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お腰につけた“きびだんご”

桃太郎のおばあちゃん的気分になる!?

2種類の仕事がある

一般社団法人かのこの代表の私は、フリースクールの仕事や、
もともとやっていたファシリテーターのお仕事や、
最近始めたNPO法人多様な学びプロジェクトのプログラムオフィサーの仕事などがあります。

スクールの活動時間以外にそんなお仕事を同時並行していますが、
いろんな種類のことをやっていて気が付いたことがあります。

いわゆるフロー状態のように
どんどん進んであっという間にできてしまう仕事と、

そもそもとりかかるのに時間もかかるし、
集中がそう長くは続かない仕事があります。

前者は、得意で慣れていて経験もそこそこある事柄。
後者は、全部が不明確なわけではないけれど、
少しわからない部分がありながら進める事柄。
自分にとって「初めて」の要素がある仕事です。

脳は、昨日と同じ今日を望むってよく言いますよね。
きっとそんな感じで、大人になればなるほど、
ぬくぬくとした安住の地から出ようとせずに、自分の行動を変えないで済む選択をしてしまっているんだろうな、って思います。
そうやって、これまでの経験の範囲内でいろんなことをこなしているんだと思います。
そう!まさに「こなす」という感覚で・・

コンフォートゾーンを広げることは

「こなす」感覚では、なかなかこのコンフォートゾーンは広がらないと感じました。
少しわからないこと、少し不安があることに挑戦した時に、
コンフォートゾーンが広がる。

今日は、そんな体験をしながら、
こどもなんてこれが毎日起きているんだよな!って思いました。

慣れない道の大きな横断歩道を渡る時、
大型犬のいる横を通り過ぎる時、
お友達がやっているようにピアノ弾いてみたいけど
うまくできなかったら嫌だなって思う時、
司会進行しなくちゃいけなくなった時、
勇気を出して誰かを助けるために声をあげる時、
女子たちが集団でいる横を気にしていない素振りで通過しようとする時、
何かみんなを笑わせたいなって画策した時などなどなど・・・

こどもによって中身はそれぞれでしょうが、
大人が思っている以上に、
大人には昨日と同じ今日のようにこどもも見えてしまっているかもしれないけれど!
本当は、毎日がこんな風に大なり小なりチャレンジの連続なのでしょう。

じゃあ、
何がそのチャレンジを後押ししてくれるのかしら?
私にとっても、何があるから少しわからないことにでも挑戦しようと思えるのかしら?
と考えていました。

きびだんご

かのこでは、カリキュラムの中に、「良質の算数文章問題(通称:どんぐり算数)」というのを取り入れています。
新しく参加するメンバーのおうちの方に、
スタッフが、案内する文言があります。
このどんぐり算数に向き合う時、
思考に深く潜る感覚があり、
一人で深く潜っていく時に(実際はスタッフが見守っているというサポートも大切)、
お供に好きなおやつがあるとそれに助けられることがあるということ。
それを、「お腰につけたきびだんご」という表現で、好きなおやつ持ってきてね、と伝えるのです。

この場合は、物理的なおやつですが、
精神的にも、この「きびだんご」的なものがあると、
自分の成長やコンフォートゾーンを広げることに一役も二役もかうのだと思います。

何を携えて社会に出ていく?

いろんな経験をすることは、もう言うまでもないですが、
それ以外に、
何がその子に携えられていたらいいでしょうか?

一般的に自分ならできるっていう成功イメージみたいなものが言われそうなんですが、
今日の私の経験から考えた時、
その裏返しでしかないかもしれませんが、
「少々失敗しても大丈夫」という感覚の方が、支えになっていると思ったのです。

ありきたりな自明のことしか言ってないかもしれませんが・・・

何とかなるっていう圧倒的な安心感が
その子を生涯にわたって支えるな、って
急に腑に落ちる感覚がありました。

そして・・・
わ!そのためにやれることめちゃくちゃいっぱいあるじゃん!
って。

何とかなる!という圧倒的な安心感のために
日々やっていること、
インスタに活動報告していますので
ぜひそちらもフォローしてください!!

https://www.instagram.com/kanokointheforest/


種まきが遅かったので遅咲きの学び舎アサガオ、待った甲斐のある美しさです


文責:くらら





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