「男性脳女性脳?」パートナーと最高のライフシフトをするために
結婚まではあんなに愛おしくて
そこにはワクワクしかなかったパートナー。
3年の恋愛燃焼期間が過ぎ
家庭を運営していく内に
お互いの役割が変わってくる。
ワクワクドキドキで
心の隙間を埋めてくれる相手ではなく
家庭という船を
人生という大海原の中で
運んでいく乗組員(パートナー)になっていく。
だからこそうまくやっていきたい。
理想を言えば
・発見や学びを提供
・相互補完
・感動の共有
こうなれば
最高のクルー。
だけどこれがなかなか難しくて
毎日同じ空間で顔を見合わせ
歳をとり姿も変わり
素の自分をさらけ出しあう内に
・相手の言動にイライラしてしまう
・話すこともなくなる
・自分1人が頑張っているように思える
しまいには
「自分の人生これでいいの?」と
感じてしまうくらい
虚しい気持ちになることもある。
そもそも、
「男性と女性という
全く違った生き物が
タッグを組んでうまくいくの?」
と感じている人も少なくないと思う。
今回は
男性と女性の違いをうまく理解し
長い結婚生活を
楽しんで
相乗効果の人生にしていくために
分析していきたい。
というのも
ライフシフトと
夫婦関係には大きな関わりがあるからである。
1,成功者たちの夫婦関係
望む人生に舵をきるには
乗組員どうしが戦って
舵の奪い合いをしていては
船は沈んでしまう。
では
実際に成功した人の夫婦関係は?
アメリカの億万長者について調査した
『なぜ、この人たちは金持ちになったのか』
(トマス・J・スタンリー著/日本経済新聞社)
という本に
億万長者の「92%が既婚者である」
というデータが記載されていたとのこと。
文中の
「どういう配偶者を選ぶと成功しやすいですか?」
という問いに対して
「(1)夫に依存しない女性」
「(2)ムダづかいをしない女性」
「(3)夫の成功を家庭の成功と思ってくれる女性」
(起業している女性が男性を選ぶときも、
同じ視点で選ぶ)
という部分が印象的。
ワンピースの船で考えてもそうだなぁと。
・仲間に依存せずそれぞれが独立した存在
・自分だけの浪費をしない
・仲間の勝利を心から喜ぶ
成功の船にはやはり
信頼し合える仲間。
2,男女の脳の違いとは?
そんなこと分かってる。
選んでしまった人はどうするの?
結婚当初は信頼しあえてたのに…
と聞こえてきそう。
そうなのよ。
質の違う相手だからこそ
分かりあうのが難しい…
そこで、男女の脳の違いから考える。
5年前にこのテーマで書いたときは
脳の扁桃体という部分の活動量に
男女の差異があると書いた。
しかし、次々に新しい発見がなされ
情報がアップデートしていく
脳科学の分野。
最近では、その男女の差異というのも
怪しいデータであり、
男女に関わらず個体差があることが
指摘されている。
つまり、
男だから、女だから違う
というわけでなく、
一人ひとりが
生まれた時の状態と
環境からの影響で
違った形をしている
ということ。
それはそうだ。
男の子として生まれたら
社会は「男の子」として
その子を扱う。
人は環境に影響される生き物だから
それに合わせて
「男の子らしくなろうとする」。
すると男性ホルモンの分量や
脳の気質も変わってくる。
環境を100%取っ払って
男女の脳だけの違いを測定するのは
難しいことから
男性脳、女性脳という
分類の仕方は不自然だということ。
じゃあ脳のせいにできないなら
どう男女差を攻略するの⁈
3,男女のホルモンの違い
脳の構造上の違いはない。
だけど、やはり
その身体に生まれてきたのだから
ホルモンには違いが出る。
男性であればテストステロン。
女性であればエストロゲン&プロゲステロン。
そのホルモンの量が(個人差はあるが)
男性を男性たらしめ
女性を女性たらしめている。
女性は産後に急激な
ホルモンの急降下がある。
また、40歳を過ぎたあたりから
プロゲステロンが急激に下がるとのこと。
プロゲステロンは気分に
密接に関係がある。
そのため、産後の急降下で
産後うつになったり
40歳過ぎの急降下で
更年期障害になったりすることがある。
それに比べて男性のテストステロンは
緩やかに減っていく。
ただ、知っておくべきは
やはり
同じ性同士でもホルモンの分量に違いがあること。
男だからみんなテストステロンが
女だからエストロゲンが
均等に分泌されているわけではないということ。
4,性差を生む環境
私の同僚に
兄弟2人が男で
息子3人が男だという
女性がいる。
スポーティでサッパリとした印象の
その女性は
「周りは男ばっかなのよ」と。
一方で、お父様を早くに亡くされて
お母さんとお姉さん2人の中で育ち
娘さん2人の女性の同僚もいる。
柔らかで笑顔、聞き上手の印象。
お2人を見比べると
確かに服装の印象、話し方、言葉
動き、入ってきた部活、趣味など
違いを感じる。
ここでは私の主観が入っているし
同じ家族構成でも
全く違うパーソナリティをもつ人も
いると思う。
だが、
・小さい頃からしてきた遊び
・聴いてきた言葉
・コミュニティ
・受けてきた扱いや待遇
などに違いはあると思う。
そうした環境からの影響は
その人の考え方、行動、それに伴う
心身の変化、ホルモン、脳の構造に
自然と現れるもの。
5,まとめ
男女の脳の構造が違うから、
それに合わせた攻略を。
というのはステレオタイプに陥りやすい。
ホルモンの違いによって
気分に変化があることは
相手を思いやるという上で
しっておく価値はある。
環境は人それぞれで
生育歴や職歴などによって
本人のパーソナリティに影響がある。
つまり
脳の構造も、ホルモンも、生育環境も
男女だから…と分けるのでなく
人間として個体差がある
という認識を前提にすること。
その上で
パートナーとどう向き合うのか。
結局のところ
「想像力」
が全てだと思う。
・相手の体調を想像する
・相手の痛みを想像する
・相手の夢を想像する
・相手が見ている風景を想像する
・相手の立場を想像する
・2人でうまくいく未来を想像する
そして、信じること。
・相手の失敗よりも成功を信じる
・自分が変われば相手も変わると信じる
・必ず理想の未来に進めると信じる
・相手の成長を信じる
だけど、
どうしてもこれができないときは
お別れすることも
お互いのためであると思う。
結局は、
学び、成長し、影響し合うこと。
男女差に頼らず
自分がどうありたいかを見出すこと。
そして、相手にありのまま伝えること。
そこでどうしても分かち合えないときは
それぞれ違った未来に進んでいく決断も
大事だと思う。
人生は一度きり。
後悔のない航海をしていきたい。