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sinkeylow
『リトルキャプテン』 13 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜
ジョーイはメアリーとバトンに出会ってから、自分の中で少しずつ「何か」が変わりつつあるのを感じ始めていた。でもそれが何なのか言葉では説明できなかった。その時、ふと「幸せって何なんだろう?」という疑問がジョーイの頭をよぎった。ジョーイは自覚していなかったが、疑問をすぐ解決しようとしていた昔の性格にこの時戻りつつあった。次の日の早朝、深い眠りから目覚めたジョーイは「そうだ!バトンさんに聞けばいいんだ!」と元気よくベッドから起き上がった。
学校の授業中も、ずっとジョーイは昨日頭に浮かんだことを考えていた。「幸せって何なんだろう?」ジョーイはだんだんいてもたってもいられなくなってきて、「今日メアリーさんにバトンさんの連絡先を聞いてみようかな」と考え始めていた。放課後ジョーイは帰り道の途中で、ブラーニーカフェによることを決めた。
「チリン・・」カフェのドアを開けたジョーイは、カウンターの中にいるメアリーと目が合った。「あら、ジョーイ君学校帰り?」「はい。すいません、今日は客じゃなくてバトンさんの連絡先を聞こうと思って来ました」ジョーイがそういった瞬間、カフェの奥にあるトイレからバトンが出てきた。「ジョーイ君ついてるわね」と言ってメアリーはにっこり微笑んだ。
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