心して事にあたる
「ここ数日の緊張感が伝わってきていました」
副理事がそう声をかけてくれました・・・
簡単に評価ができない時
それがこどもたちに、良い活動だ、いまいちな活動だ、
と簡単に評価できないことも多いと思います。
うまくいくか、うまくいかないか、
そもそも何をもって“うまくいった”ととらえるのか?
失敗するという心配があったわけではないのです。
どうなっても失敗ということはないと思っていました。
だから、ハラハラドキドキしていたわけではないです。
肚にキュッと力がこもるようなそんな感覚でしょうか。
心して向かおうとしていたんだと思います。
それが、満を持して迎えた「第1回定例会議」でした。
こどもたちの真剣み
目標時間は60分。定刻通りに始めて定刻通りに終わることをアナウンスしていました。
代表あいさつにはじまり、
司会、議長選出。書記の了解を得ること、
委任を含む過半数の確認等々。
よくある、既に誰が何をするか打ち合わせがあって、その場では形式的に選出されて拍手、という場ではないのが、かのこの面白さでもあります。
司会を決めるのに、10分以上かかりました。
この「間(ま)」が良かったんだと思います!
なかなか、決まらないので、
あるメンバーさんが立候補してくれたのです。
もともと丁寧語が得意な彼が進める定例会議は、
終始、紳士的な言葉で執り行われました。
“つづいて議長選出にうつりたいと思います”
といった具合。
“対話のグランドルールのポスターをご覧ください”と言って、
①から順に読み上げてくれました。
かのこは一日にしてならず
この時、いなかったメンバーさんも居ますが、
みんなで創ったグランドルールだったからか、
話し合いの礼儀や態度として、始まる前にすっと心に沁みたような感じがしました。
司会の誘いも素敵で。
事前に募集していた議題の半分も審議できませんでしたが、
「それは第一回で慣れていないし、やり方の部分で時間がかかったからで、次回からはもっとスムーズにできると思う」とあるメンバーさんが審議の終わりの頃に語ってくれました。
それも、みんなが“うん、そうだな”という感じになって、
不思議と一体感の生まれるような場になっていました。
こぼれ話
代表あいさつで、前回の記事で書いたような話をしました。
私はこどもの頃からずっと戦争のない世界を夢見て願い続けているけれど、未達成であることも・・・。
だからこそ、みんなで一人ひとりの幸せのために、議論を尽くして、だったらどうする?という気持ちで話し合おう!って。
議長選出の時、
投票の方法が採用され、立候補者自身の投票はどうする?という疑問が出ていました。
現行日本の法律では、立候補者も自分に投票できるという話をしたので、それでいこう、とはなりました。
ただちょっと嬉しかったのは、
「今のシステムが正しいとは限らないんでしょ?だから立候補者が自分に投票することが、本当に良いかどうかはわからないってことだよね」とのご指摘。
立候補者の票どうこうよりも、
現行のシステムを疑ってみる視点でさっそく切り返されたことが何とも天晴でした!