で風を切って歩いている感じ。
今井:「斜陽産業ではないぞ!」と。
森上:そうそうそう。もしかしたら、斜陽なのかもしれないけど、斜陽感はゼロ!日本の出版社の編集者は縮こまっている感じ。もっと元気でいいというか、元気をもらうというか。
寺崎:日本は元気ないなと象徴的に思うのが、どこの国のブックフェアに行っても、日本ブースは地味で暗いんですよ。
今井:そうなんですね!
寺崎:かたや、中国ブースなんて行くと超ド派手!ドーンと金かけて。
森上:韓国も結構そういったところってお金をかけているから、ブースは派手で、その間に挟まれた日本みたいなね。
寺崎:うん。で、日本は出版業界に国が金を出さないんですよ。他の国はみんな大体出してる。
今井:国から予算が出てるんですか?
寺崎:そう。だって大事じゃない?
今井:大事です。
寺崎:読み書きの文化を守ると。
森上:海外はそうなっているみたいですけど、日本は本当に弱いですよね。
寺崎:なんか蛍光灯みたい。
今井:蛍光灯(笑)?
寺崎:LEDと蛍光灯の差くらい。
今井:あー。日本はもう識字率が高いから、そこまで予算投入しなくてもいいでしょっていう国の判断みたいのがあったりするんですかね?
寺崎:どうなんですかね。菅さんに言いたいですね。
今井:(笑)。
森上:ちょっと弱い感じがしますよね。それは感じるね。逆に出版業っていうのは世界では盛り上がっているっていうか。
今井:活気がある。
森上:そうそう。右肩下がりで暗くなっている感じはしないよね。それはすごくいい刺激だと思う。そのためにも早くコロナが終息してほしいね。
今井:本当に早く終息して、ブックフェアが再開されて、また新たな刺激がいただけるのを祈るばかりですね。そんなこんなで森上さん、寺崎さん、本日はどうもありがとうございました。
森上・寺崎:ありがとうございました。
(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)