2025年大阪・関西万博日本館パビリオンでの木材利用について
こんにちは。
一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。
来年2025年は大阪で万博が開催されます!
1970年の大阪万博から55年の時を経て、どんな万博になるのか楽しみですね。
日本館のテーマは「いのちと、いのちの、あいだに」
そのテーマを体現するのが、国産木材を活用する円環状のパビリオンです!
独創的なデザインが目を引きます。
このパピリオンに、一体どんな想いが込められているのでしょうか。
「いのちと、いのちの、あいだに」
日本館のコンセプトについて解説がありました。
無数の「木の板」が並ぶ円形パビリオン
日本館の円形パピリオンでは、無数に並ぶ木の板の隙間から内部を垣間見ることができ、中と外、展示と建築の連続によって、テーマにある「あいだ」を来場者が意識するきっかけを作ることができる構造になっているそうです。
この、たくさん並んだ「木の板」ですが、ただの板ではありません!
国産スギ材CLT
みなさん「CLT」って聞いたことありますか?
CLTとは、Cross Laminated Timberの略称で、板を並べた後に、繊維方向が直交するように接着した厚みのある大きな板のことです。
繊維方向を直交させることで、強度が増します。
CLTは、建築材の他、土木用材、家具などにも使用されています。
鉄筋コンクリートと比べると重量は5分の1以下と軽いので、基礎コスト・材料輸送費が安いという魅力があります。
また、組み立ての作業がシンプルなので、施工工期を短縮できたり、熟練工でなくても作業ができるという特徴もあります。
災害時の仮設用住宅のパーツとして保管しておき、必要な時に組み立てて利用することなども期待されています。
CLTの性能がわかりやすく紹介されている動画がありましたので、ご興味のある方はこちらもご参照下さい。
(日本CLT協会公式Youtubeチャンネル)
万博終了後に再利用
CLTで構成される日本館パビリオンの木の板は、万博終了後に日本各地で建物として再利用される予定となっており、解体や転用がしやすいように工夫されています。
万博が終わったら廃棄するのではなく、カタチを変えて循環していくんですね。
現在建設中のパビリオン。完成した姿を見るのが楽しみです。
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